第68話 個人ダンジョン3連戦?



 さて、まずは今日最初の個人ダンジョンである。このエリアで、最低4枚メダルを獲得しないとね……何度も達成しているとは言え、いざとなると緊張してしまう不思議。

 とにかくまずは、ジェームズとキャシーに宝箱の探索をお願いしてと。シルベスタは、俺と一緒に敵を見付けて殲滅作業をこなして貰う。

 ふむふむ、ここは荒野エリアなのか。


 いきなり切り立った断崖とか巨大な骨のオブジェとか、日本には馴染みのない風景が出迎えてくれたけど。探索に向かう2体は、まるで頓着せずに走り出して行った。

 おっと、向こうにはサボテンとかも生えてるな……しかも巨大な奴、ぶつからないように注意しないと。他に気になる点は、空気が乾いてる事くらいかな?

 前に突入した、砂漠地帯に気候は似てるかも。


 そして敵だが、さっそくこちらを発見して寄って来た。大サソリが半ダースに、サソリの獣人が3匹である。獣人は結構強そうだ、なるべく遠距離で倒したいな。

 サソリは恐らく毒を持っているので、シルベスタに全て任せてしまいたい。こちらは後方支援だな、《光弾》と《氷弾》どっちが効果が大きいんだろう?

 最近はスロット枠が順調に増えてるから、セットが割と余裕なのだ。


 そんな訳で、交互に魔法の試し撃ちなどしてみたり。光魔法の方がレベルが高いけど、どうも蟲系は寒さに弱い感じを受けるかな。

 魔法の攻撃で、幸いにも敵の数は結構減ってくれて。こちらに辿り着いた敵たちも、シルベスタの巨大ハンマーで無残に潰されて行く結果に。

 相変わらず、規格外の威力を誇るパワーである。


 心配されていた毒も、サソリ獣人も無事にクリアした頃。ジェームズが宝箱を見付けたよと、俺を迎えに来てくれた。でかしたと勇んで熊のぬいぐるみの後に続く俺とシルベスタ。

 事件は何と、その移動中に起きた。


 空が一瞬陰ったかなと思った途端、宙を滑空して大鷲か何かが飛来して来て。チマチマと可愛く走るジェームズを、鍵爪で捉えてさらって行ってしまったのだ。

 大慌ての俺だが、ジェームズもいたくプライドが傷ついてしまった様子で。空中で物凄い暴れよう、挙句の果てに宙にいるまま魔法をぶっ放したらしく。

 錐もみ状態で、一緒に地面へと落ちて行く格好に。


 慌てて回収に向かう俺だったが、本人は大鷲の死体を前に何事も無かったかの素振り。そいつの吐き出したSPジュエルを素早く回収して、再びテクテクと走り出している。

 ここは何も突っ込まない方が良いのかな、とにかく無事に1個目の宝物と対面出来て。そのままの勢いでジェームズが開封、中にはSPジュエルにCPカプセル、それから待望のメダルが1枚入っていた。

 それから初見の、『鍵開けの札』と言うのが7枚入っていた。


 お札と言うか魔方陣が描かれているっぽい、ちょっと変わった紙の束である。こんなんで本当に、鍵付きの宝箱が開くのかなって思うのだが。

 本当なら、これは丸々貰ってしまってもいいかもな。女子チームには、鍵開け担当の持木ちゃんがいるらしいから。単独でダンジョンに潜る俺が、恐らく一番必要としている筈。

 静香とか、どうやって鍵付きを開けてるのかは少々気に掛かるけど。


 ちなみに宝箱が置かれていたのは、大きなサボテンの根元だった。縦に長く伸びていて、棘も長くて触るととっても痛そう。予想では、あと数個は見付かる筈なんだけどな。

 おっと、それより先にやたらと大きなカメレオン型のモンスターに遭遇してしまった。何か周囲に体表の色が溶け込んでいて、あんな巨大じゃ無ければ見逃していたかも。

 ボスじゃないよな、まぁ何にせよ倒すけど。


 こいつは倒すと魔石(中)を吐き出してくれたが、ここのボスではなかった様子。ジェームズも、すかさず次の宝箱探しに向かって行った。

 こちらも荒野を彷徨いながら、サソリ獣人の群れを倒したり大鷲や大蛇などの奇襲を受けたり。そして30分の間に、何とかキャシーと再度のジェームズの報告を受けて。

 追加で宝箱を2個、メダルも2枚とアイテム類を結構ゲット出来た。


 宝箱の中に入っていた変わった品物は、『硬質な骨』と『太古の毛玉』だろうか。どちらも何の骨か、何の毛玉かは不明だけど、どことなく上質な素材の雰囲気。

 これも自分の物にしても構わないかな、合成で使うかもだし。


 出来れば最初のダンジョンは、1時間程度で終わらせたい。ボスが見付かれば、もうとつしても良い位なのだが。雑魚に関わってる場合では無いが、2人とも探索が長引いてるな。

