独立

第3話 テンプレ

目を覚ますと草原があった。


いくら敷地の広さで有名な学校とは言え、森はあっても草原は無かった。


「異世界、か?まさかな。」


周りは草原だが自分がいる所は草が周りほどは生えておらず、畦道のようになっていた。


少し歩いてみようと思って荷物を纏めていると遠くから道を車がゆっくりと向かってきた。


「どっかの街まで運んでくれないかな?」


半分期待して軽レールガンと弾以外全部突っ込んだ工具箱を肩にかけた。


しばらく車が近づくのを座って待っていると、両脇からパラパラと人が車に駆け寄った。すると車の上から乗っていた人が槍でその人達を攻撃し出した。


「襲撃か⁉︎」


すぐにその場に伏せて軽レールガンの充電を始めた。


弾を入れるが終わらない充電時間にもどかしさを覚えた。


「充電完了を知らせてくれるランプか何かを作れれば良かったんだけどなぁ。」


生憎と電気・電子に関しては全くの素人だ。


『パーン‼︎』


ゲーム内でしか聞いた事が無いその音に驚き、焦った。


「狙撃手か?…あれ?」


あまり離れていない所に白煙が立っていた。


(黒色火薬かよ)


黒く、丸い物体に照準をし、引き金を引く。


ドッと倒れる音がした。


ふと車を見ると、車輪が破壊されたのか、傾いていた。

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