第28話 永遠ダンジョン七十階層ボス 落武者—2
「『竜人化』おぉ新鮮な感覚だな、尻尾は生えてるし翼あるし、お?引っ込まれたけどなんかまた刻印みたいな跡刻まれてんだけど」
元々スキルを使う影響で胸の付近に刻印が広がっているが竜人化の尻尾や翼を引っ込めると腕にも刻印が伸びた
「ふむ、準備はそれで終わりか?」
「あぁ、『龍闘気』!
超高速で手を擦りいつものように炎を生み出し踏み込みと同時にその一撃をお見舞いした
拳から穿たれた巨大な火の竜は侍を飲み込みそのまま壁に激突した
「お主も剣を使うのなら覚えておくが良い、その道の一つの頂きを、『斬りたいものを斬る』、それに距離など関係ない」
腕が飛んだ
何も見えない、だがあの侍が刀を納刀したところまでは見えた
「不正解、その時にはもう斬り終わっていた、だから納刀したのだよ」
刀に手をかけられる前に防御力へ全て振った
普通なら鋼鉄よりも頑丈でただの刀では斬れない程の硬さ
それでもこの侍は斬ってき
気づいた時には更に三度、身体を深く斬られていた
強すぎる、鱗が飛び散る
「
部屋中に衝撃が響き渡り侍を吹き飛ばした
「ッ!?ガフっ…なるほど、お主、名はなんと申す」
雰囲気がガラッと変わった
その目からは鋭い視線が送られてくる、全てが見透かされている様なそんな感覚だ
「そーゆーのって、普通聞いた側から言うのが筋ってもんだろ?」
だからって怯んでなんか居られない
覚悟を決めろ、脳を回転させて勝ちへの未来を見切るんだ!
「それもそうだな、拙者は『落武者』そうじゃな、
侍が天津、とそう名を口にした時魔力の流れが天津に集まる
「これは一段階いや2段階はギア上げねぇとな、俺の名前は甘咲神楽、お前を倒して先に進む、『幡劍』」
「この刀は正宗、ならば儂を倒して先に進んでみよ!」
バゴンッ!と地面を蹴り両者全速力で相手の間合いへと進む
「魔力撃 斬!」
「斬鉄」
ガキンッ
その勢いのまま三度ほど斬り合う、が強化された天津は強く、薙ぎ払いを受けた
その薙ぎ払いは剣で受けたとしても壁まで吹き飛ばされる程の威力を誇る
「ハッ刹那、幻剣!行くぞッ」
「グッ魔力撃 衝ッ!水龍剣
無平
足さえ付けれればどこでも地面として使える
五つの刀と一緒に突撃してくる天津を魔力による衝撃で動きを止め無平により壁を経由して天津の裏を取る
「炎拳 蒼炎!」
全ての力を威力にのみ注いだその一撃は壁に大きな穴を開け天津の肌を焦がし血を吐かせた
「確か、こうだったか?『光進』」
とここで神楽の技を模倣した
天津は天性の剣の才を持っていたのだ
神楽がスキルにより発動させている幻想流をこの一瞬で
「出鱈目かよ!?てかあったんねぇこの技敵に使われるのめんどすぎ、天津はどうやってんだかッ!、ガハッ!?」
三本の幻剣に胸を貫かれ刀に斬られ二度目の死を迎えた
「ハッ!?韋駄天!」
そこからの戦いは更に熾烈を極めた
いくつもの剣が神楽を襲い、逆にいくつもの技やスキルで天津を応酬する
中でも神威や
神撃による神威は全てを吹き飛ばし幾度も神楽の命を救った
「ハァハァハァ、ハッ——タタタ………
全速力で駆けて行き跳躍
上空で龍闘気を変形させ破壊力へ、拳に全てを纏い天津目掛け七回振り下ろす
空気は破裂し爆発音へ
地面はその大半が砕けちっていった
「グフゥ゛ゥゥゥ!?『夢渡り』!」
まさか衝撃だけでこれほどまでとは!避けきれん
殴り斬られ吹き飛ばし吹き飛ばされるそうして何度も何度も傷を深めていく
神楽は既に三回目の死に直面しようとしていた
そして遂に——「これで三度目じゃ!」
神楽は三度死んだ
死んだ、か再生されてるな多分あと2回それと気づいたんだが尻尾や翼が出ている時は耐久がます
さて、もうそろそろ終わらすか、アイツの動きもそろそろ見切った
「まだ治るか、、、」
「もう終わりだ、楽しかったけど俺の勝ちだ」
十本の幻剣が飛翔し襲いかかってくる
それを的確に処理しつつ相手が近づいてくるのを待つ神楽だが
スパッと軽快な音が流れそうなほど滑らかな剣筋であっさりと両腕を落とされ天津の後ろに隠れながら飛翔した一本の幻剣に心臓を刺され四度目の死亡
えっ?いやいや待てよなんだあの動き
まるで最初の時に戻ったみたいな、なんでこんなにも一方的に……
「不思議に思っておるか?まぁつまりは動きを見切ったのはお主だけでないという事じゃよ」
なんという事か、死ねるのはあと一回
