30話 切欠
「彼の妹の君にこんな話をするのは気が進まなかったけどね」
そう言うとレンは、窓の方を一瞬目をやり、そのまま項垂れて動かなくなった。
「兄は、病気を苦に自殺したと言うんですか」
「そうだよ。悲しいけどね」
「確かに兄の遺体はもう火葬されてしまって、病気の有無はわかりません。永遠に。
灰崎さんは病気で療養が必要だったと証言する医者を金で雇ったと言っていましたから、それが真実になるんでしょうね」
「でも貴方はほんとうに知らないんですか?兄の事を何も?」
「知らなくはないよ、でも何か違っているの?憶測じゃなく、証拠がある事があるの?」
「皆さんが言って居るのは全て
猫アレルギーの症状です」
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