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中3の時に沖縄から大阪に転校して、それで私立も府立も高校合格したんやから、自分偉い!高校に入って、やっと大阪での生活も2年目やったから、まだまだ大阪弁も完璧ではなかったけど、高校の同じクラスのサッカー部の男子、直くんは、そのことをわかってくれて、自分にめっちゃ優しく接してくれた。教室でも、毎日、何かと色々話しかけてくれて、学校の行事とかでも、ボクのことをアピールしてくれていた。
文化祭では、アイスクリームのスプーンに名前を描いてアクセサリーを作るお店をやってるクラスがあって、そのサッカー部の男子、直くんが自分の名前でアクセサリーを作ってきてくれて、自分にプレゼントしてくれた時は、ほんまにめっちゃ嬉しかった。
ボクが高2の時に、パリからイレーヌちゃんが1人でやって来た。
「ボンジュール!久しぶり~!覚えてる~?」って言って、ほっぺにチュッて、してくれた。
「覚えてるよー!お嫁さんになってくれるんだよねー!」
どうしても日本に住んで、日本の女子高生をやりたくて、日本の女子高生になってみたかったらしくて、パリのママとパパを説得して、大阪のボクの家まで、会いに来てくれた。そして、ボクと同じ高校の転入試験に合格して、同じ高校に通うことになった!めっちゃ嬉しいことに、イレーヌちゃんはボクの家に住んで、高校にいっしょに通うようになった。
ボクは高校で美術部で絵を描いてたけど、イレーヌちゃんもボクと同じ美術部に入った。
高2の文化祭で、みんなで映画をつくることになって、イレーヌちゃんがヒロインの女の子の役になった。宇宙人と、地球人との恋の映画で、イレーヌちゃんは、もともと、日本のアニメとかめっちゃ好きだったから、日本の高校生たちといっしょに、日本で映画をつくれて、めっちゃ喜んでいた。相当気合い入れて、日本の高校生の映画をいっしょに、つくってた。イレーヌちゃんは日本語もきれいにしゃべれるし、大阪弁も、みんなといっしょに、めっちゃうまいこと、しゃべってたから、文化祭当日の上映会も大盛況だった。イレーヌちゃんも喜んでた。
高3の夏休みになって、イレーヌちゃんとパリに行った。ボクも、高校生のうちに、イレーヌちゃんといっしょにパリに行きたくなってきたのだ。久しぶりのオルセー美術館に行き、2人で走って、カバネルさんの「ヴィーナスの誕生」の絵を観に行った。
それからイレーヌちゃんのママとパパにも会いに行った。
みんなで、ショパンのピアノ曲を聴きに行った。
2人で、久しぶりにセーヌ川の遊覧船に乗った。
セーヌ川のほとりの公園には、相変わらず色とりどりの花がめっちゃ咲いていて、良き香りだ。高校生の時にイレーヌちゃんといっしょにパリで過ごすこと出来て良かった。イレーヌちゃんは日本のこと大好きだけど、ボクはパリやフランスのこと大好きなのだ。
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