つまり正真正銘これがラスト勝負、文字通り全てを賭けなければ俺が殺される
防御に全振り、復活、自動回復、身体強化、空歩、気配遮断、投擲、狙い撃ち、加速、刹那、瞬足、剣術、刀術、平衡感覚、暗視、毒見、縮地、痛覚軽減、状態異常耐性、物理耐性、一撃必殺、自動回復、鑑定、料理、警戒、弱点看破、魔力撃、鈍器使い、切り裂き、切れ味上昇、武具調整、逃亡、龍闘気、剣闘士、闘拳士、竜人化、神撃、闘気変形、奴隷支配、神滅、剣技幻想流、変幻自在
『一撃必殺』
これはおそらくどんなスキルにも勝る殺傷力、破壊力がある
じゃあなんで今まで使わなかったのか、それは偏にこのスキルが代償系スキルだから
それも魔力や体力なんかの幾らでも変えが聞くものじゃなくスキル自体を消費するスキルだから、まぁそれに一撃必殺は使うとその一撃必殺自体も消える
しかもスキルを大丈夫に、これは自分で何を代償にするのかも決められない
だから初心者はスキル無いとやってけないから使うわけがない
上級者、それも特に最上位の冒険者は持っているスキル一個一個が強力な物だから使えば必ず大幅戦力ダウンになるからこっちも使うわけがない
唯一の中堅者はパーティーでの探索がほとんどだし何よりスキルがないと足手まといになったりして初心者に逆戻りするかも知れない
だから誰も使わないのだこのスキルはまぁその分威力だけは間違いなく最強だけどね
死んだ状態でのスキル使用、それも数十の、
巨大な光に覆われて復活した神楽
それに危機感を感じ猛攻を繰り出す天津
だが防御に全振りしている神楽を倒すにはまだ足りない
一撃必殺の準備、それはとても簡単でスキル消費の時間まつだけ
一応スキル消費しても十分ほどはその消費されたスキルを使える
あと20秒ほど
だがそこまであれば天津ももう見逃さない更に8秒程かけて神楽を殺した
これで正真正銘無防備になった神楽だが死してなおスキルを止めない神楽に流石の天津も冷や汗をかく
「儂が同じを殺すのが先か、お主が貯めを終わらせるのが先か………
息を吸い呼吸を落ち着かせる、思い出すあの威力、あれを使えれば倒せるだろう
だが使うことなどできなかった、ならば最後くらいは………
「うむ落ち着いておるな、儂も剣士の端くれとして、最後くらいは挑戦にて終わっても良いのやもしれぬ」
見知った気配が天津から流れ出る
これは、まさか!バカな!とそう思うものの天津ならば出来るのかもしれないと期待と、そして少しばかりの才能の恐れを感じていた
そして——「良かろう、主を超えるか、試すのが儂の技でないのはちと残念じゃが、すぅ〜」
やはりできてしまうのか、いやでもあの神威は俺のものよりも圧倒的な強さを誇るだろう
強い、そう幾らでも思わずにはいられなかった
空歩で上空から
「準備完了、一撃必殺
「『神威』ッ!!」
今まででかつて無いほどの轟音が鳴り響き柱の様な衝撃が立った
天津は十階層以上を貫通し八十三階層まで落とされた
神楽はというと—「ハッマジかよ、さっきの一撃必殺と撃ち合ったのに俺の左手持ってきやがった」
「うッガハっ!ガハッ、成程負けたか、負けてしまったか、、、
中々に上手くいったと思ったのだがなぁあれほどの一撃を儂に向かって打ってくれたてっのは喜ばしい事か、あぁもう少し、戦いたかった、昔のように………」
命尽きた天津は魔力となり消えていった
「あっこれドロップ品、手袋?アイツ和服だったぞてかあれこれ八十階層のボス死んでね?」
八十階層へと降りた神楽はそこのポータルも解放した
「これがA級か、こりゃオーガロードとは更なる死闘が見込めそうだな………
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後書き
どうも、、、ナメコです
はい、今日はたぶんあと一話投稿します
てことで今回は七十階層のボス、天津を倒しましたね
あと名も無き八十階層のボスもついでに倒しましたね
別にこのままだと長くなりそうとか無いですからじゃ無いですからね?
インフレはしすぎてて敵の強さはどーでもいいですけど
是非この作品が面白いなっ、バトルシーンが一番好きだっ!ていう順調に戦闘狂に染まっていっている方はいいねやフォロー、星評価をして下さると幸いです!
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