第2話 さとるくん

「あなた、だれ?」咲月はすぐに逃げようと思って駆け出した。しかし、一瞬でつかまってしまった。「あの〜、何回も聞いてるんですけど、あなた、お名前は?」「あ〜!ごめん!俺の名前は竹野さとる。君、宮澤咲月、でしょ?」「ど、どうして見ず知らずの人が私の名前知ってるの!?怖いんだけど、、」そのさとるという人物は笑いながら言った。「プハハ!ほんとに俺のこと覚えてないんだ。ほら、俺らがまだ小一だった頃、俺、お前の家の隣に引っ越してきたじゃんか。それで、超仲良くなって毎日一緒に遊んでさ〜。」咲月は頑張って思い出した。「あ!さとっち?」さとるは、そうだよ!と言いたげに首を縦にふった。咲月の心は、嬉しさでいっぱいになった。そのさとるという男の子は、咲月の初恋の人物だった。

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