第2話
(シルフィの家前)
シ:ミズカちゃん!
ミ:こんばんはシルフィさん!
シ:こんばんは(ニッコリ)ミズカちゃん可愛い!お洋服凄く似合ってるわ。
ミ:ありがとうございます。シルフィさんこそ、今日もとても素敵です。
カ:シルフィは綺麗だからどんな服着ても映えるよね。
シ:そ、そんなことは(嬉)カラスさんもお出かけですか?
カ:まぁね。
しかし、まさかあのハーデルが役者になるなんてね。。
シ:ふふ、そうなんです。私も父も知らされた時はびっくりしました。
最初は勉強の傍ら、趣味で始めたそうなんですけど、
やっている内にそちらの方がなりたいものになってしまったそうで。
ミ:真剣になれることが見つかったのは、とても素敵なことだと思います。
ハーデル、役者になるって決めてからは手紙の文面も凄く生き生きしてて。
カ:…へぇ。随分よく見てるね。
ミ:友達、ですからね。
カ:…。
(町の雑踏。夜だけど明るい)
カ:ありがとう(花屋に色目)
ミ:日中通ることはあったけど夜はこんな風になるんですね。凄く綺麗。
カ:それじゃ、俺はこの辺で。これ、ハーデルに(花束を渡す)
シ:カラスさんもご一緒出来たらいいのに。あの子ったらどうして…。
カ:後で感想聞かせてね。ミズカ、眠らないようにね。
ミ:寝ません!
(芝居中。ハーデルは人気役者らしい。)
ミ:私、お芝居は初めてだったんですけど凄く素敵でした。
ハーデル、まさか主役だったなんて!
あんなお芝居ができるなんて凄いです。すごく引き込まれました!
シ:あの子ミズカちゃんが見に来てくれるって張り切ってたのよ。
(出口に役者が並んでいる。人込みからハーデルが気づき、駆け寄ってくる。)
デ:来てくれたんだ!
ミ:ハーデル!久しぶり!素晴らしかったです!
デ:ありがとう…あぁ、本物のミズカちゃんだ…。父さん、姉さんも久しぶり。
シ:あなたまた背が伸びたんじゃない?お芝居、とても良かったわ。
髭:役者なんてと最初は思ったが。…ぁあ亡くなった母さんにも見せてやりたかった。
お前は自慢の息子だ。
デ:父さん…俺のわがまま聞いてくれてありがとう。
ミ:あ、これ、カラスさんからです。
デ:え、カラスが?…ありがとう。彼は元気?
ミ:元気ですよ。
シ:どうして彼を招待しなかったの?小さい頃仲良かったでしょ?
デ:役者が配れるチケットの数が限られててね。次は是非。
ねぇ、ミズカちゃん、明後日って時間とれる?
俺、休みをもらったんだ。会えないかな?
ミ:はい、大丈夫ですよ。
シ:あらあら、デートの約束ね。
ミ:(きょとん)
デ:迎えに行くね。
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