第32話 ロキ様降ッ臨!

直前灼熱の炎で燃やされ始めて悶えた

——シャキンッ


「拙者も混ぜてみては御座らんか?」

 刀を持つ天津と似た喋り方をする少年、そして——「イフリート、今回のは中々に歯応えがありそうよ」

『おっ!良いじゃねぇか、まぁ全部燃やしちまうから歯応えなんて何もかも一緒なんだけどなッ』


 炎の精霊姫が君臨したのだった





「アンタ、えっとあぁそう剣聖の弟子だっけ?ここ七十五階層なんだけど」

 なんでこうも変な奴が多いのか、、、


「うむ、降りてきた!上の敵は少々物足り無くてな、だが此奴からは強者の匂いがして急いで来てみたという事になる」


 いやいや降りてきたって言ったってここA級冒険者が来る所なんだけど

「あっそうまぁ良いわ、イフリート、燃やし尽くすわよ」


『分かったぜ!じゃあ早速俺を』

「アンタをロキに変えるのはまだよ、流石にまだダメ」


「クフフフフ良きかな良きかな、あの戦いの滾りが忘れられないのだ、また、今一度あの時の死闘を!」

 天津はどうやら新しく生まれる前の記憶を引き継いでいるようであの時の戦いをまたやりたいと言った


「そんな事はどうでも良いんだけど、たとえアンタが望まなくたって灰ににしてあげるわ」

 少し食い気味に、その発言にさらに天津の心は昂った


「ふむ、拙者の事は空気であるな、そこの四方、今のうちにあちらのお仲間も拾って帰ると良い」


 ——恐らく此処は焦土となるであろうからな


 バン!空気が破れるような音が響きそれとほぼ同時に巨大な炎が放たれた


 突然の事に、そしてその圧倒的な炎に唖然とした


 リーダーが指揮の黒目と魔法使いを担ぎ「感謝する」と言ったのちシーフのアルと共に離れた仲間のところに向かって走っていった


「さて、これで本格的に空気になってしまったのであるが、、、待つ」





「火天っイフリートは私に纏って強化頂戴!ファイアジャベリン!」

 敵の接近を避けるため超火力の魔法を打ち続けてる


「ぬっ近づけん、おっとコレは完全自立魔法、手数と火力の両立っ良い、良いぞ!主名はなんと申す我は天津である!」


 自動迎撃する炎の槍による遠距離攻撃も合わさり更に手数を増やしていく


「敵に名乗る名なんて無いわよ!ファイアブラストっ鎖よ!」

 炎を圧縮し破裂させその爆風で天津との距離を稼ぐ

 と此処で一つ目の魔法陣を使い炎で形成された幾つもの鎖を放つ


「クッこの量は不味いな、ならば!」

 ——光進!


 十を超える鎖の相手をしていてはいつまでも終わらないと

 肉体は引き継いでいないため記憶だけを頼りに神楽の使った技を模倣し直した


「ちょっ可笑しいんだけど!やってる事全部!フレイムタンッ」


 ガキンッ——「 助太刀するで御座るよ!先輩殿」


 グッ!?二人掛かりとはいえこの振り下ろしを防ぐか!

