無限どんでん返し殺人事件
みなもとあるた
無限どんでん返し殺人事件
「さて、この殺人事件の真相を明らかにする前に、皆さんにお話ししておきたいことがあります」
広間に集まった関係者たちを前に、探偵は唐突に切り出した。
「ちょっと待てよ。事件の真相が分かってるんだったら、さっさと犯人を名指しすればいいじゃないか。どうしてそんなにもったいぶるようなことをするんだ」
「確かにおっしゃる通りなのですが、これには事情があるのです」
この事件で亡くなった被害者の友人に詰め寄られ、探偵は歯切れの悪い応えを返す。
「集めた証拠を整理したところ、この事件は極めて特殊な状況で引き起こされた事が分かりました。そのため、犯人を突き止める前に状況を整理することが必要になると考えたのです」
「特殊な状況って…」
探偵の言葉に呼応して、何人かがざわめきつつ互いに目を見合わせる。
つい先ほどまで単なる殺人事件だとしか思われていなかった今回の騒動に、一体どんな秘密が隠されているのだろうか、と。
「信じられないかもしれませんが、率直に申し上げます。この世界は、実は仮想空間なのです」
「はぁ?仮想空間?」
探偵の予想した通り、関係者たちの困惑に満ちたどよめきで広間が満ちた。
「仮想空間ってことは、この世界は現実世界じゃないってことか?例えば、ゲームとかバーチャルの世界みたいに?」
「ええ、その通りです。我々は、記憶を失った状態でこの世界にログインし、探偵や犯人といったキャラクターを演じているだけなのです」
「じゃあつまり、今回起こった殺人事件も、実際に人が死んだわけではなくて…」
「はい。ゲームの中の世界で、プレイヤーの一人が犯人役のプレイヤーに殺害された。ただそれだけのことです」
「にわかには信じがたいが、もしそれが本当だとしたら死んだあいつも帰ってこれるってことだよな…」
広間には安堵とも困惑とも言えない雰囲気が広がる。唐突に告げられた事実に驚愕した一同ではあったが、殺人という受け入れがたい悲劇を否定してくれる可能性が存在するのであれば、それを少しでも信じたいという感情があるのも事実だったからだ。
「じゃ、じゃあさ、俺たちはどうすればいいんだ?今回の殺人事件がただのゲームで、本当は誰も死んでいないんだとしたら、俺たちは一体何をすれば良いことになるんだ?」
「それはもちろん、ゲームのルールに従って犯人を見つけ出せばいいのです。例えば、こんな風に」
探偵は、近くにいた一人の腕をつかむと、宇宙船の扉を開けて外へ蹴りだした。
「犯人役を宇宙船の外に放り出してやれば、生き残った我々の勝利となるわけです」
それを見ていた関係者たちの間で、歓喜と賞賛の声が上がる。
「やっぱりあいつが犯人だったのか!おかしいと思ってたんだよな、船の中で起きるトラブルは、いつもあいつが通ったところで起きてたからさ」
「確かにあいつずっと怪しい動きしてたもんね!」
「私はもちろん最初からあいつが怪しいと思ってたよ!」
この世界が単なるゲームだと分かった今、先ほどまでの雰囲気から一転し、無事に犯人を追放できたことへの喜びで空間が溢れていく。
「でも、本当にそうでしょうか?」
「え?」
探偵が突然声色を変えて、冷たく言い放った。
その場にいた誰もが、探偵の言葉を理解できていない。
「宇宙船だとか、仮想空間だとか、我々の住んでいる時代はそこまで科学技術が発展していたのでしょうか?本当に?それはあなたの妄想ではありませんか?」
「だって、今の時代には、こうして宇宙船も、仮想空間も」
そこで私は言葉に詰まる。
今は西暦何年だった?私は誰だ?私が生きている時代は、本当に仮想空間なんてものが存在している時代だったのか?
