落 陽

第2話 食料と水の確保(私は必要無ですが)

　私は「デルタ」。

　昨日、主の「遺言？」でその「全て」を受け継ぎ、最後のお言葉に従って、妹の「恵梨香」様を保護したいと考えています。

　取り敢えず、恵梨香様は人間ですので、「食べ物」、「水」の確保は必須でしょう。

　それに「病気」になるかも知れないし、「医療品」も必要ですね。

　日光→今市→宇都宮→鹿沼と巡り、回収できる限りの物資を補給し、居ると思われる「足尾」に向かいます。

　鹿沼→足尾に峠を抜ける途中に「古峯？神社」と言う物が有り、「物の怪」ダンジョンになっていました。

　最初は「どうぶつの森」だぁ！。と１人盛り上がったのが、残念ポイントです。

　1階層は、タヌキ？のみ。

　2階層は、タヌキ？とキツネ？。

　3階層は、2階層にクマ？が追加。

　4階層は、3階層に猫又や尾獣タヌキと尾獣キツネ等々の上位種が多数。

　5階層は、烏天狗や天狗が主で、ボスは「大天狗」でしたね。

　大天狗がボスなので、ランクは間違いなく「S」は有るでしょう。

　しかし驚いたのは、ダンジョン内に「一般人」が、町を作ろうとしていた事です。

　話を聞くと「大天狗」の計らいで、神社に避難して来た人を受け入れていると。

　信じられ無い私は最下層を目指しましたが、合う獣？、モンスターが全て食べ物を差し出して来るしまつです。

　飽きれた私はボス部屋に入りましたが、やはり戦闘にはならず、人間の迷信的な自分達が、今回実体化出来て、感謝しているそうです。

　無理な外部干渉が無い限りは、今のままで過ごしたい見たいですね。

　その後も和やかな話が続き、地上へと返還して頂きました。

　お土産で「風神の盾」を頂きましたが、私には似合いませんね。

　鹿沼は大丈夫そうですね。「古峯が一番」ヤバイ場所でしたが、蓋を開けると一番安全とね。

　他にも「御前山」にもダンジョンの気配を感じましたが、取るに足り無いでしょうね。

　振り返ると、日光が全体的にヤバかったわね。

　「男体山」はブラックドラゴンが入ったから、ランク「SS」は確実よね。

　「中禅寺湖」にブルードラゴンで、ランク「A」でしょ。

　「東照宮」にアースドラゴンとロックドラゴンも入り込んで、やはりランク「A」ね。

　「霧降高原」はレッドドラゴンが入る前に、主様が阻止したのが、大きいかったわ。

　ランク「A」が１つ減った訳だし。

　日光から今市を通る時に「鬼怒川」方面から、まだ弱い反応も有ったわ。

　これは、無視ね。

　次回が有れば、確認しようかしら。

　猪倉から宇都宮に抜ける「峠」や「宇都宮城跡地」にもっと東側、ランク「C」ぐらいかしら。

　これも今は無視ね。

　鬼怒川よりは強い気配だけど、今は「妹君」が、優先よ！。

　話が大分それてしまったわ。

　次に現れたのが、足尾に入って「火葬場」跡地と思われる場所で、「アンデット」ダンジョンが発生していたわ。

　1階層は、スケルトンのみ。

　2階層は、スケルトンとゾンビ。

　3階層は、2階層にグールとマミーが追加。

　4階層は、3階層にスケルトンナイトやビッグスケルトン等々上位種が多数発生しました。

　5階層は、レッサーリッチが主で、ダンジョンボスは「リッチ」でしたね。

　リッチがボスなので、ランクは「B」ぐらいでしょうかね。

　「属性竜」でも、ランクは「A」ですからね。

　ボスのリッチは、まぁまぁ強かったですね。

　エルダーリッチなら、私と「現状」同格ですからヤバかったのは、別な話です。

　私はベースにランクAの「レッドドラゴン」を使用していますから、大体は「余裕」です。

　スケルトンナイトがドロップする「呪いの剣」やリッチでドロップする、「魔法の指輪」は、結構なレアドロップでした。

　解除方法が分からなければ、「呪い」が漏れ無くプレゼントされますね。

　私には、全く関係有りませんけどね。

　え～と、「廃村」ですか？。

　足尾は、町のはずですがね。

　北側、「下間藤」と言う地名を探します。

　主の妹君、「恵梨香」様が居るはずです。

　………ほぼ、家がみな倒壊していて、人間も１人も居ませんね。

　生命反応が小動物以外、見られませんね。

　ん？。川向こうに有る建物、「小学校」に多数の生命反応が発見出来ました。

　早速、行ってみますか。

　驚く程に「高齢者」が多いです。

　ですが今回の件に関係が有るのか、身体が活性化した見たいで、皆さんとっても元気です。

　一通り聞き込みをした結果、部屋の端に有る「段ボール」に妹君は、入っていました。

　母と長男が目の前で死に、次男は行方不明。

　泣き疲れて、段ボールに入ってしまったと。

　取り敢えず、出て来るのを待ちますか。

　出て来ますよね？。

　大丈夫。そう願いましょう。

　あっ、主様の事を追い打ちで話をしなければ行けないのは、非常にハードル高いです。