 俺も探すか、ちょっと高い場所に登って眺めてみるのも悪くない。とか思っていると、キャシーが駆け足で戻って来た。よしっ、これでクリアの目処が立ったかな。

 後は華麗に、ボスを速攻で倒すだけ。


 キャシーの案内で辿り着いたのは、荒野のすり鉢状に窪んだ巨大なクレータの中だった。そこに大きな石がゴロゴロ転がっていて、ついでにそれに負けない大きな肉食の大鳥が荒ぶって動き回っていた。

 5メートルを超す体長に、嘴も鍵爪も鋭そうな狂暴な容姿。これは直接殴り合うのは怖いな、例によってシルベスタに前衛を頼もうか。

 俺は後方で、魔法支援に徹しよう。


 ジェームズの気配は、何とすり鉢の反対側にあった。彷徨う内にそっちに出てしまった様子、それなら挟み撃ちで丁度良いかも。

 俺の光魔法の《光の矢》の4連撃で、まずは戦いのスタートを知らしめて。シルベスタの突進と、ジェームズの闇魔法の連撃が反対側から。

 やけにうるさい大鳥の鳴き声、そして飛んで来るフェザーシュート!


 うおっ、まさか敵にも遠隔攻撃があったとはっ! 転がるように避けれたのは僥倖だ、それから咄嗟に近くの岩の影に隠れて。続いて《光爆》の呪文で、近くの岩ごと相手の巨体にダメージを与えてやる。

 綺麗な戦闘なんてやってられない、多少泥臭くても強引でも、とにかくダメージを与え続けてやる。相手は今度は、何と暴風のブレスを吐いて来たっ!

 ほらね、長引かせると不味い敵に間違いないよ。


 前に出ていたシルベスタは、ほんの数分でボロボロに。それでも懸命に、自分がタゲを取ろうと頑張って敵に殴り掛かっている。

 こちらは《氷華》の再詠唱時間が、まだやって来て無いと言う問題が。団体戦で使うんじゃ無かったな、勝ちの薄い勝負に熱くなり過ぎたのは大いなる反省点だ。

 さて、あの荒ぶる大鳥をどうやって倒す?


 大きな敵って、体力的にとにかくタフだから厄介だ。少々ダメージを受けて、血を流していても大暴れの勢いは止む気配がない。

 その時、ジェームズが特殊魔法の《ダークトルネード》を大鳥に向けて放った。その黒い暴風に、大鳥の飛べない翼とひょろっとした長い首が捻れて引っ張られて行く。

 これはチャンスだ、敵まで約30メートルを俺は駆け下りる。


 魔法の黒い暴風効果はまだ続いており、大鳥はそれは苦しそう。ついでにと、俺は《罠造》で虎挟みでのロックをプレゼント。これで奴は、不用意に移動は不可能になった。

 俺は金剛剣を手に、相当の勢いで坂道を真っ直ぐ駆け下りて行く。進路上のシルベスタが、ゆっくりとしゃがんで俺の踏み台になってくれて。

 シルベスタの背中を足掛かりに、俺は思い切りジャンプして敵の首を切り離す。



 着地はやや失敗したけど、それが止めの一撃となった模様。派手な音と共に倒れ伏す大鳥、作戦が上手く行って良かったよ。周囲を見渡せば、すぐ側に退出用の魔方陣が。

 どこかに宝箱は無いかな、何とか4つ目のメダルを獲得しなければ。時間を見れば、丁度1時間が経ったところ。まずまず順調だな、ってか宝箱はマジでどこだ?

 おっと、キャシーが見付けてくれた模様、良かった!


 その一際大きな宝箱の中には、メダルが1枚とSPジュエルにCPカプセル、成長カプセルが数本にポーション類がたくさん入っていた。それに換金性の高い、宝石類も少々。

 慌しくそれを回収して、従者たちの無事を確認して。傷ついたシルベスタの回復をしてあげて、退出用の魔方陣で5階のロビーへと戻って行く。

 これでめでたく、1度目のダンジョン探索は終了の運びに。




 ワープを出て周囲を確認すると、静香が既に探索を終えてこちらを待っていた。俺を発見すると、ご機嫌に手にしたメダルをひけらかす。その数は3枚で、これは予定通り。

 俺の分の4枚と合わせて、同じく待っていた部長に全部手渡して。ロビーの隅っこのソファに移動して、暫く皆で休憩する事に。

 静香をねぎらってやって、さて2回戦と洒落込もうか。


 チケットの配分は、同じく俺が5枚で静香が3枚だ。次も頑張るねと、静香がまだまだ元気なのが唯一の救いである。いや、俺もまだ行けると思うけどね?