そうだ、確かそうではなかったはずだ。
だったら、もっと”現実的な”世界でないとおかしいはずなんだ。
「そうですよね、先生。今の時代には、まだ仮想空間なんて開発されてなかったですもんね」
私の目の前で、白衣を着た先生がじっと私を見つめている。
開け放たれた病室の窓の外で、悲鳴が聞こえる。
先ほど窓から蹴り落した看護師が地面に墜落しているところを誰かが発見したのだろう。
「でもしょうがないんですよ、先生。無重力の世界なら、窓の外に放り出してもこんなことにはならなかったはずなんだ。急に宇宙船から現実に引き戻されたから…」
「まさか、症状がここまで悪化しているとはね…」
目の前に立つ白衣の先生が、重苦しくそう言った。顔面は蒼白で、白衣の裾が細かく揺れているのが分かる。
「いいか、君が今見ているのは全て幻なんだ。宇宙船も、探偵も、犯人もここには存在しない。君はゲームの世界と現実世界を区別できていないんだ」
「全て幻?」
そうか、だったら先生も幻で、私がナントカ症っていう病気なのも幻なのか。
だとしたら、なんで私は幻を見ている?病気が幻なんだとしたら、なんで私は幻を見ているんだ?
先生は私が幻を見ているんだと主張していて、その先生も幻なのだとしたら、じゃあ私は幻を見ていないのではないか?
でも先生という幻がそこに存在しているんだろう?
しかし、幻だから存在していなくて当たり前なのか?
「だったら先生、私は何を信じればいいんでしょうか?さっきまで信じていたものが突然ひっくり返されるような世界で、私は何を頼りに生きて行けばいいのですか?」
確かにさっきまで私は宇宙船の中に居たのに。探偵と一緒に、殺人事件の犯人を見つけ出そうとしていたはずなのに。
足元の地面すらおぼつかない感覚。
何が現実?何を信じればいい?
仮に「これが現実だよ」と何かを与えられたとして、それが幻ではない保証はどこにある?
「ああ…」
私は床に膝をついた。もう何も分からない。
そんな私を撮影していたカメラがゆっくりと遠ざかっていく。
「カット!」
監督のひと声で空気が切り裂かれる。虚構が現実に戻る。
「中々の演技だったよ、君。新人にしてはなかなかやるじゃないか」
「ありがとうございます!」
憧れの監督に褒められてしまった。
まさか先輩の突然のケガにより私が代役に選ばれ、統合失調症の患者なんて難しい役どころを急に演じることになるなんて思っていなかったのだが。
「どうだね?次回作ももう決まっているんだが、それに出演して…」
監督がそこまで言いかけたところで、あたりに甲高い悲鳴がとどろいた。
「な、なんですか、今の悲鳴は?」
「楽屋の方から聞こえたぞ!」
声が聞こえた方向に向かって、スタッフたちが大急ぎで駆けていく。
「どうしました!」
ばたん、と勢いよく楽屋の扉が開かれると、その先には尻もちをついている女性の姿があった。
「あ、あれを…」
女性は、片腕を動かすのが精一杯といった様子でどこかを指さす。
そしてその先には…
「か、監督…?」
先ほどまで私と話していたはずの監督が、変わり果てた姿でそこに倒れていた。
胸にはナイフが突き刺さり、赤黒い血が楽屋の床に広がっている。
「ど、どうしてこんなことに…?ついさっきまで私と監督はスタジオで話していたはずなのに…」
私は目が回る思いだった。つい数十秒前まで、監督は私の目の前で元気な姿を見せていたじゃないか。
「なるほど、そういうことか」
「せ、先輩…?」
楽屋の入り口を見ると、松葉杖をついた先輩が少し遅れて現場に到着したところだった。
「新人のお前が、急な代役であそこまで完璧な演技をできるのはおかしいと思ってたんだ」
「え?」
何か様子がおかしい。どうして急に私の演技の話になるんだ?
