10.へっぽこ召喚士、いざ戦場へ




 眩しい太陽の光を浴びながら、爽やかな汗を流す騎士達と共に戦術的な動きを習得する魔獣達の姿が当たり前になってきた、そんな昼下がり。


 まだまだ甘えてくる魔獣達だが、訓練になれば野生を感じる鋭い眼光が光る。魔獣本来の姿を取り戻してきていることに喜びと、寂しさを抱きしめながらミアは獣舎の掃除をせっせとこなしていた。



「訓練が増えたから餌の消費が早くなったなあ」



 食料庫を覗けば、明らかに食材の減るペースが早くなっているせいで少し前に補充した食材は底をつきそうになっている。ああやって野生に満ちた目を持つ彼らでも、その食べっぷりは育ち盛りのまだまだ手のかかる子供達だと小さく笑う。


 差し入れのおやつの準備を整えて、水分補給用の水を組み、訓練所へと向かうと二対二の戦闘訓練を行っていた。騎士が指示を出し、上手いこと立ち回る姿はミアの前で喉を鳴らす子だとは思えない。


 巧みに魔法を操り攻撃を繰り出し、俊敏にその攻撃を回避する。魔獣達の動きに合わせて騎士達も剣を振るう。本来の魔獣騎士団の戦闘スタイルに、毎日のようにミアは息を飲んだ。


 魔獣と心を通わせることが出来る騎士達にしか出来ない戦闘技術は確かにすごい。だが、彼らの仕事には、常に危険が付き纏う。


 何もなければ誰も傷つくことはないが、この世界はそれを許さない。


 訓練を眺めているミアに、慌てた様子で駆け寄ってきたユネスにリヒトの執務室に来るように命じられ、二人揃って執務室へと急ぐ。



「お呼びでしょうか……!」



 書類に目を通すリヒトを前にして、その表情から良からぬことが書かれていると察する。



「アデキネ大橋を囲む森で魔物出現が報告された。数はそう多くない。被害もそう大きくないことから、本部を動かすまでもないと判断し、この第四部隊を動かす」


「はい」


「そこでだ。積み重ねてきた訓練の披露も兼ねて、魔獣達を現地に連れて行く」


「……!」



 リヒトの言葉に目を見開くと、彼は頬杖をしながら不満そうな目でミアを見つめた。



「なんだその顔は。せっかくの魔獣達の晴れ舞台だというのに、あいつらにそんな顔を向けるのか?」


「そ、そういうわけじゃなくて!まだ……その、あの子達が戦いに出向くって実感がないというか……」



 元々は戦闘に特化した能力を持ち、魔物と対峙するための存在が魔獣という生き物。それは十分に理解していて、ここに来る前までは何ら意識はしていなかった。


 しかし、彼らと共に生活し同じ時間を過ごしてしまえば、見方は変わってしまう。



「例え私の召喚獣ではないとしても、あの子達は私の大切な家族のような存在なんです。だから――」


「ここに召喚された魔獣の役割を知っていて、お前がそれを言うのか」



 気持ちを呟くのを阻止するようにリヒトがミアの言葉を遮った。怒りを滲ませた彼の視線に後ずさりそうになるのを堪えて、そっと口を閉じる。



「召喚士に捨てられ、あいつらは常にお荷物だと罵られて来たんだぞ。本来戦うことで存在を証明する魔獣がそれすら出来ず、人の目から逃れるように檻の中で息を潜めていたあいつらに、戦うなとそう言いたいのか」


「っ……」



 怯えた魔獣達の目は今でも鮮明に思い出せる。居場所が無い彼らに、居場所を与えるためには……本来の責務を果たすそれが必要なのだ。



「家族のようなあいつらのことをよく知っているお前なら、しっかりと信じてやれ。恐れることは何も無い」


「そうだよ。ミアちゃん。その為にここまでずっと頑張ってきてくれたんでしょ?ミアちゃんの気持ちに応えたいと、魔獣達もきっと思っているはずだよ」



 壁際でミアとリヒトのやり取りを見守っていたユネスが、そっと隣にやって来て背中を撫でた。


 そうか、今の私は大切なあの子達の成長を妨げちゃってるんだ。


 いつまでも檻の中で大切に育てるのは、自己満足でしかない。彼らの成長を見守ることをせずに、懐の中で甘やかすのは存在意義を殺すのと一緒の事。


 それを自らの手でやってしまいそうになっていた事に気づき、悪い考えを消し去るために強く頬を両手で叩いた。リヒトの言葉に、ミアの中で根を広げかけていた不安が一気に枯れて消える。


