第8話 絶望

1980年8月25日

 これで何日目だろう。

 日に日に人が死に村の全滅へと追い込まれつつあった。

 神に血を与えることが出来ず、作物も育たない。

 皆本物の神の金田を崇め祭る。

 そんな日々が続いていた。

「島さんこれからどうしますか。」

 と中村が不満げに言うと島が答えた。

「そうですね、もう全滅の道を辿るしか無いのでしょうか。」

「この村は、終わりで俺達もアイツらみたいになるのかな⁉︎考えただけで怖くなる。」

「そうですね、でも犯人はわかってますが何か突っかかる感じがするんですよ。」

 泣きそうな目で中村が答える。

「俺も引っかかるなぁあいつは違うって確実に言えるくらい優しいやつなんだよ。」

と言うと島が言った。

「私も、信じています。」

「まあこんな話しても無駄だよな。」

そうして2人別れた。

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