>7<
大阪の家では、美桜ちゃんと2人きりなので、ボクの部屋で、美桜ちゃんと手をつないで寝ていた。
「こんばんは~。2人とも、仲良しなのね~」
っていう女の子の声、聴こえてきたような気した。
夢かなあ~って思っていたら、
「今日から、うちのことも、よろしくね~」
って、また聴こえてきた。
「と言っても、あやめちゃん高校生になってから、うちは、あやめちゃんのとこに毎晩、来てたんやけども...」
霊の女の子なのか!
ってボクは思った。
「うちは、かえよ!よろしくね~」
って、霊の女の子は語りかけてくる。
「あっ!かよちゃんですね!よろしく~」
ボクも、霊の女の子に向かって、話しかけてみた。
「かえだよーっ!香る絵と書いて、香絵だよーっ!」
「あっ!かえちゃんなんですね!よろしく~」
「よろしく~じゃないわよ!もう毎晩、よろしくしてあげてるんだからっ!」
「あっ!いつも、ありがとうございます。愛撫してキスしてくれていて...」
「まあ、わかってくれてたなら、いいけども...。うちの師匠の伊勢さんから、『あやめちゃんのこと、よろしくねっ』って頼まれてたから...」
美桜ちゃんも、ボクと霊の女の子との会話で、起きたみたいで、
「伊勢さんって?」
って会話に参加してきた。
「百人一首とかの伊勢さんよっ!うちは伊勢さんの弟子なのよっ!」
「ええーっ!あの伊勢さんのーっ!!」
美桜ちゃんは、めっちゃ驚いていた。
「あたし、伊勢さん、めっちゃ好きなんですよおおおおお」
美桜ちゃんは、霊の女の子の声に向かって、話しかけていた。
「そうでしょー。うちも、もっと伊勢さんのこと好きやから...そういえば、伊勢さん、美桜ちゃんのことも、よろしくって言ってたわよ~」
「きゃあああああ、伊勢さん、あたしのことも、よろしくって?!なんだか、ようわからへんけど、めっちゃ嬉しい~!」
「覚えてないかもしれへんけど、あやめちゃんと美桜ちゃんは、うちの弟子なんやからねっ!あんたらからしたら、うちは師匠なのよっ!」
「覚えてないけど、師匠、お久しぶりです!」
ってボクも会話に参加してみた。
「覚えてないのに、どれくらい、お久しぶりなのかなんて、わからへんやろっ!ほんまにもう!相変わらず、軽いんやから、この子は...そこは変わってへんなあ。あと女の子っぽいところも、前のまんまやなあ」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます