さすがにオーガ先生もこれには苦笑い。

 冒険者ギルドで迷宮品と素材を売却して、城に戻ります。

 おお、宿屋と酒場がだいぶ形になっていますよ?

 これは数日で営業を始めそうですね。


 そして更に目抜き通り沿いに、大きめの建物が建設され始めていました。

 なんだろう、と思ってヨルガリアに確認したところ、どうやら商業ギルドの建物になる予定だとか。

 冒険者ギルドと双璧をなす商業ギルドまで来てくれるとは。

 街は加速度的に発展していきそうですね。


 どうやら既に外交使節団は出発したらしいです。

 最後に挨拶を、と告げたらしいのですが、残念ながら私たちは迷宮に向かっていたので不在でした。

 ごめんね。


 ファイターのレベルが42になったので、スキルがひとつ増えます。

 新しいスキルは?

 【威圧】でした。

 威厳と違って、こちらは雑魚相手をビビらせるのに使います。

 いや威厳もある意味で権力的な雑魚をビビらせるのか?

 まあいいです。


 転職を起動します。


《【転職】

 ファイター(レベル42)

 ノーブル(レベル35)

 スカウト(レベル33)

 フェンサー(レベル52)

 ランサー(レベル52)

 グラップラー(レベル31)

 プリースト(レベル20)

 メイジ(レベル40)

 ブラックスミス(レベル50)

 アルケミスト(レベル26)

 マーチャント(レベル1)

 オフィシャル(レベル1)

 メイド(レベル1)

 トリックスター(レベル28)

 バード(レベル23)

 ダンサー(レベル1)

 テイマー(レベル1)

 ロード(レベル25)

 ウォーロード(レベル26)

 カースドナイト(レベル1)

 アサシン(レベル21)

 エクスカリバー(レベル49)

 グングニル(レベル36)

 チャンピオン(レベル20)

 ビショップ(レベル23)

 ウィザード(レベル60)

 オラクル(レベル1)

 セージ(レベル24)

 サモナー(レベル26)

 ネクロマンサー(レベル1)

 パペットマンサー(レベル20)

 パラディン(レベル30)

 モンク(レベル21)

 ルーンナイト(レベル22)

 バトルマスター(レベル28)

 セイント(レベル55)

 ハーミット(レベル22)

 ダンジョンマスター(レベル21)

 エンペラー(レベル20)》


 さて夜はオーガ先生との戦いがありますので、上級クラスを鍛えましょうか。

 実は、ダンジョンマスターの他のスキルが気になってるんですよね。

 迷宮帰還が便利すぎるので、他にも便利で特殊なスキルが増えると思うのです。

 というわけでダンジョンマスターにクラスチェンジ。


《名前 クライニア・イスエンド

 種族 人間 年齢 15 性別 女

 クラス ダンジョンマスター レベル 21

 スキル 【日本語】【レクタリス地方語】【算術】【礼儀作法】【宮廷語】

     【全属性魔法】【闘気法】【真闘気法】【聖闘気】【練気】【仙術】

     【呪歌】【魔曲】【錬金術】【魔法付与】【鍛冶】【量産】

     【人形使役】【剣技】【剣術】【葬剣】【剣理】【槍技】【槍術】

     【葬槍】【鎚技】【二刀流】【多刀流】【武器伸長】【霊鎧】【聖殻】

     【素手格闘】【投げ】【関節技】【格闘術】【回避】【対人戦闘】

     【後の先】【魔法斬り】【鎧貫き】【気配察知】【罠感知】【罠設置】

     【魔力制御】【魔法範囲拡大】【魔法収束】【魔力自動回復】

     【同時発動】【多重魔力腕】【消費魔力軽減】【多重詠唱】【無詠唱】

     【魔法武器化】【魔力強化】【怪力】【俊足】【気品】【美声】

     【カリスマ】【威厳】【幸運】【不眠不休】【威圧】【指揮】【鼓舞】

     【福音】【光翼】【創世神信仰】【シャルセアとの絆】

     【ルマニールとの絆】【ヨルガリアとの絆】【迷宮管理】【迷宮帰還】

     【経験値20倍】【熟練度20倍】【転職】》


 そういえばそろそろミアラッハのレベルも上がっている頃でしょう。

 確認しておきましょうかね。


「ミアラッハ、ステータス見せてくれる?」


「うん。レベル、今いくつだろう?」


「それを確かめるのさ」


 おお、レベル28ですよ。


「ミアラッハ、ここ、スキルが増えてる」


「本当?! ここね……」


 【?】の中の文字がグルグルと回転します。

 新しいスキルは?

 【槍理】でした。

 これは強力!!


《名前 ミアラッハ・ブライナー

 種族 人間 年齢 16 性別 女

 クラス グングニル レベル 28

 スキル 【レクタリス地方語】【算術】【礼儀作法】【宮廷語】【再生】

     【槍技】【槍術】【槍理】【葬槍】【突撃】【回避】【闘気法】

     【縮地】【空歩】【魔法斬り】【馬術】【製菓】【醸造】【彫刻】

     【魔槍召喚】》


 なにげに【彫刻】が増えてますね。


 そういえばペアリングで経験値を稼いでいるはずのルマニールのステータスも確認しましょう。

 お、レベル64になっています。

 スキルが増えてるよ、やったねルマニール。

 新しいスキルは?

 【奇襲】ですよ。

 相手に気づかれていない状態で攻撃すると、補正があるという強力なスキルです。


《名前 ルマニール

 種族 シャドウストーカー 年齢 ? 性別 ?

 クラス アサシン レベル 64

 スキル 【影潜み】【影渡り】【影の刃】【気配察知】【罠感知】【多刀流】

     【奇襲】【不眠不休】【クライニアとの絆】》


 80レベルは遠いかと思いますが、オーガ先生を相手にしているといずれは届きそうですね。


 夕食後、一時間ほどリュートの演奏をしてから、ミアラッハに「おやすみなさい」を告げて第三階層へ転移。

 なんとオーガ先生たち、暇を持て余してふたりで訓練してますよ!?

 まったく……初戦はキツい戦いになりそうですね。


 * * *


 危うく殺されそうになた初戦をくぐり抜けた後は、普通のオーガ先生ふたりを相手に立ち回ります。

 無詠唱で〈空牙〉を放てるようになっているので、多用していました。

 多重詠唱も乗るらしくて、〈空牙〉〈斬鉄〉なんていう凶悪な飛び道具が実現可能になりました。

 さすがにオーガ先生もこれには苦笑い。

 仕方がないので、スポーンを『3/3』に変更です。

 DP?

 日々、貯まり続けているので問題なしですよ。

 それにイフリート迷宮を攻略したら、また大量にDPが入ってくるはずですし。


 夜が更ける頃には、ダンジョンマスターのレベルは66になっていました。

 新しいスキルがふたつも増えますね。

 さて何が増えるやら。

 【迷宮の申し子】と【迷宮外設置】です。

 どちらも聞いたことのないスキルです。

 まず【迷宮の申し子】は迷宮内にいると、あらゆる行動に補正がつくという恐るべきスキルです。

 戦闘にも生産にも補正が乗る強力なスキルですね。

 そして【迷宮外設置】は、本来自分の迷宮内でしかできないDPを消費しての迷宮品の生成や建造物の建築などを、外で行うことができるようになるというスグレモノです。

 ただし自分の支配下にない迷宮内では使えません。

 あくまで迷宮の外でのみ働くスキルですね。

 これで帝国の扉の前に歩哨を設置できるようになりました。

 どちらも非常に強力なスキルです。


 さてイフリート迷宮に行く前に転職を起動しましょう。


《【転職】

 ダンジョンマスター(レベル66)

 ノーブル(レベル35)

 ファイター(レベル42)

 スカウト(レベル33)

 フェンサー(レベル52)

 ランサー(レベル52)

 グラップラー(レベル31)

 プリースト(レベル20)

 メイジ(レベル40)

 ブラックスミス(レベル50)

 アルケミスト(レベル26)

 マーチャント(レベル1)

 オフィシャル(レベル1)

 メイド(レベル1)

 トリックスター(レベル28)

 バード(レベル24)

 ダンサー(レベル1)

 テイマー(レベル1)

 ロード(レベル25)

 ウォーロード(レベル26)

 カースドナイト(レベル1)

 アサシン(レベル21)

 エクスカリバー(レベル49)

 グングニル(レベル36)

 チャンピオン(レベル20)

 ビショップ(レベル23)

 ウィザード(レベル60)

 オラクル(レベル1)

 セージ(レベル24)

 サモナー(レベル26)

 ネクロマンサー(レベル1)

 パペットマンサー(レベル20)

 パラディン(レベル30)

 モンク(レベル21)

 ルーンナイト(レベル22)

 バトルマスター(レベル28)

 セイント(レベル55)

 ハーミット(レベル22)

 エンペラー(レベル20)》


 特に増えたクラスはありません。

 王都へ行く前に、ノーブルを伸ばしておこうかな?


