第29話 新たなる力
「あっこれドロップ品、手袋?アイツ和服だったぞてかあれこれ八十階層のボス死んでね?」
八十階層へと降りた神楽はそこのポータルも解放した
「これがA級か、こりゃオーガロードとは更なる死闘が見込めそうだな………
「おっ?八十階層のドロップは転移石?かどこでもポータルに飛べるって事か」
片手程の大きさのある半透明な魔石の様な見た目の石だ
「そういやスキルってどうなってんだ?やっぱゼロかな………体感刻印はのこってんだけど、うーん」
———スキル——————————————
ステータス操作LvMAX 刻印Lv5 再生Lv3
剣聖Lv3 拳聖Lv2 神速Lv1 神技Lv2 龍気活性Lv1 サーチアイLv1 ダメージ変換Lv1 危機察知Lv2 料理人Lv1 魔力纏いLv3 全武器適性Lv1 奴隷支配Lv1 剣技幻想流Lv1
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「あれ?なんかスキルあるな、てか大体知らないやつだ、、、まさかスキル消去じゃ無くて統合なのか?」
スキルを統合して新しいスキルへと変えるなら確かに納得か?
もしかしたら普通にスキルが足りなかったのかもしれない
まぁ取り敢えず試運転してみようか
「八十三階層に来てみたわけだけど凄いな、危機察知で敵が来たら分かるし剣聖のスキルで俺の間合い(2メートルくらい)に入ってきた敵は俺が気付いてたら斬り捨てられるし、さっきも言ったけど危機察知で敵に気づけるから剣聖も最早フルオートみたいなもんだしなぁ〜」
間合いに入って来たリザードマンやストーンロックという岩に擬態しているモンスターも気付いたら斬り捨てていた
偶に炎なんかの魔法や飛び道具が飛んでくる事もあるがそこは流石剣聖のスキル全ての攻撃を弾き逸らし時にはまたまた斬ってすすむ
「凄いな、なんか俺どんどんインフレしてってるわってうお!?」
ヴォン ヴォン ヴォォンンッ——三度振られた凶器に危機察知が反応する
だが剣聖による自動反撃が起きず「何で!?」と戸惑いながらもしっかりと危機察知を使い危険では無いところへ移動する
「てコイツ鎌かよ!?」
そのモンスターは3メートル以上ある半透明の鎌を使うキラーというモンスターだった
鎌は魔力で出来ておりその攻撃を受けた者は肉体ではなく精神、つまりステータスのみを直接削るものになっていた
実態を持たない故に間合いに入ったと反応せず反撃しなかったのだと思う
「半透明、あれは実物をすり抜けんのか?取り敢えず当たんなければ良いんだな」
『魔力纏い』のスキルを手に入れたから更に幻想流の火力が上がるな
光進でも避けなさそうだし、ここは手堅く神威でも撃って消し飛ばすか?
「いや居合いでもやってみるか、でも立ち止まる意味が分かんないんだよな」
そんな事を言いながら納刀し力を貯め、歩き出した
キラーはそんな神楽を全力で殺りに行くが拳聖のスキルにより身体の動きを熟知した神楽にとっては両手の大振りな攻撃を見切る事など容易で——「
右左右と三度の斬撃をすれ違いざまに抜刀からの流れで浴びせていく
「アガぁ!?コイツダメージ共有みたいなスキル持ってんのか!?あぶねぇなぁ!魔石か!ハァッ!」
『五月雨突き』ッ!
技術とかいろんな事情で成せなかった五月雨突き、やはり難しいだけあってか鋭い刺撃の猛攻を浴びせる
その攻撃の一部が自分に帰ってくるがそんな事はお構い無しに突き続ける………
そのうちの一撃が見事魔石にヒットしひび割れ絶命しドロップ品を残して魔力として散布していった
「あぁイッテイッテ、おぉ体力が凄い勢いで回復してる」
1秒につき0.3%の割合で再生し続けている
普通はそもそも回復系パッシブスキルなんて持ってない
ポーションは固定回復のが主流でパーセント回復のは30%以上を回復できるものは数十万から数百万する事も
更にポーションは一回使うと再使用(再び効果が効く様になる)まで時間がかかり何度もポーションを一度に使う事が出来ない
ザザザザ——ドドドドド………
ゴゴゴ——「なんだ?地響き、まさか大量のモンスターがここに向かって来てるのか?」
パラパラ…
ドゴォォォォンと壁が壊れる様な音がした後全方位からリザードマンやキラー、ミノタウロス、職業ゴブリン(ゴブリンアーチャー)などのモンスターが大量に流れ込んできた
「げ!お前ら多すぎだろ、、、こんな時は風属性魔法があると良いよな、例えばこんな風にグルグルとぉ〜
そう呟くと腕をグルグルと回し風を吹かせ続けた、しばらくするとその風は更に強くなり、、、
「準備完了——と言い全力でその拳を敵の大群に向かって振り下ろした
「ハリケーンッ!」
巨大な暴風が敵を荒らし吹き飛ばして行くそして最後に立っていたのは数体だけだったので当たり前のように剣で斬り捨てた
「ふぅ、てか何でこんなモンスターいんだ?まさか敵がいる?」
ふと思う——「あれ?ここってこんなにも魔力で充満していたんだっけか?」
パッシブスキルのサーチアイで魔力の流れを読んでいた
フゥゥゥ〜冷気が立ち込める
これは確実に今回のモンスターが大量に逃げ出した要因、
危機察知には2体のモンスターの反応
霧に包まれた周囲にただスパッとモンスターを切り裂く音が響く
裂かれたモンスターは魔力として散布していくのではなく何処かに吸い込まれるようにして消えて行く
そして更に一体、更に危機察知に追加された
他の二体とは一線を画する存在
「へぇ今回はイレギュラーか楽しそうじゃん………
是非この作品が面白いな、やっぱり無双系は良いな!って思ってくださった方はいいねやフォロー、星評価をして下さると幸いです!
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