刀龍斬九とうりゅうざんくッ」

 刀を振るがその剣筋が揺れ動き九つの斬撃が敵を襲う


流れ岐りゅうだんグッ!?よもや龍と来たか!」

 その全ての攻撃を弾き、流しそして逸らしていく、それらで受けた攻撃は二つに分かれ流れていく


「ちょっと耐えなさいよっイフリート!『あいよ!』全く、これでまた最初からね」


 無数の火の粉を舞わせ既に刻まれた複数の魔法陣を立体的にそして一つの魔法陣へと書き足していく



「む?コレは魔法陣か!幻剣よ、あれを壊——『おっとそりゃあ困る、是非やめてもらおうか』


 炎を飛ばし幻影への牽制をする

 だがこの炎軽く連投している割にはB級程の威力があるのだ


「一旦下がるわよ!イフリートはそいつ宜しく!」


 魔法陣が完成したのか温風が流れ出し空気中で発火する

 バチバチと火花が舞い散り爆発が起き始めた


 少し立ち爆発がその階層を包み込み天津を激しく吹き飛ばした


「追撃ッ火竜の剣!」

旋風乱舞せんぷうらんぶッ」


 火の柱が天津目掛け燃えていく

 シロウの技による無数の斬撃の嵐が天津を襲い炎を舞わす



 灼熱の炎に焼かれ無数の斬撃に肉を斬られ続けていた

 だが天津は至って冷静に落ち着き刀を手に取ると一閃

 十を超える幻剣が飛翔し障害を全て斬り去る


「終わりか?見込みちがいだったな、お主らでは神楽のように儂とは戦えぬか」

 急に神楽という名前が出されて確信した


「へぇ〜神楽、ねぇイフリート神格化、全力で燃やすわよ」

 神楽に勝つために!あの時負けてから気付かぬうちにそう誓いを立てていた、だからこそこんな所では負けられないのだ


「ふむ、拙者も師匠を倒し新たなる極地へと至るまでは、剣の頂に立つまでは死んではやれぬ」


 それぞれの目指す先を見据え再び闘志を燃やす、強くなり武を極めただ一時の死闘に身を委ね限界を超える


「良きかな、これなら少しは楽しめそうである、いざ尋常に勝負!」


「ロキ!行くわよ『わぁってるよ、姫さん』

 神格化によりイフリートから本来の姿ロキに変わりすぐさま天内と共に天津へと目掛けて行く


「空気は御免被る!剣よ血を吸え」

 ——これは余り拙者の求める力とは違うから嫌なので御座るがなぁ


 吸血、それも自分がではなく自分を対象に剣に血を吸わせる

 血を吸った剣は一時的にその剣の所持者に圧倒的な力を与える


「一閃!「灰燼になりなさい!」

 天内による炎の薙ぎ払いと天津の一閃がぶつかり衝撃が伝わる


『火の手!』

 全てを打ち砕き燃やし尽くすかのような一撃が天津に向かう


 その一撃を受け三階層程撃ち抜かれたあと更に炎の矢での追撃が起こる


「なんのこれしきっ一の太刀 夢中むちゅう


——あれ?いつの間に斬られたんだ?腕が………


まるで夢の中の様にあやふやで奇怪な感覚が身を通る

相手は目の前、剣を握ってはいるが明らかに届く距離では無い、なのに何故斬られた?



「斬りたいものだけを斬る、剣の道の一つの到達点じゃ、挑戦者どもよ」


相手は強大、剣を極めし一人の侍

どうする天内、シロウ!自分を信じて勝利を勝ち取れ!


 



————————————————————


皆様こんばんは!ナメコ2世です!

まずはすみません!予定より一日?いや二日くらい投稿時間が遅れました


実は昼に投稿できるよう書いたやつを昼に投稿に設定するまでも無くそのですね、小説を書く手が止まってました


今回やっと再開出来たわけですがやっぱり休みの日に頑張るしか無いですね

まぁ面接練習無いから多分投稿できます!




はいお終い、で今回はやっぱり戦闘ですね、今回が初めてのまともな強力プレイ書く予定ですけどやっぱバランス取るのが難しい

気づきましたか?僕今回殆ど会話文書いてないんですよ


やりとりが書いてないから説明文と少しの「ハッ!」とかでやりくりしないといけないし炎魔法とか思い浮かばないしなんなら剣技も、なんで本当に執筆が進みません


説明文ばっかだから技とかの名前連呼する感じの臨場感のある文を作るのが難しい


まぁなんとかなるだろ知らんけど、あと結末だけはちゃんと用意してあるんでね、その気になったらすぐインフレさせて『完!』させれます、メタいこと言うとですけど………


この作品が面白いなとか一度でも剣士、侍に憧れた事あるっていう人は是非是非いいねやフォロー、星評価をして下さると幸いです!


それではまた次のお話でお会いしましょう!バイバイ〜

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