「あれは単なる演技なんかじゃない。お前はもともと、統合失調症だったんだよ」
先輩は急に何を言っているんだ?私は自分自身の耳を疑うべきか先輩の言葉を疑うべきか分からなかった。
「お前は俺の演技を間近でずっと見ていたとはいえ、あんな複雑な役を急に代役で努められるわけがない。お前があの役を完璧に演じられたのは、元々お前も幻を見る才能があったからなんだよ」
私が幻を?あのドラマで演じた役のように?
にわかには信じがたいが、先輩も冗談を言っているようには見えない。
「お前は確かに言ったよな。『さっきまで監督と話していた』って。でもそんなはずはないんだ。監督の遺体を見ればわかるように、血は完全に乾いて固まっている。殺されたばかりではこうはならない」
先輩の視線が、私を射抜いた。
「それでお前の『ついさっき』という言葉が引っかかったんだ。つまりお前は、監督を殺した前後の時間の記憶を完全に失っているんじゃないか?」
「な、なんですかそれ…」
私が監督を?そんなはずはない。だって、私は監督を殺してなどいないのだから。
いや、正確に言えば、監督を殺した記憶などないのだから。
そうか、だからいくら自分の記憶に頼って無罪を主張しようとしたところで、全く意味などないのか。
「しかも、お前はただ記憶を失っているだけじゃない。俺の予想が正しいとすると…」
「ああ、その通りだ」
先輩と全く同じ音色の声が、私の喉から響いた。
「俺はお前の代役を務めるために、お前と同じ性格の人格を作り出した。その結果、私と俺の二重人格になったんだ」
思い出した。手にしたナイフの冷たさ。肉に突き刺さる感触。吹き出す体温のしぶき。それらすべてを。
私がそれを覚えていないのも無理はない。
監督を殺したのは俺だったんだ。
「じゃあ、どうして監督を殺したんだ?」
「決まってるだろ、監督は俺じゃなくて私を評価したからさ。お前の性格を完璧にコピーして本当に優れた演技をしていたのは俺の方なのに、結局褒められたのは私の方の人格だった」
目の前で、松葉杖をついた姿の俺が俺をにらみつける。だが、俺はひるまない。
「今の俺なら、どんな人間の演技だってコピーできる。ただし、演技している間の記憶が私の方の人格に残らないのは欠点だがな。まあ一言で言うと、ケガのせいで動けなくなったお前よりも、コピーの俺の方が優秀だったってことさ」
「本当にそう思うか?」
「…なんだと?」
予想外の返答が目の前の俺から帰って来る。
「本当に優れた演技をしているのは、むしろお前より俺の方ってことさ。そうですよね?視聴者の皆さん」
目の前の俺が、どこかに顔を向ける。
なんだ?なぜあんなところにカメラがある?なぜ俺たちを撮影している?
「まさかこんな形でネタばらしになるとは思いませんでしたが、まあ盛り上がる展開になりましたね」
「どういうことだ?」
「ドッキリ大成功!!!」
看板を掲げたスタッフ達が満面の笑顔で飛び出してくる。
ドッキリ?突然のことで、脳の理解が追い付かない。
「まだ混乱しているみたいですね!さあ、種明かしといきましょうか」
先輩が手を広げると、全く同じ顔をした二人の監督が出てくる。一人は血まみれの格好で、もう一人はそうではない。
なるほど、つまり今回のドッキリは、『いつの間にか自分の別人格が殺人を犯していてその罪を被らされるドッキリ』というわけか。わざわざ監督役に双子の役者を使うなんて、全く手が込んでいる。
「それにしても焦ったよ。途中から二重人格という設定に話を合わせて勝手に話を進めていくんだから。このドッキリ企画自体がバレてしまったのかと思ったよ」
「いやあ、直前まで目の前にいた監督がいつの間にか楽屋で死んでいたら混乱しますって…その上、記憶のない殺人の罪まで被らされるんですから」
私は戸惑いながらも、笑顔を浮かべて先輩の言葉に話を合わせる。
監督の遺体を演じていた方の役者も、元気であることをアピールするかのように血のりまみれのまま笑顔でカメラに手を振っている。
