このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(259文字)
KAC2022、第2回お題は『推し活』。多彩なジャンルを書かれる無月さんが選んだのは、なんと怪盗物!?とある町の美術館に、怪盗から絵を盗む予告状が届いた。ただその絵というのは、主人公である中学生の女の子からしたら、特別大切な絵。なぜならそれは、もともとはおばあちゃんが持っていた物。予告どおり現れた怪盗。絵を盗むことに成功したが、外に出れば、その女の子が待っていたのだった。さあこんな出だしから、一体どう推し活なのか? 無月さんのすてきな発想力、ここにあり!
主人公は女子中学生。怪盗を出待ちしています。絵を盗んで美術館から出てきた怪盗に迫る!絵を返して!そうなのですー。絵を盗ませたくなくて張っていたのです。仮面で顔を隠していた怪盗、ぽろっと落とします。幼くもイケメン。さらに面白い展開になってゆきますよ。よいアイデアがつまったよい出来の短編でした。