第2話:俺の憂鬱でいつも通りの夜

 いつも通り授業を終えて帰宅すると家は静まり返っていた。机の上にはラップがかけられた夕ご飯と『ご飯を抜かずしっかり食べること』と書かれた置き手紙がある。そういえば父さんと母さんは一ヶ月ほど出張で家を空けるんだった。暫くはレトルト食品かと憂鬱になりながら冷えたご飯をかっこみ自室に篭る。明け方までゲームをやるのが俺の日常だ。俺はいつも通りパソコンを開きゲームを起動した。





 スマホのバイブレーションで目を覚ます。いつの間にやら寝ていたらしい。バイブレーションはオフにしてるはずなのにそう思いながらスマホを見る。そこにはいつものホーム画面ではなく黒い画面が広がっていた。電源はついている。壊れたかと若干焦っていると画面に血のような赤い色で文字が浮かんできた。


【不知火 朔様 �����ゲームへようこそ】

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る