12月
「何者かになりたい」とは?
たまに「何者かになりたい」という思想についての話題を見かけます。しかし、私はそれほどピンと来ません。それにあまり好きではありません。人にはそれぞれの過去や人間関係があり、すでに何者かだと思うのです。
ただ、「何者か」というのがヒーローやアイドル、主人公ということならば、わかります。「(いろんな人から認められるような)何(かを持った)者」ということなら、私は憧れますし、そうでありたいと想います。
とはいえ、やっぱり誰しも「何か」はもっているものです。それが良いものか悪いものかは置いておいて。「何者でもない人」というのは存在しないと私は考えます。
ひょっとすると、「何者でもない」とは「目立った何かは持っていない」ということなのかもしれません。もしそうだとしても、個々人で持っている「何か」少しずつ違っているので、それぞれが「何者か」ではあると思います。
「何者かになりたい」という思想の「何者でもない自分」というのは目立たない小さな要素を無視したような考え方にも感じられます。その他大勢は無価値で目立った人が優秀であるというような、大雑把な思想なように感じました。そう感じるから、私はあまり好きではないのだと思います。
2進法によって成り立つデジタルの世界とは違うのですから、無能と天才の二択ではない箇所にも注目すべきだと私は考えます。
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