賀来トウヤ−2

 俺は両手で胸を揉みながら乳首を音を立てて吸い上げる。


「あっ……やぁ…それだめ、気持ちいい…んっ」


 今は対戦中。こんな状況なのにアプリの効果で周りは一切関知しないが、これは露出してるのと一緒。彼女の羞恥心も相当なものだろう。


 しかし、俺が理性を保つにもそろそろ限界だ。彼女を求めて既に股間は大きく膨らみを作っていた。


「次はこっちだ」


「はい……」


 目の前でしゃがみ込む彼女。ズボンをずらして解放すると、大きく反りたち我慢汁で卑猥に濡らした肉棒を彼女の目の前に突きつけた。


 すると彼女は一瞬、躊躇うような表情を見せたが顔を近付けた。まずは舌先でちろちろと亀頭を刺激する。そして、先端から溢れる我慢汁をキスをするかのように優しく音を立てて吸い上げる。


「んっ…たまんないな…」


 その後、意を決したのか小さな口を精一杯開けて俺のモノを咥えこんだ。様子を伺うような、まるで主人を見るような上目遣いに俺の征服欲は最高に満たされた。


「はぁっ…はぁっ……んっ…ん…」


 ヨダレをたくさん含ませてじゅぽじゅぽと音をさせながら懸命に頭を上下する。日常の空間に非日常な淫靡な音が響き渡る事が、また俺の興奮を高める要素となった。


 ねっとりとまとわりつくあまりの快感に気を抜いたら思わず果ててしまいそうになりそうだ。そろそろ次の段階に移ろうとした時、思わぬ言葉を彼女が口走る。


「あのもう、我慢できなくなっちゃいました……」


 予想もしないセリフに俺の興奮は振り切れた。今すぐにでも交わりたい衝動に駆られる。


「マジで言ってんのかよ。犯されて興奮したのか?真面目そうなフリして淫乱な女なんだな」


「言わないで下さい。私、焦らされるとダメで……我慢できなくなっちゃうんです」


「ったく、しょうがねぇな。残り時間はまだまだあるってのに。俺がイかせてやるよ」


 俺は何て幸運なんだ。つくづく感じるよ。


 こいつは奴隷決定だ。こんなにいい女なかなかいないぞ。これからもずっと飽きるまでたっぷりと可愛がってやる。


 金にも困らない。女にも困らない。このアプリいい事だらけだ。マジで俺の国が築けるんじゃないか?


 この女は夢のハーレムへの第一歩だ。すると、目の前の女は潤んだ目でおねだりをしてきた。


「イかせて下さい……」


 あーこの表情、このセリフ。最高だわ。ついに待ちに待ったこの時間。顔を蕩けさせ足をモジモジとさせ、もう欲しくて欲しくてしょうがないんだろう。俺ももう我慢の限界だ。


「ほら、そこの本棚に手をついて後ろを向け。バックから突いてやる。犯されて喜ぶお前はこの方が興奮するだろ?これからお前は俺の奴隷として飼ってやるからな」


 そう言うと、彼女から思わぬ答えが返ってきた。



「は?…奴隷になるのはお前だよ。ゴミクズがっ!」




「……え?」



 あまりの豹変ぶりに思わず固まってしまった。これまでの小動物のような可愛さは微塵も感じられない。さっきまでの怯えた子羊はいなくなった。


 獰猛で気性の荒い肉食獣。そんな気迫すら感じさせる凄みだった。興奮で我を忘れていたが、気を落ち着かせて冷静になると、とてつもない怒りが込み上げてきた。


「てめぇ……優しくしてたら調子に乗りやがって。殴って躾けないと分からねぇみたいだな。いつでもかかってこい!試しに必殺でも使ってみたらどうだ?」


 俺は警戒レベルを最大まで引き上げ、いつでも必殺技を発動できる準備をした。だが、しれてる。この女がどんな強化をしようと軽くねじ伏せられる自信があった。


 しかし、彼女の挙動を見ても戦闘を仕掛けてくる気配がない。それよりもむしろ必殺技と言った途端に再び目を蕩けさせ快感に浸っている気さえする。


「ねぇ、本当に使ってもいい? もういいの?」


「何をもったいぶってる? どんな必殺技を使ってもお前に勝ち目はない! 俺に逆らった事を後悔させてやる」


「じゃあ、特別に。私の必殺技はさんよ」


「……さん?」


「そう、酸よ。私の体液は必殺技の間、強酸になる。キレイに体が溶けていくのよ。あー想像しただけで疼いちゃうわ」


「え……え?」


 え? 身体能力だろ? そんな事が可能なのか……?


「どんな男でも絶叫するわ。まるで全身をバーナーで炙られるような悶絶する痛み。ねぇ、どんな声で、どんな表情で果ててくれる? わぁ、楽しみだなぁ」


 まるで、プレゼントでもされた子供のように無邪気に喜ぶ彼女の悪魔のような笑顔に俺の全身が拒絶する。


「ちょ、ちょっと待ってくれ……」


 理解がようやく追い付くと、俺は冷静でいられなくなった。体液? 体液って唾液か……? 酸? 強酸? マジか。頭には塩酸などのイメージがよぎる。なら、まずすぎる。ダメだ。もう手遅れだ! だってそうだろ? 俺の体にはもう……


「ね、ね? 私イくよ? もう、イっちゃうよ? いいんでしょ? もう、これ以上焦らさないで。あんまり、長いのも嫌いなの……」


 思い出す唇の感触、舌を絡ませ糸を引く程の濃厚なキス。口、舌、喉、気管、肺や胃。そして、さっきまでしゃぶっていた……俺の全身に鳥肌が立つ。


「だ、ダメ…っ…ダメだ! 頼む。頼みます! お願いします! 許して下さい……」


 立場逆転。最初出会った時にはこんな事になるなんて思わなかった。俺は頭を地面に付けて懇願した。不意打ちの余裕などもうなかった。


「えー、私の事イかせてくれるって言ってたのに……嘘つき」


 まるで彼女が彼氏に甘える様な言い方だった。


「お願いします。あなたの奴隷にして下さい……」


「奴隷になる? じゃあ、許してあげよかな」


「ほ、本当ですか……?」


「でも、分かるよな? 奴隷なら、私の事イかせてみろよ?」


「そんな……」


 そう言葉を残すと、彼女は指先を自らの下着の中へと忍ばせた。中で妖しく指先が蠢くと、卑猥な喘ぎを漏らし、だらしなく口を開け快感を貪り始めたようだ。その瞬間、俺の全身は地獄の業火に包まれた様に熱を帯びた。


「あ゛あぁぁぁああああああああああああああああ」


「それいいわ。イクイク……イっちゃう……っ……あっ…んっ……っっ」





━━━━ソロバトル━━━━


   トウヤVSヨウコ


  勝者・ヨウコ


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