 突然の行動に驚いた二人に気づかないまま、ミアは気持ちを入れ替えて強く頷いた。



「団長!是非、あの子達を現地へ連れ出してやって下さい!それと私からもお願いがあります」



 リヒトに負けない真剣な眼差しでミアは、彼を見つめた。



「その現地に私も連れて行って下さい!」


「却下だ。戦術も何も持ち合わせていないお前に、魔物がいる現地へなど連れて行けるか」


「先程あの子達の晴れ舞台と言ったじゃないですか。私が見てあげないで、誰が見るんですか」


「あのなあ……」



 呆れた声にも揺るがずに、ミアは強気でリヒトを見つめ続けた。ここは世話係として決して譲れないのだ。


 ミアは仕方ないと、一つ息を零してから意を決してその言葉をはっきりと発した。



「いいですか、団長。これはです。私を現地に連れて行ってください」


「――御心のままに」



 頬杖をしていたリヒトはいつの間にか、立ち上がり胸の前に手を添えて頭を下げていた。その姿を見て、少々強引にやり過ぎたかと顔を渋らせる。



「あははっ!ミアちゃんやるねえ。じゃあ、準備しに行こうか」



 逃げろと言わんばかりにユネスに腕を引っ張られて執務室から飛び出して、ミアは準備へと取り掛かる。


 ユネスが訓練を中止させ小休憩を挟ませた後、怒りを顕にしたリヒトがやって来た。説教を食らうかと思いきや、これからの作戦を部隊の騎士達に真剣に話し始めた。



「いつも通りの挟み撃ちでたたく。今回は魔獣達も同伴させる。よって上空からの援護も可能だ。逃げた魔物は上空部隊が攻撃をしろ」


「もしかして、今回ぐらいははリヒトは後方で指揮してくれるの?」


「アホか。俺はいつもの囮役だ。こんな単純な作戦に指揮なんかいるか」



 リヒトの言葉に議論しようとしたが、誰も彼の言葉を否定しようとはしない。ミアの表情を読み取ったのか、リヒトは鼻で笑ってみせる。



「安心しろ。俺は誰一人として死なせない。そしてお前らがいる限り――俺も絶対に死なない」



 絶対的な自信を持ったリヒトの言葉に、騎士達は力強く頷いた。鼓舞するような彼の言葉は、皆の心に炎を灯す。


 これが国を、民を守る誇り高き騎士達の姿に感銘を受ける。出発の準備が整い、騎士達は相棒となった魔獣の手綱を握りしめる。その姿が凛々しくて、頼もしい。



『乗れ』



 何も言わずに着いてきてくれるフェンリルの有難い言葉に甘えて、背中に乗ると先頭に立つリヒトへと近づいていく。



『俺の仲間に無理をさせたら承知しない』



 小声で呟いたフェンリルが一体誰に向かって言ったのか分からないまま、リヒトが走り出すとその後を追って騎士達も動き出す。



「私達も行こう」


『言われるまでもない』



 颯爽と動き出したフェンリルに落とされないようにしながら、ミアは必死にリヒト達の横に着いていった。


 騎士舎を出て、王都に背を向けるようにしながら川沿いを辿るようにしばらくと走ると、鬱蒼とした森が見えてきた。まだ昼過ぎだというのに、森に掛かる霧は日光を遮っては暗がりを欲している。


 道中、道端に魔物に襲われたであろう馬車の荷台の残骸が目に止まる。森に入る前に襲われているとなると、すぐ近くに潜んでいる可能性もある。


 気を引き締めなきゃ……!


 自分がお荷物にならないようにと周囲を警戒しながら、森へと近づいていくと今までに感じたことのない殺気を感じる。



「飛空部隊、上からの状況確認及び詮索を」


「はっ」



 森に入る前にリヒトからの指示を受けた飛行部隊のグリフォン達は、音を立てることなく上空へと舞っていく。風を読んで飛ぶグリフォンの背に乗る騎士の一人が、こちらに向かって手信号を送ってきた。



「各員、配置に就け」



 手信号を確認したリヒトの静かで凛とした声に、騎士達は指示された通り、挟み撃ちをするために部隊は二手に分かれた。息をするのも忘れてしまう程に、皆の洗練された動きに圧巻される。


 いつもの訓練も凄いけど、現場の空気を纏う皆が別人に思えてきちゃう……。


 仲良くなってきた騎士達の別の顔を見て、場違いな所に来てしまったのかもしれないと今更後悔する。だからと言って、一人回れ右して帰るわけにも行かないし、魔獣達の晴れ舞台を見ないなんて以ての外だ。