まったく、なんて人騒がせなドッキリなんだ。
しかし待てよ?これがドッキリだとしたら、じゃあ何で俺には監督を殺した記憶があるんだ?監督を殺したあのリアルな感触だって、この手に今も残っているのに。
そうだ、いくらドッキリだとしても、本当に俺を二重人格にすることなどできなかったはずだ。
それなのに俺は本当に二重人格になっている。それどころか、ドッキリの設定に合わせて監督を殺した記憶さえ持っている。
これが本当にドッキリならば、そんなことはあり得ないのに。
「あ、あの先輩、ドッキリって言うのは、どこからどこまでのことなんですか?」
「え、何を言っているんだ?」
「いや、なんか記憶がはっきりしないというか、ドッキリにしてもつじつまが合わないところがあるというか…」
それを聞いて、先輩もスタッフも全員が笑い出す。
「ははは!どうやらあまりに過激なドッキリのせいで激しく混乱させてしまったようですね!視聴者の皆さんは、くれぐれもこんな手の込んだドッキリをお友達に試してはいけませんからね!それでは、また来週!」
そんな朗らかな挨拶と共に、撮影が終了した。
「お疲れさまでしたー」
スタッフたちが、次々とスタジオから外へ出て行く。
役者たちも、互いにあいさつを交わしながら次の仕事へと向かっていくようだ。
戸惑いながらも、私は楽屋に戻る。
それでもやはり、頭の中で混乱は続いたままだ。
そして楽屋に戻った私に、さらなる混乱が襲い掛かった。
楽屋には、刃物を突き立てられて死んでいる監督の遺体がまだ残されていたのだ。
「おかしい…本当にドッキリなのだとしたら、こんなものは存在しないはずなのに…」
さっきの種明かしで監督の遺体が偽物だったという事実が明かされたのだから、ドッキリ企画の撮影が終わった今、ここに遺体があるはずがない。
監督の遺体は間違いなく冷たくて、生々しくて、間違いなく作り物には見えない。
だとすると何もかも説明がつかない。
ここに本物の遺体があるということは、やはり私が二重人格になったのは事実で、私の意識がない間に監督を殺してしまったということだ。
しかし、監督が死んでいたのはドッキリだと先ほどネタばらしされたではないか。
どこまでがドッキリなのだとしても、必ずどこかでそれと矛盾する部分が出てきてしまう。
私は本当に幻でも見ているのだろうか?
この世界に信じられるものはあるのだろうか?
私は本当に正気なのだろうか?
「あなたは正気か?」と尋ねられたら、もちろん「私は正気だ」と答えるに決まっている。
しかし実際は、幻を見せられているとしても、自分ではおそらくそれが幻だと気付かないのだろう。
もしも私が「自分は正気だ」という幻覚を見ているだけの病人だったとしても、何もおかしくはない。
誰も自分が正気であることを証明できないのだ。
という居心地の悪い感覚を味わって頂くためにこの小説を書きました。
この作品はフィクションではありません。皆さんの身にも今まさに起こっていることです。
皆さんは自分の人生が本物だと信じているようですが、それが幻ではないという証明は誰が出来ますか?
残念ですが、それは誰にもできません。
先ほども言いましたが、あなたは今幻を見ているのかもしれないからです。
自分が今この文章を読んでいるという幻をです。
まさにこの小説の登場人物たちのように、「自分の見ている世界は絶対に正しいんだ」と思いながら幻を見ているのかもしれません。
世界であなただけが幻を見ていて、あなた以外の全員は正気のまま、「ああ、かわいそうに。あの人は心の病気で幻覚を見ているのね」なんて同情をされているのかもしれません。
自分でそれに気付くことは絶対にできません。
「これは本当に現実なのだろうか」と疑心暗鬼になりながら生きていくことしかできないのです。
それはさておき、この殺人事件の犯人は誰だったのでしょうか?
