2023年
3月
地雷について考えるこの頃
スランプというか、思うようにお話が書けなくなって、ずーっと地雷について考えています。
私の地雷は、端的にいえば『ただ主人公のためのハッピーエンド』です。結末にかかわらず、『ただ都合の良い展開』はとても苦手です。ハーレムラブコメとか、無自覚無双系とか、ざまぁ系とか。スローライフ系もほんのちょっぴり苦手だったりします。全部が苦手とか、嫌いというわけではなく、「おっ、苦手だな」となる作品が多いという感じです。
苦手な一番の理由は、いろんなことを
例えば、勧善懲悪の大団円。みんなで一致団結、敵を打ち倒し、明るいハッピーエンド!というのがモヤモヤします。敵を倒すことは、根本的な解決とは思えないのです。いわゆる、『第二、第三の私が現れる』はそういうことなのでしょうから、作者の方々もご存知だろうとは思うのですけど……。
悪が滅ぼされるのは因果応報とはいえ、主人公たちが仲良く力を合わせて勝利するのは、寂しく哀しい気持ちになってしまいます。私は敵に感情移入をしてしまいがちなので。
それに、そもそも人間にはどこかしら良くない側面があるはずなのに、正義の主人公が悪を倒してカタルシスということにも疑問を覚えます。極端な言い方になりますが、敵を快楽を得るためのサンドバックにしているようにすら感じます。そうすると、それはもはや正義ではなく、悪なのではないでしょうか。
また、恋愛系でも主人公が異様にモテまくる展開が苦手です。それなりの理由があるならまだしも、読者が感情移入をして快感を得るためというのは、ちょっぴり苦手です。尋常でなくモテる主人公ならば、感情移入のしにくいキャラクターだと私は思うのです。それなのに、平凡な主人公がモテまくると、登場人物たちを蔑ろにされているようにすら感じてしまいます。
結論として、私は作者に登場人物たち全員の気持ちを考えて欲しいのだと思います。敵も、ヒロインも、モブキャラも。どのキャラも、読者から感情移入される可能性のある存在で、彼らを大切にすることが読者のひとりひとりを大切にすることでもある。と、私は感じているのだろうと考えました。
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