「ミア」


「はっ、はい!」


「敵を見つけ次第、お前は安全が確保できる場所で待機しろ」


「了解しました」



 フェンリルに目配せすると、意外にもリヒトの意見に賛同しているのか、大人しく目を伏せた。



「行くぞ」



 先頭を切って突き進んでいくリヒトに続いて、騎士達も魔獣達と共に森の奥へと進んでいく。


 あまりにも不気味な森に身震いしていると、遅れを取らまいとフェンリルがピッタリと部隊に着いていく走る速さに、振り落とされそうになる。体勢を整えつつ、森の奥へと突き進んでいくと、刺激臭が鼻を突き刺してくる。


 その臭いの根源を辿っていくと、霧の中で影が揺れ動くのをリヒトは見逃さなかった。全体に止まれというように片手を上げる。



「前方に敵を確認。お前ら……後は好きに暴れろよ」



 どこか楽しげに笑ったリヒトは真正面から敵に斬りかかって行き、剣を閃かせた。リヒトに注意が注がれ、濃い霧の中で待機している他の騎士には気づくこともない。


 森の奥の方からぴゅいっ、と、鳥の鳴き声のような指笛が聞こえてくる。背後から攻め入る隊員達の準備が整ったようだ。


 突撃していく彼らの背に守られるようにして、ミアは安全が確保できる岩陰へと身を潜めた。


 戦闘体勢に入った魔獣達の瞳には、闘志しか宿っていない。


 ――あれが、本来の魔獣の姿なんだ……。


 今までなら恐怖を抱いていたはずなのに、不覚にもその姿を美しいと思ってしまった。


 上空から攻め入っていた部隊のグリフォンが、森を覆う霧を切り裂くように風を巻き起こすと、瞬く間に陽の光が森へと注がれる。ようやく、敵がリヒトだけではないと判断したゴブリン達だったが、逃げ場は何処にもない。


 一体、また一体と倒していくうちに、魔獣達は戦い方を学び、更に賢くなっては本能を呼び起こす。鋭い爪を牙を武器にして、敵を屠る姿は神々しい。



「はぁあッ!」



 己の体一つで囮役を自ら名乗り出たリヒトは、ユネスに背中を預けるようにしながら次々と敵を薙ぎ払っていく。騎士団長でもある彼だったが、その身を獣人化させ魔獣達と互角に戦っている。


 果敢に歯向かうゴブリンだが、絶対的な力の差で瞬く間に地面に伏せていく。



「すごい……」



 囮役のリヒトを援護し、見事な連携を取る騎士達は負けじと攻撃を繰り返す。訓練の時と同様、軽い身のこなしで戦う彼らは、どこか楽しそうだ。


 最後の一匹を切り捨て、完全に霧が晴れた頃には、刺激臭はどこにもなく見事に勝利を収めた騎士達と魔獣達の姿がそこにあった。


 呆気ないと言ってはいけないと分かってはいても、この戦いに負目は端からなかったのだとようやく理解する。


 何がともあれ方が着いたと胸を撫で下ろしながら、皆の元へと駆け寄ろうとした――その時だった。



「グォオオオオオ!!!」



 ミアを覆い被さるように影を落として突如現れたのは、ゴブリン達よりも大きな体を持つ一匹のオーク。


 足に木の根が絡みつき、動きを封じられたフェンリルが逃げろと吠える。


 一体どこから……っ?!


