幽光は黄昏にささやく(不機嫌な回廊編)

ヒロヤ

【本作から読まれる方のために】

 本シリーズ『幽光は黄昏にささやく』は1話完結のファンタジー小説です。よって、本作からお読みいただけますが、魔法や世界観については前作『黄昏の術師会編』ほど細かい説明をしておりません。


 そこで、冒頭をお借りして、シリーズの登場人物、共通概念や魔法を簡単に説明させていただきます。理解の助けになれば幸いです。


【登場人物】


・ロティ(16歳)

 戦災孤児。王都トゥラヒールでパン屋の養父母と暮らす。前作において、湖の近くで拾った物をきっかけに術師チャディアのペンデックと知り合う。真面目だが、すぐ足手まといになる。狩りが趣味。


・ペンデック(27歳)

 トゥラヒールに住む腕利き術師。国への忠誠心は薄い。面倒事を嫌うが、術を悪用する者は許しておけない。無精髭を生やし、笑い方は胡散臭い。酒が好き。


・イラ(?)

 ペンデックが8歳の時に誤って召喚した異界の幽暗なるブラハン。舞台俳優のように眉目秀麗。いたずらをしたり、すぐに女性に手を出したりなど、小悪党だがその本当の力は不明。


・ワタゲ(?)

 ペンデックの飼う魔鳥。フワフワした白い羽毛を持つ。目つきが悪く、泣き声はドアが軋むような音。羽は術の微調整に使える。


*これ以外の前回登場キャラは、本作では出てきませんので割愛いたします。




【『とこしえの黄昏』伝説】


 1500年前のおとぎ話ですが、術師の一族だけが実話だと知っています。


 ――気の触れた地底の王が、大気を歪めて幽暗なるブラハンを生み出し、世界を混乱に陥れた。それを術師たちが、燦爛たるスチルを召喚し、その血をもって、地底の王もろとも、幽暗なる者を封印した――。



【幽暗なるブラハン

 異界の住人。悪霊のようなもの。燦爛たる者が苦手。


【燦爛たるスチル

 異界の住人。聖霊のようなもの。幽暗なる者が苦手。


*この2種は苦手意識はありますが、



【召喚術】

 上記2種を呼び出すための魔法。未熟な術師が試みると、失敗してもれなく幽暗なる者が出てきてしまいます。


*前作では、この2種の召喚について具体的に書かれた物語となっています。


【ペンデックの方円術】


 術師のペンデックが使う魔法を方円術と呼びます。左手で印を切り、右手を鳴らして術を発動します。


 おもに、水や火などの自然物を操ったり、探知術などを施します。


 さらに、力の宝珠(増幅)と破の宝珠(減退)という道具を使うことで、召喚術が可能です。


 *前作では、 ペンデックがロティに 方円術のさらに具体的な説明をしています。


 

 だいたい、このような世界設定でございます。


 わかりづらい箇所、誠に申し訳ありません。


 少しでも楽しんでいただけること、切に願って――。



 どうぞ、本編にお進みください!

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