《名前 クライニア・イスエンド

 種族 人間 年齢 15 性別 女

 クラス ノーブル レベル 35

 スキル 【日本語】【レクタリス地方語】【算術】【礼儀作法】【宮廷語】

     【全属性魔法】【闘気法】【真闘気法】【聖闘気】【練気】【仙術】

     【呪歌】【魔曲】【錬金術】【魔法付与】【鍛冶】【量産】

     【人形使役】【剣技】【剣術】【葬剣】【剣理】【槍技】【槍術】

     【葬槍】【鎚技】【二刀流】【多刀流】【武器伸長】【霊鎧】【聖殻】

     【素手格闘】【投げ】【関節技】【格闘術】【回避】【対人戦闘】

     【後の先】【魔法斬り】【鎧貫き】【気配察知】【罠感知】【罠設置】

     【魔力制御】【魔法範囲拡大】【魔法収束】【魔力自動回復】

     【同時発動】【多重魔力腕】【消費魔力軽減】【多重詠唱】【無詠唱】

     【魔法武器化】【魔力強化】【怪力】【俊足】【気品】【美声】

     【カリスマ】【威厳】【幸運】【不眠不休】【威圧】【指揮】【鼓舞】

     【福音】【光翼】【創世神信仰】【シャルセアとの絆】

     【ルマニールとの絆】【ヨルガリアとの絆】【迷宮管理】【迷宮帰還】

     【迷宮の申し子】【迷宮外設置】【経験値20倍】【熟練度20倍】

     【転職】》


 イフリート迷宮に行く前に、歩哨を設置します。

 迷宮内と違って雨風しのげるように、迷宮の扉ごと覆うような建造物が必要でしょう。

 シンプルな石造りの砦を建築して、これを利用してもらうことにします。

 出入国審査は不要なのですが、迷宮の扉を開けたらいきなり盗賊や魔物が待ち構えているなんてことになったらシャレになりません。

 歩哨だけでも立てておきましょう。


 種族はオーガでいいですね。

 クラスはオフィシャル20レベル、ランサー50レベル、グングニル50レベルです。

 スキルはレクタリス地方語、算術、礼儀作法、宮廷語、闘気法、槍技、槍術、槍理、回避です。

 スポーンは『4/4』ですね。

 結構なDP消費ですが、国の門番ですからこのくらいしてあげましょう。


「ねえクライニア。なんで迷宮の外で一瞬で建物が建つの?」


「そういうスキルを入手したからですよ」


「もうなんでもアリね」


「いや、どうでしょうねえ……DPの制限はありますから」


「それもどんどん貯まっていくんでしょ?」


「今は消費量の方が圧倒的に多いですよ」


「そうなの?」


「ええ。まあその話はさておき、イフリート迷宮に行きましょう」


 今日は第七十階層からスタートです。

 迷宮の申し子のおかげで、瞬殺コンボはさらに磨きがかかりました。

 これイフリートも楽勝なんじゃないかな?


「また強くなってる!! ズルい!!」


「落ち着いて、ミアラッハ。迷宮内でだけ強くなるスキルを習得しただけだから」


「十分に強いスキルじゃないの!!」


 はい、まったくその通りです。


「……クライニアがいない間、その修業、私もできないの?」


「あー……今、凄く難易度が高くなってるので、危ないですよ?」


「その危ない修行を自分はクリアできるってことじゃない。やっぱりズルい」


「うーん。治癒魔法使いを常駐させれば、ミアラッハに万が一がないから、そうしましょうかね。それなら私が不在でも、なんとかなりそうかなあ」


「本当よ? 約束だからね!」


 はい、約束です。


 そんな会話をしながら、第八十階層の中ボス部屋まで来ました。

 私も強くなってますが、槍理を身に着けたミアラッハも十分に強くなっています。

 道中、危うげなく突破してきましたからね。

 さてここの中ボスはジャイアントゾンビが二体です。

 巨人族のゾンビですが、アンデッド故に急所がなく瞬殺コンボは使えません。

 ただし私たちには葬槍があるので、〈死棘〉を抜けばいいだけです。

 葬槍の威力補正は高く、二体のジャイアントゾンビをあっという間に片付けてしまいましたとさ。


 宝箱を回収して、手を繋いで転移魔法陣へ。

 迷宮帰還を使って帝国に戻りました。


 うーん?

 また住民が増えてますね。

 冒険者ではなく、商人などの一般市民が増えているようです。

 巡回するオーガ兵にびっくりしている人たち。

 まあそのうち慣れるでしょうけど。


 城に戻ると、ヨルガリアが井戸の設置を願い出てきました。

 快く了承して、夜の街へ繰り出します。

 ちなみに迷宮の天井は外の時刻に連動しており、朝と夜がちゃんと来ます。

 井戸を数カ所、設置してから城に戻ります。


「食事処は大丈夫ですかね?」


「多忙なようですが、住民たちが時間をズラして持ち帰りしているようですから、大丈夫そうですな」


「なるほど。回らなくなったら教えて下さい。従業員を増員しますから」


「心配は御無用です。日中、屋台がでておりました」


「へえ! それは嬉しいですね」


 民間で需要を満たすことができれば、私が走り回る必要がなくなります。

 特に数日後には王都に行くことになっているので、留守が心配だったのですが、これで少しは安心できます。


 夕食を摂ってから、リュートの練習をします。


 ミアラッハは兵棋演習の駒に色を塗っていますね。

 呪歌と魔曲と鼓舞あたりが迷宮の申し子で効果をさらに高めて発揮したらしく、ミアラッハの色塗りも捗ったようです。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る