第3話 妄想

1979年7月22日

 1週間くらいたった。

 3日後また3日後。

 同じことがあった。

 さも当たり前のように中村が言う

「おいまた暴れてるぞ今回は、鷹山の婆さんだ、今回も助からないのかな。」

 俺は、返事した。

「そうですね。」

 なれたように話していると突然ある男が喋りだした。町医者の島さんだ。

「出来たらその人捕まえて下さい。うちの病院の地下室に幽閉します。そして手錠を   かけて何故こうなったか調べって見ます。」

「分かった。」

 俺と中村は、暴れている鷹山の婆さんを捕まえた。

 地下室にて

「私を殺すな誰か助けてくれ。」

 と、婆さんが暴れながら叫んでいる。

 そして島が婆さんが入ってる牢屋をみながら淡々と喋った。

「この症状は、何か殺される妄想でも見ているんですかね。皆さんは、何かこの事件で気になるところはありませんか?」

 考えてみると1つの疑問が生まれる。

「なんか、死んだとき光るのが神様に血を与える時に、似てると感じたな。」

 興奮気味に、島が言葉を返した。

「その線で言うと神様が血を欲するために、何か不思議な力で被害妄想をさせて自分から死んでもらって血だけを奪う。自分の手を汚さずに殺すってことですか。これだと神がこの村にいることになりますね。」

 ちょっと退き気味に返事をする。

「そ、そうだなあ、、、」

というとニヤッと笑い島が話し始めた。

「神探しやりませんか?」

焦りながら中村は、話す。

「ちょっと忙しいから、そうだ金田とやればいいぞ。」

「俺かよ。」

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