 そんな訳で2度目のゲートイン、今回のエリアは石造りの建築物のようだ。これは中世のコロッセオかな、観客席の上の方から闘技場を見下ろしている俺。

 うぬっ、この建築物ってば意外と広いな!


 そして闘技場の中央には、既にボスらしきモンスターがスタンバイしていると言うね……何という至れり尽くせりなエリアだ、後は宝箱の配置が分かり易ければ最高だ。

 そんな訳でジェームズとキャシーが左右へと散って行き、シルベスタが俺の護衛に。段差のある観客席には、チラホラとパペットやゴーレムやガーコイルの姿が無数に。

 ちなみに下の闘技場にいるのは、恐らく巨大キメラだろう。


 物凄く気になるし、モロに視線が通ってるので、目を付けられたらどうなるか怖いのだけど。取り敢えずは宝箱の探索をするのだ、ついでに寄って来る雑魚は皆殺しだ。

 この戦闘音が、ボスのキメラを刺激しないかが凄く怖い。とか思っていると、雑魚が次々に寄って来るこの流れ。硬い敵が多いけど、シルベスタのハンマーが凄く効果的。

 俺も影ながら、破壊活動に参加している次第。


 雑魚とは言え、結構数が多いし硬い相手が多いので戦闘時間はそれなりに掛かる。観客席の上の方で手古摺っていたが、徐々に事態のほうは進行し始めている様子。

 ってか、移動しながらの戦闘で隠されていた宝箱が俺の視界に入って来た。小さいタイプだが、メダルやポーション瓶程度なら楽に入りそう。

 さてと、戦闘も終わったし回収するか。


 中にはメダルこそ入ってなかったけど、マナポやCPカプセルや金貨が数枚入っていた。金貨はどこの貨幣かは知らないけど、換金すればお金にはなりそう。

 しかし座席の下に小さい宝箱を設置とか、何気に嫌らしい隠し方だな。これは他の探索も手間取るかなと思っていたら、キャシーが報告に戻って来た。

 おっと、難儀するかなと思ってたけど幸先は良い感じ?


 そんな訳で、コロッセオの内壁を眺めながらぐるっと客席を移動。キャシーが発見した宝箱は、出入り口階段の隅っこの方に置かれていた。

 なるほど、そう言えば客席の下は建物なんだよな……そこを探索範囲に入れちゃうと、相当に時間を取られそうではあるな。残念だけど、そこは切り離すかな。

 とにかく無事に、宝箱の中から1枚目のメダル獲得。


 他には恒例のアイテム類やらポーション類が、結構な数入っていた。今回も稼げそうとか考えてたら、階段を上って来る大量の獣人の気配が。

 大半は雑魚のコボルトだが、奥にはオークやオーガなんて大物もいる。構わず階段の中央に陣取るシルベスタ、俺も《光爆》を先制で撃ち込んで喧嘩上等のゴングを打ち鳴らす。

 そして始まる、大喧騒の局地戦バトル。


 その派手なバトルは、その場を賑やかしつつ約10分以上も続いた。途中でジェームズも参戦して、俺は前線へと繰り出て時間短縮を意識する。

 さすがにオーガには手古摺ったけど、何とか敵は全て倒し終わった。いや、さすがにチケット5枚のエリアは難易度高いな。下手に独りで入ったら、返り討ち必至である。

 静香の方は大丈夫だよな、あっちはチケット3枚だし。


 そして落ちていたドロップ品や、使えそうな獣人装備を全員で回収して。そしてジェームズの発見したらしい、宝箱の元へと大急ぎで連れて行って貰う。

 そして無事に2枚目のメダルをゲットだ、ここは1階の建物内なのかな? 急いでたし敵の気配を避けての移動だしで、ちょっと自分がどこにいるのかが不明である。

 他の宝物だけど、定期の品に加えて金貨袋と魔法の品が1点ほど。


 指輪だけど、スロット枠+1の効果があるみたい。普通に良品だが、俺は+3のリストバンドを持っているしな。勿体無いけど、これは女子チームに融通する事にしよう。

 今回も、SPジュエルやCPカプセルの回収は順調である。1人1個以上は確実に回せるから、俺も後で大き目の奴を抜いておこうかな。

 回収屋の役得だ、これくらいは大目に見て貰わなきゃ。


 乱戦を何とか乗り切った俺たちは、改めて移動を開始する。時間も既に40分は経過してるかな。そろそろボス戦も視野に入れないと不味い時間帯だ。

 とか思っていると、キャシーが3つ目の宝箱発見の報告に来てくれた。喜んで後に続くと、どうやら再び観客席に戻るルートっぽい。闘技場のキメラを眺めつつ、一際豪華な観客席へ。