 状況を理解する暇を与えず、棍棒を振り下ろしてくるオークに逃げようとするが、咄嗟に動ける反射神経をミアは持ち合わせていない。


 痛みを覚悟したその時、大地を力強く蹴ってミアとオークの間に入り込んで来た一人の騎士に寄って、転がるようにその場から脱する。


 先程ミアがいた場所からは、土煙が立ち上がる程の威力でオークが棍棒を地面に叩きつけていた。



「立って!」



 騎士の掛け声に合わせて立ち上がり、周りを気にせずに我武者羅に走る。しかし今度は戦闘体勢が整えられずに、ミアを庇い遅れを取ってしまった騎士が標的となる。


 相棒の魔獣を呼ぶが、緊急事態の備えはまだ彼らには身についていない。剣を構えるよりも先に、オークが距離を詰めてくる。


 回避の一手を決めようとした騎士だったが、不自然に動いた木の根に足を取られて体勢を崩すのを、オークは見逃さなかった。


 振りかざした腕にありったけの力を込めたオークは、不敵に笑い雄叫びを上げる。



「……っ!」



 誰もが絶望を感じた一瞬、騎士の横を銀が駆けた。


 一閃。


 ミア達を襲いかけていたオークはけたたましい悲鳴をあげて、腕を落とされた。



「俺の仲間に手を出したこと、後悔しろ」



 振り下ろした剣の光と、荒々しく燃ゆるようにリヒトのシルバーブロンドの髪が瞬いた。怒りに染まった彼の声は、悲鳴を上げるオークを黙らせる程の力と圧があった。


 彼が部下を庇うようにしながら背を向けて退く姿を見たオークは、最期の足掻きというように突進してくる。


 オークの怒りが地面を大きく揺らす中、静かに風が駆け抜けた。



「土魔法を駆使して、僕らの背後を奪い攻撃してきたのは評価してあげるよ。ただ……相手が悪かったね。反省は、あの世でどうぞ?」



 いつの間にかオークの背後に回っていたユネスが勝ち誇った笑みを浮かべながら軽く剣を振るい留めを刺すと、もぬけの殻になったオークの身体はその場で倒れた。


 呆気なく終わった戦いに思わず腰が抜けて、その場にぺたりと座り込んでしまうと、ユネスがいつも通りの爽やかな表情でミアに手を差し伸ばしてきた。



「立てる?」


「腰が抜けちゃって……」


「じゃあ――」



 ひょいと、抱き上げられ、いきなり詰められた距離感に戸惑いを隠せないでいると、目があったユネスが片目を閉じた。



「僕にも少しぐらい、ミアちゃんを可愛がる権利貰ってもいいよね?」


「ユネスさんっ……?!わ、私!重たいのでっ!」


「いいから、いいから。向こうががこっちに気づくまででいいからさ」


「いやでも!疲れてるのは、ユネスさんの方ですよね?!」


「ふふ、やっぱりリヒトじゃなきゃ嫌?」



 何かを試すようなその目に戸惑いを隠せない。


 何時ぞやのリヒトが顔を近づけてきた記憶が蘇ってきて、瞬く間に顔が赤く染まる。その反応に正解を導き出したと、満足気に頬を緩めるユネスは小さく笑う。


 先程から訳の分からない状況に飲まれすぎて、どうしたらいいのか分からずにいると、戦いを終えた魔獣達が一目散にミアの元へと走ってきた。


 ユネスは違う邪魔が入ったと、頬を膨らませながらそっとミアを地面に下ろすと、魔獣達はミアの頬を身体を確かめるように擦り付けたり、舐めたりしてくる。



「みんなぁ〜よく頑張ったね!!偉い!偉いよ〜!!」



 擽ったいのを堪えて、擦り寄ってくる魔獣達を撫で回す。どこにも怪我はないことに安堵すると、不思議と涙が滲んだ。


 寄り添うように真っ白の毛並みが身体に触れ、隣を見れば申し訳なさそうな顔をするフェンリルがいた。



『怪我はないようだな』


「フェンリル、大丈夫?」


『油断していた。すまなかった』



 やけに素直なフェンリルに驚きつつも、皆が無事なことが何よりも嬉しいミアは、そのモフモフに抱きついた。



「まったく、お前ら無茶しやがって」


「だって団長、好きに暴れろって言ったじゃないっすか」


「それとこれは別だ」


「オレ達、団長のこと信じてますから!」



 遠くで騎士達と話すリヒトの姿を追いながら、密かに胸元を握りしめた。 


 ……互いに命を預けあう、すごい信頼関係。これが、団長率いる魔獣騎士団第四部隊なんだ。


 ミアの瞳の奥底で、憧れの光が煌めいた。


 この部隊で自分も大きく成長して、誰かの足でまといにならずに皆の力になりたいと、心から強い願いが湧き出てくる。


 誰よりも部下達を信頼し、皆を守り抜くリヒトの傍で己を磨いていきたいと。それが憧れなのか、はたまた違う感情なのかは、今のミアにはよく分からない。


 固い絆で結ばれた彼らの背中は逞しく、胸が踊る。

 


「今日も見事だった。さて……帰るか」



 リヒトの言葉に、騎士達は嬉しそうに小さくはにかんだ。普段彼に対して恐怖を抱く彼らでも、その言葉は士気の高揚をもたらす。


 帰る支度を整え始めた騎士達に背を向けて、彼はミアの元へと足を運ぶと、仁王立ちしたまま睨みつけてくる。


 先程までの熱い気持ちは一気に降下して、表情は固くなっていく。



「……」



 無言の圧力を掛けられ、フェンリルに抱きついていた腕を解いて姿勢を正す。


 足でまといになったことにお叱りを受ける、その覚悟をしていたが……ひょい、と、またしても体が勝手に宙に浮く。



「えっ?えっ?!」


「お荷物はお荷物らしく、俺に抱き上げられてろ」



 お荷物という言葉に、これが彼なりの見せしめなんだと、両手で顔を覆う。そんな二人の姿に、ユネスは素直じゃないんだから……と小さく呟いたのを、ミアは気づくこともなかった。


 こうして、初めての戦場は見事勝利を収め、魔獣達に大きな一歩を踏み出す場になったのだった。

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