勘のいい読者の皆様ならお分かりかもしれませんが、それは読者のあなた自身です。
今回の奇妙な事件は、あなたがこの小説を読むことであなたの脳内に発生しました。あなたがこれを読まなければ、最初から事件など起こらなかったのに。
だからあなたが犯人です。
…と急に言われたところで、「そうか、じゃあ私が悪いのか」とはなりませんよね。
ですので、ここは別の人を犯人にしたいと思います。
そうです。作者の私です。
作者の私がこんなものさえ書かなければ、皆さんがこれを読むこともなく、殺人事件が起こることもありませんでした。だから私が犯人です。
いや、やっぱり私も犯人扱いされることが嫌なので、別の犯人を用意しましょう。
そもそも私が小説を書くきっかけになったのはこれまでに読んだミステリー作品が原因なのですから、その作者の皆様が犯人になるでしょう。
彼らさえ居なければ、私がこんな作品を書くこともなかったのですから。
これなら読者の皆様も納得していただけますでしょうか?
こんな風に、ミステリー作品は作者の好み次第でいくらでも犯人を捏造することができるのです。
「実は幻でした」とか「実は仮想空間でした」とか「実は二重人格でした」みたいな事にしておけばいいんですから。
だから、ミステリー作品を読むときに犯人を推理するのは正直無駄なことだと思っています。作者なら、「実は~でした」というどんでん返しをいくらでも用意することができるからです。真面目に犯人を当てようとしている読者にとっては不利極まりない条件ですよね。
ああ、やっぱりミステリー作家の皆様を犯人にしておくのはやめましょう。怒られそうですから。
そもそもミステリー作家たちがなぜ生まれたかを考えると、それはこの世界があったからです。
じゃあ、この世界は誰が作ったのでしょうか?
もしかしたら、この世界は誰かの夢なのかもしれませんね。
こんな話を聞いたことがありませんか?
「年を取るほど時間が経つのが早く感じる」という体感時間の法則です。
これはジャネーの法則と呼ばれています。
同じ一年でも、子供にとってはとても長く感じられますが、大人にとっては意外と早く過ぎ去ってしまうものです。
幼い子供であればあるほど、一日の時間は長く感じられるのです。
じゃあ、生まれる前の胎児にとっての一日ってどれだけ長いんでしょうか?
ジャネーの法則をもとに計算すると、これは無限になります。
胎児にとっての一秒は、大人にとっての百年よりも遥かに長い時間に感じられるのです。
つまり、生まれる前の胎児は無限の体感時間を母親の胎内で過ごしていることになります。
胎児の立場になって考えてみると、いつまでも終わらない時間を母親の胎内で過ごし続けるということなのです。
いつか外に出る日を夢見て、いつまでも、いつまでも、無限の体感時間を過ごします。
じゃあ、私たちはなんで今母親の胎内に居ないのでしょうか?
ジャネーの法則を信じるならば、無限の体感時間を過ごし終わるまで母親の胎内から出てこれないはずなのに、どうして生まれてこれたのでしょうか?
もしかしたら、私たちはまだ生まれてすらいないのかもしれません。
「生まれたらこんなことをしたいな」という夢を見ながら、母親の胎内で無限の体感時間を過ごしている途中なのかもしれません。
そして、我々が夢を見ているかもしれないという事実は、誰にも否定できません。
それは、我々が幻を見ているかどうかの証明と同じです。
私たちの本当の姿は胎児なのに、生まれた後の人生を過ごす夢を見ているだけなのかもしれません。
そしてその夢は、いつまでも終わることがありません。
夢を見る時間は無限にあるのですから、この世界で起きている複雑な出来事のすべてが夢でもおかしくはありません。
胎児はただ夢を見ます。無限の体感時間の中で夢幻を見るのです。
…むげんだけにね!
無限どんでん返し殺人事件 みなもとあるた @minamoto_aruta
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