第13話 久々にマラソン
昨年、マラソン大会に参加しようと思い申し込んだのですが、コロナの所為で中止になりました。大会の参加費は返金してくれるのですが、のんびりと構えていたらその手続きの期間が既に終わっていました。
ガーン!
ちょっと焦ったのですが、参加費はマラソン大会をネット上で管理しているランネットというサイトで、ポイントとして管理してくれていました。そのポイントを利用して、今回マラソン大会に申し込みをしました。
11月6日(日) 淀川市民マラソン
大会まで、凡そ5カ月間あります。走らなくなって3年ほどが経過しましたが、5カ月あれば身体を作ることが出来ます。51歳になりましたが、出来ることなら自己ベストを更新したい。そのように自身を奮い立たせようとしています。
40代はマラソン大会によく参加していました。調子に乗って、100kmマラソンも完走することが出来ました。しかし、走り切った後、僕は目標を見失いました。
――熱しやすく冷めやすい。
僕の性格です。興味が湧くと、僕は直ぐに走り出してしまう。僕のマラソンに対する興味は、限界に対する挑戦です。詳しい説明は省きますが、人間は本来、30kmくらいしか走れない体になっています。フルマラソンを走る場合、残りの12kmを走れる身体を作る必要があります。
――確認したい。
僕にとってのマラソンは、自分の身体を使った実験でした。知らないことを知ることが、僕にとっての興味なのです。走ることは、清々しくて気持ちい良いのですが、繰り返されていくと作業になります。限界を超えて初めてフルマラソンを完走した時は、涙が出るほどに感動しました。しかし、その感動もゴールを繰り返すたびに、段々と薄れていきます。冷めやすい僕は、走ることをやめました。走らないと楽なのですが、50歳を超えると身体の衰えを感じるようになりました。
――まだまだ若い。
そう思いたいのですが、腹に手をやると無かった贅肉を掴むことが出来ます。僕は意志の弱い人間です。走った方が良いことは分かっているのですが、漫然と走ることは出来ません。走るためには、何かしらの切っ掛けが必要なのです。だから、マラソン大会をに申し込みをしました。もう、後には引けません。同じ走るなら、自己ベストの更新を目標にしたいと思います。
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