 恐らく貴族とかが観覧する、バルコニータイプの観覧席の隅に宝箱が。


 おっと、これで3つ目のメダルゲットである。追加での、その他の報酬もまずまず。当たりこそ入ってなかったけど、ポーション類はエリクサーや高価な薬品も混じっていて。

 ってか、さっきキメラを眺めていて思ったんだけど……何か大きくなってないか、アイツ? もう一度よく観察してみて、ようやくその仕組みに気付いた。

 首が確実に増えていて、いまも新しく生えて来そうになってるし!


 俺は慌てて宝物を回収、従者たちに戦闘準備を呼び掛ける。雑魚などに構っている暇はない、これ以上時間を掛けて、ボスがパワーアップする暇を与えたら不味過ぎる。

 それでも今回は、多少の余裕はあるかな……何しろ今回は《氷華》も使えるし、遠隔からの開幕不意打ち戦法も可能と来ている。

 そんな訳で、俺とジェームズは適正距離でスタンバイ。


 そして俺たちの魔法の着弾を見届けて、雄々しく突っ込んで行くシルベスタ。相手の3つ顔キメラは怒り心頭のご様子で、いきなりブレスなど吐き散らしている。

 やっぱ大ボス相手に、正々堂々と接近戦とか怖過ぎる選択肢でしか無いなぁ。下手したら1発で解けてしまう、俺の魔法耐性とかまだまだ低いし。

 などと考えつつ、光魔法の《光の矢》で追撃など。


 シルベスタも怯む様子を見せず、ガツガツと相手の巨体にハンマーを振るい始めている。本当に頼もしい次男である、相手は《氷華》の影響で動きが緩慢になっているとは言え。

 早くも顔を1つ潰したな、恐らく元は蝙蝠こうもりだったと思うけど。中央の獅子の顔はいまだ健在で、奴のブレスは要注意である。

 ヤギ顔も、何か怪しい魔法をこっちに放って来るし、強敵には違いない。


 激闘のボス戦は、それから10分近く続いた。最初の不意打ちが有効だったとは言え、さすがに体力の多い大型ボスである。ただ、2つ目の顔を潰してからは終始優位にこちらのペース。

 尻尾の蛇だが、コイツは《氷華》の寒波の影響で、最後まで全く機能せず。その点も助かったかな、そう思うと《氷魔法》のレベルを1つ上げるのもアリかも。

 必殺技の威力も上がるかもだし、良い案かも知れない。


 4つ目の宝箱は、闘技場の舞台の端っこに置かれていた。割と大きな仕様で、鍵や罠などの仕掛けは無し。そして中から、4枚目のメダルが無事に出て来た。

 今回も安定の4枚である、5枚目を入手した事が1度も無いのはアレだけど。近くに退出用の魔方陣も見つかったし、時間も既に1時間は超えてしまっているし。

 疲労も貯まって来ている、皆の衆帰るとしようか?




 そしてやっぱり、俺より先に帰還して待ってくれてた静香と対面。部長も心配顔で待ってたけど、こちらを見て安心した表情をしてくれる。

 ひとしきり再開を喜び合った後、2人の報酬報告によると。今回も静香はマックスの3枚、俺が4枚なので合計7枚。1回目のを合わせると、獲得数は14枚と言う事になる。

 ここまでは予定通りで、順調過ぎて怖いくらいだ。


「凄いな、俺達って相当な腕前かも……妙なハプニングさえ無ければ、次の3回目の突入で丁度11人分のメダルが揃うな!

 静香、疲れてるだろうけどこれで最後だから頼むな!」

「うんっ、頑張るよハルちゃん!」


 そう、妙なハプニングさえ無かったら、全て上手く事が運ぶのだ! 何かフラグっぽい事を言ってしまったが、そんなの一々いちいち気にしたら負けである。

 チケットも充分残っているし、少々疲れてるけど薬品もあるし大丈夫。いざとなれば薬品を服用してパワーチャージとか、かなりブラックな響きだけどこれも気にしない。

 とにかく無事に、クリアへ向けて栄光の旅立ちだぜ!


「あの、皆轟様……あなたは1日の個人チケット使用上限、10枚に既に達しております。これ以上の個人ダンジョンの突入は、制限により不可能となっておりますが?」





 ――はいっ、今なんて言った……?







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