料理完成!

ピンク酢飯の上に、ツナを乗せる。

ツナの上には、いくら、細く裂いたカニカマを散らす。

これに刺身をグラスの端がわに並べていって、醤油を少しだけかける。

さらにリボン風にしたハムを乗せて、きゅうりスティックをグサッとさす。

最後に細かく刻んだ青じそをパラパラとかけて……


「料理、完成だ!」


見た目は、上から見るとおしゃれな海鮮丼だ。

横から見ると、透明なグラスだからピンクの酢飯や色とりどりの刺身が見えてかわいい。というかばえる。

作った俺がみても、美味しそうすぎてよだれが垂れてきそうな仕上がりだ。

作った疲れで俺がふうっとため息を漏らすと、瑞稀、彩香、琉璃が集まってくる。


「どれどれ、美味しそうじゃん!」

「早く食べたい!」

「まあまあ落ち着け、席につけ」


すると三人ともすぐに椅子に座った。

まったく、素直なやつらだな。


「これだ」


俺はそれぞれの前にできた料理をおく。


「題名は?」

「寿司パフェ」


そう。俺がつけた題名は、寿司パフェだ。


「パフェ?でも刺身だし、デザートはだめだって言ったでしょー」


彩香が不満の声を上げる。


「でもパフェはパフェでも寿司なのでデザートじゃありませんー。ご飯ですー」


彩香はむむむっと口を尖らせたが、そんなことは気にしない。


「どうぞ、召し上がれ」

「「「いただきます!」」」


彩香はさっきまでの不機嫌はどこにいったのかと思うが、三人とも食べ始める。

ぱくっと、三人とも一口頬張る。

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