第13話(玲奈視点) 過去1
「ほら……飲めよ」
……ああ、なんで私はこんな人を信じてしまったんだろ。
「次は俺の番〜」
「ずりいぞ、俺だ!」
「そう焦んなよ、穴なら三つあるからよ……」
本当に私は何をしてるんだろ。
「やっぱり、玲奈は芸能人並みに可愛いし、身体付きもいいし最高だわ」
死にたい、死にたい、死にたい、死にたい。
死んでしまいたい──ッ!!
なんで身体はこんな時でも……気持ちいいなんて感じるの?
いやだ……いやだよお。
「おい、XXXXXこのまま警察にチクったりされたら俺たちどうなんだよ?」
「んあ、その心配はねーだろ。もう今日で卒業だしよ」
「そうだぜXXXXX。もう二度と、玲奈とは会わねーだろ。そもそもこいつにそんなこと言う度胸はねえよ。ほら、しっかり口でな!」
「ははは」
死にたい、死にたい、死にたい、死にたい、死にたい、死にたい、死にたい、死にたい!
私は大量の大粒の涙と鼻水をダラダラと流しながら、喉が張り裂けるほどの大声で叫んだ。
「死にたいいいいいいいい!!」と──。
くははは、と笑いだす周りのXXXXXらたち。
「これが終わったら別に死にたきゃ死ねばいいじゃん、なあXXXXX」
「そうさ、とりあえずこれが終わるまでは生きてろよお〜今日で中学卒業なわけだし、ハメぐらいハメさせてくれよな〜」
こんな、こんな人を信じてしまった私が馬鹿だった。
もう二度と私は人を信じるものか。
結局、みんな私を外面だけで見てるんだ。
内面なんて誰も見ていないんだ。
私はこんな馬鹿な私がいやだ。
こんな私を外面だけでしか見ていない人たちが大嫌いだ。
全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部、何もかも大嫌いだ。
気づけば、世界から色がなくなり黒と白だけのモノクロが目からは映し出されていた。
あれ……世界ってこんな感じだったっけ?
そっか、そういうことか。
──私、壊れちまったみたい。
『ほら、気持ちいいよ?』
そうだね、気持ちいいよね、楽しいよね。
卒業式後、クラスメイトは打ち上げ、そんな中私は彼氏のXXXXXと打ち上げをしようとしたただそれだけなのに……なんで私はこんな目に遭わなきゃならないの?
私が悪いの?
そうだよね、私がこんなやつらを信じたから。
私は喉がはち切れるほどの大声で叫ぶ。
「きゃはああああああああああああああああああ──ッ!」
「ふはははっ、こいつ完全に壊れてやがるぞ!」
「頭のねじ二、三本飛んだんじゃねーか?」
「笑えるわーこいつ」
もうどうでもいいや、今が気持ちよければもう何もかもいらないや。
ぼっちな俺、実はスクールカーストトップの学年一可愛い女の子とセフレです〜俺だけが知ってる彼女の本当の素顔〜 さい @Sai31
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