奴隷国家の王子は国を変えたいみたいです。
知世
第1節 はじまり
「ルルネ待って!!ルルネ!!」
「ごめん、、バイバイ…」
意識が遠のいていくこの感覚俺は知っている、夢だ、朝の光に照らされて俺は目を覚ます
「久々に見たなあの夢、しかも今日に限って鮮明に見せやがって、、」
俺は愚痴をこぼしながら重い体を起こしてベッドから出る、『コンコン』部屋のドアが鳴る
「おはようございます王子、今朝はお早いですね」
にっこりと微笑むように語りかける、この人は俺の侍女をしてくれているアレーアだ。俺が六の時から身の回りのことをしてくれている、姉のような存在だ。
「おはよアレーア、前にも言ったが他の人がいないときは王子呼び禁止って決めたろ??」
「あ、そうでした!でもでも中々慣れないものなんですよ?レイ様」
「そうなのか?まぁ出来ればって感じだから無理にしなくてもいいけどな」
「無理になんてとんでもない!レイ様のお願いなんてそうそうないんですからよばさせていただきます!」
そんなたわいのない会話をしながら身支度を済ませていく、朝ごはんを食べ終わったタイミングでアレーアが話しかけてくる
「王子、分かっておられるとは思いますが念のため、これから玉座の方で継承の儀がありますゆえ準備の方を忘れないように」
アレーアがこれからの予定を教えてくれる
「ありがと、準備はさっき済ませたからなー、確か少し時間あったよな?少し庭の方散歩でもする??アレーアも一緒に」
「はい!!」
アレーアは弾けるような笑顔で返事をする
俺たちは城の中央にある庭を朝の空気にあたりながら歩いていた、だけど突然アレーアの足が止まる
「ん?アレーア?どうし、、」
目線の先にはボロボロの服をきて手に縄をかけられて歩いている人達がいた、今月のか、、よりによって今日このタイミングかよ、
「アレーア行こう」
俺は少しでも早くここから離れるべきだと思いアレーアを引っ張る
「はい、、、、」
明らかに元気がない、さっき歩いていた人達は俗にいう『奴隷』だ。
この国には秘密があるそれは、この国は奴隷で成り立っている『奴隷国家』と言われる国であること
ちなみにアレーアも一応奴隷としてこの城にきて、俺の所に来たのだ、基本的に奴隷はボロボロの服を着て過酷な労働を強いられ自由は基本的にない。
アレーアも本来ならばそうなるはずだったが俺はこの国のこの仕組みが嫌いだ、だから一般以上の服を着せ、基本的に行動は自由にさせているのだ反抗の意味もなくはないが一番はアレーアを大事にしたいし大事に思ってるからだ、おかげさまで周りの者には物好き、変人扱いされているらしいけど。
「アレーア落ち着いたか??」
庭から少し離れた所で休憩をする、ここならあの行列もこないだろ
「さっきよりはかなり、、レイ様申し訳ございません。」
落ち込んだ顔をして謝ってくる。
「いや、あれは俺が悪いんだアレーアは気にしないでくれ、な??」
「レイ様は本当にお優しいですね」
申し訳ないといった感情が混ざった笑顔で答える
「そんなことないよ、」
俺は無力だな、、、改めて実感する、
だけど今日俺に変わるチャンスがくる
今日俺は暫定王位継承者から王位継承第一位になる予定なのだ。
王位継承第一位になるそれは次の王ほぼ当確というこになる、これで何年もの間心の中に秘めていた行動の一段階に移ることができるのだ。そうこの国を根本から変えるあの計画を。
「そろそろいい時間だな、アレーア行けるか?無理そうなら休んでてもいいぞ?」
「いいえ、もう大丈夫ですせっかくのレイ様の晴れ舞台見ないと損なので!!」
と、力強くふんッといった感じで立ち上がる
アレーアを見ているとグダグダ考えている自分が馬鹿みたいに思えてくる、彼女のそれにいくら救われたことか。
「んじゃ、行くかー!!!」
俺たちは王座に向かって歩き出した。
奴隷国家の王子は国を変えたいみたいです。 知世 @kyuku
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。奴隷国家の王子は国を変えたいみたいです。の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます