第24話 ゴリ押しはやめる、辞めれるかなぁ

「うーむ中々に嵐のような奴だったなぁ名前聞いてないし」


うんうんと頷きながら「なぁ天内もそう思うだろ?」とコチラに話しかけてきた


「いや私からしたらアンタのが嵐みたいなやつよてか台風とかそっち系でしょ、

あと彼は影乃シロウよ忘れないでしょ普通」


呆れたような物言いで鋭い視線を送る


「あーそうだったなそんな名前だ、じゃあ依頼受けるか」

もう良いからはよ依頼受けたいわ


「分かったわじゃあ私が衣良受けて来るから、C級以下の任務はそこの掲示板がほとんどだけどB級以上になると自分の担当受付嬢に紹介してもらうことになるわ」


結構めんどくさいけどちゃんとしてんだなぁ

受付嬢からの信頼が無いと依頼を貰えないわけだ、

弱いやつが無理して死んでも困るしな


「あっ因みに担当受付嬢は冒険者カードを発行してくれた受付嬢ね、

初めてですって言えば大丈夫だと思うわ」


ふぅ〜んじゃあそこの端にいる人でいいや、並ぶの面倒いし


「あっ冒険者カードみたいなやつは?」


「それなら大丈夫よ、受付嬢に言って来なさい、冒険者カードの発行は無料だし何より手にしたら適正ランクに表示されるから」


なんともまぁこれもご都合主義がすぎると言うかなんというか


「じゃあ発行だけ行って来るわ」


ちゃっちゃと終わらせてモンスター倒しまくろぉーっと





「すみませーん冒険者カードの発行お願いしたいんですけどいいですかー」


ビクッと体を震わせるとコチラに気づいてアワアワしだす受付嬢

これには流石の神楽もこれでいいのか受付嬢と思ってしまった


「はっはぃ出来ますよ、出来ますけどいいんですか?私が担当受付嬢になってしまっても、あっちの受付嬢とかの方が人気ですよ?」


何を心配しているのかが理解できんがまぁ確かに人気で言うなら凄い差だ

なんたってこっち人一人居ないのにあっちのあざとそうな奴のとこは凄い人が並んでる


「いやいいよてかこっちのが良い(人居ないし)」


「なっなるほどですまぁあなたが良いなら良いんですけどじゃあ早速発行しますね」


おぉ早速やってくれ!てか発行ってどうやんだ?いやマジで


「えっとですねカンペカンペ………


おっと本当に新人かって思うレベルだな

そんだけあっちのが人気なのか


「ありました!この真っ白い板に魔力を込めてください、

そしたら流した魔力と親和して体の中に入っていくと思いますので、

自分の情報を開示させたいと思いながら魔力を視認出来るようにして下さいそうすると自動で魔力ボードが生成されます、これを俗に冒険者カードと言います」


割と真面目だったてかボードとカードはかなり違うだろ


魔法は使えないが魔力は出せるためしっかりと親和させた魔力を取り込んだ


そして魔力ボードを出した


「おぉ凄いですね!魔力が上手く出せない人も居る、らしいんですけどよく出来ました!」


やっぱ初めてなのか?


「ふむふむでは魔力ボードを見せて下さい、これにはいわゆるクレジットカードの様にお金を入れる機能などもありますのであとで試してみると良いでしょう」


「へぇじゃあここに書いてるやつが俺の冒険者ランクなんだ」

うんやっぱB級になってるわ


「じゃあ見せて下さい、、、B級?えっえぇェェェ………


騒がしいなぁ

受付嬢はしばらくの間放心状態になっていた


「んンなるほど神楽さんですかシロウさんはあの人たちに任せるとして、

はい!これでオッケーです!ではでは、ようこそ冒険者協会へ!私の名前は奈々星愛菜ななほしあいなです!神楽さんの担当受付嬢としてこれからは宜しくお願いします」


担当受付嬢とやらの挨拶が終わりやっと冒険者としてのスタートを切った神楽だった


「早速ですが神楽さんはB級ですが初めてとのことですので、

う〜んまぁ天内さんが付き添いならB級中位のバジリスクでどうですか?

