弱い者には強く、強い者には弱いタイプ
とにかく、文科省から『体罰は禁止』とお達しが来てるんだ。それを、
<自分の経験の範囲でしか事例を見てきてない現場の教師>
が勝手な判断で蔑ろにするってえことの愚かさがなんで分からないんだろうな。
『お偉いさんは現場のことが分かってない!』
と、さも偉そうに言うが、いやいや、そういう奴の言う<現場>ってのは、自分の職場の範囲内だけだろう? <他の職場>のことを、<他の現場>のことをお前は知ってるってのかよ? 俺は知らないね。<他の現場>なんてのは。精々、同じ市内の別の公立小学校しか知らないし、しかもそれぞれ空気感が違う。やってることが違う。<地域性>みたいなものがあって保護者の傾向も違う。
しかも、それぞれの現場で好き勝手なことをしてるってのは事実だろうな。
それを、
『それぞれの現場の実情に合わせて臨機応変にやってる』
って言いたいんだろうが、いやあ、違うだろ。
『自分のやりたいようにやってるだけ』
だろ。そこに創意工夫なんか感じたことはほとんどないぞ。特に、生徒相手にイキり散らすだけの教師がいるようなところにはな。
まあ、そう言う俺も現状を変えられるほどの力もなければ情熱もないから、適当にやり過ごしてるだけだったけどな。
ただ、生徒相手にイキり散らしてる教師が幅を利かせてる学校では、新人教師や赴任してきたばかりの教師に対してもイキり散らしてるってのは、間違いなくあったな。
つまり、
『生徒が舐めてくるから強い態度に出なきゃいけない』
ってわけじゃなくて、
『ただただ自分より弱い相手にイキりたい』
だけなんだってのが見え透いてるんだよ。
だってそうだろう? 相手はそれこそまったく別の地域で育ってきた<教師になりたての新人>や、やっぱり別の地域で過ごしてた<赴任してきた教師>だぞ?
それを相手にどうして、
<その地域のクソ生意気なガキに対するのと同じような接し方>
をする必要があるんだよ? 俺が見ただけでも、普通に真面目でやる気のありそうな新人教師だったのがパワハラ受けて明らかに表情が暗くなっていったのが分かるのがいたんだよな。別に高圧的に接しなくてもまっとうに分かりやすく論理的に説明すれば理解してくれる相手にもイキり散らしてるんだぜ?
いやはや、何も考えてないってのが丸分かりだって。
で、そういう教師を見てきて、
『体罰に頼るのはどういう教師か』
ってのを実感したよ。うん、
<弱い者には強く、強い者には弱いタイプ>
だな。
それが分かった以上は、『じゃあ、自分はどうするか?』ってだけの話だろ。
自分の子供に対しても。
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