石化を少しして来ますが大体は鋭い爪を主体とする攻撃ですので気をつけてさえいれば大丈夫だと思います!」


そう言いながら130センチほどの高さの鶏によく似たモンスターの討伐を進めて来た

また状態異常ポーションの購入を進めて来た


「じゃあそれ受けるわありとな」






「神楽、なんで依頼受けて来てんのよアンタ私が受けて来るって言ったわよね?」


そう言いながらイフリートを引き連れ炎を出しながら歩いて来た


「んで、アンタ何受けたの?C級?D級?」

「いやB級のバジリスク」


馬鹿なの?因みに私はガーゴイルB級下位よ














「じゃあここから永遠ダンジョンに入れるのか、依頼モンスターはガーゴイルとバジリスクで生息域はかなり近いんだな」


大きな門の前でそんなことを言う神楽

その門の先は円状の空間で出来ており地面には複数の魔法陣からなる一つの転移魔法陣となっていた







「ここが永遠ダンジョンよ、ダンジョンは五階層ごとに休憩スペースがあって十階層毎にボス部屋とその奥に魔法陣があるんだけど………


そう言いダンジョンのスキップ機能について解説した



スキップ機能


ボスを倒した後、

ボス部屋を出たあとの所にある魔法陣に魔力を流すと自分の魔力を記憶しその記憶された魔法陣は行きたい階層を考えながら魔力を流すと任意の場所に転移できる


またダンジョンに入った場所にある別の魔法陣を使うことでも転移出来る


「成程な、んでガーゴイルとかバジリスクはどこに居るんだ?」

「56階層から62階層ねその中でも気候が荒れてる所によく居るわ」



モンスターもやはりどこにでも居ると言うわけではなくその時その時によって変わって来るようだ



「今回は私について来なさい、魔法陣で行くわよまぁ次からは自力で行けって感じだけどまぁめんどくさいしね」


確かに


そうして魔法陣を使い60階層へと転移した


「魔力流しときなさい、次から使えるから、それと神楽下に行くか上に行くかどっちにする?アンタが決めなさい」


下=より深い所


上=より浅い所


「いや絶対下でしょ、それにボスは別にまだ良いし」


魔法陣に魔力を込めながらそう断言する




「居たわよガーゴイル、あいつは素のステータスが高いからってまぁアンタには意味ないか………」


ガーゴイルと神楽の戦いが始まった


「あいつの雷は早いだけでなく針の穴を突くような繊細さがあった、

ステータスは十分、俺に足りないのは技術だ、刻印付与はなしで行くぞ!」


俺は気づいたのだレベル百超え、だがアイツらには素の力では無力ですらない、

つまり俺はレベルアップの恩恵が極端に少ないのでは?と

だからこその刻印付与、多分あいつらはステータス数千、数万あるだろう


「ガーゴイルはスキルを使わない、代わりにB級上位レベルの圧倒的なステータスがある」


ならばおそらく俺の予想が正しければ三千から四千ほどのステータス

ステータス操作で俺はマックス約二千、そこにスキルを含めたらもっとある


全て合わせてもおそらくステータス全てが三千超えのガーゴイル相手には劣る、

だからこそ自分より強いやつと戦えるチャンス!——「俺はコイツを倒してさらに強く!上に行くッ」


まずは雷震から見出した技

「雷光技剣 今はただ、ッ俺の最高でアイツを倒す!」


最高ステータス千八百ほど、韋駄天などの倍化スキルの使用も無しの最速の突き

攻撃力に振り爆発力と推進力を高め俊敏性に全振りする、さらに刹那を使う

だがそれすらも見切っており、

ギリギリではあるが胸に剣が刺さる前に腕が剣を押さえるだろう


「届かないこと前提の突きだ、お前の間合いに入る為のな!幻想流水龍剣 流れ」


高速の突きから水流の様な自然な流れで腕を抜け隙のある場所に剣を斬りつけた

その時の動きは決して速いものでは無かったがガーゴイルの周りを一周しながら羽に傷を付けた


すると神楽は元の位置へガーゴイルは神楽に背中を向けていた


「俺はもっと強くなるッ!」


羽を両方切り落とし無防備な背中に心臓目掛けて全速力の突きを放った


こうしてガーゴイルとの戦いは神楽の完封に終わった





「なっあいつあの刻印とか言うスキルを使って無い、、、」

神楽は自分より強い敵と戦いガーゴイルという上位の相手に自分の手札を工夫し見事倒してみせた


「あいつはもうあんなに強いのに、、、まだ強くなろうとしている………


『俺らも負けちゃいられねぇなぁ姫さんよ』

「ふっ何よそれ」


私は強くなる

私の目標はアイツに勝つことだ!



————————————————————

後書き


こんにちは!ナメコです

三日連続投稿ですね凄い!俺やるな俺!

て事で今回は戦闘シーン入れました


主人公はマジで刻印なかったら弱いですからねぇスキルも合わせてB級に勝てる様になっちゃったね


まぁボスには分からないですけど



て事でここまで見てくださり本当にありがとうございました!



少しでも面白かったなど更に続きが気になると思って下さったそこの貴方、是非イイねや星、コメントやフォローなども宜しくお願いします。

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