第49話 蒟平焼とネギ味噌醤油



第二次世界大戦後の事で

現在も残る日本で一番長いと言われている天神橋筋商店街

ここが発祥の地と言われている豚平焼き

初めて食べた時はピカタ?

みたいな印象でした。


始めに作ったお店のご主人は

ロシアに抑留させられていた人で

ロシアの郷土料理を和風にモディファイド

したという関西地方の噂話。


豚肉一枚を焼いて

それを卵で包みながら焼いて

上からソースとマヨネーズをかけて食べるものだそうですが

大元がどうだったかは知りません

また、卵に青ネギなどを混ぜてから包み焼きするお店もあるそうです。


では

っていうか

何をするんですか!

ちょっと邪魔しないでください!


あははは

ここからは私が説明するね


何しに来たんですか!


うるさいあるよ

そこどけあるよ


その蒟蒻

こっちに渡せ


じゃ行くよ

蒟蒻に包丁で軽く切れ目を入れるね

よく切れる包丁なら叩く様な感じで切ると良いあるね

お前馬鹿か?

振り下ろしてどうするよ

蒟蒻真っ二つよ!


そうそう軽くね

いく筋も切れ目を入れると良いあるよ

これ焼くね


次よ

出来るだけ大きなフライパンに

出来るだけ広げて卵を焼くよ


あのね?

誰が目玉焼きを作れと言ったか?

溶き卵よ!

でも水は加えないね


その上に焼けた蒟蒻を乗せて包んで焼いて

終わりよ


食べやすいように切って

お皿に乗せるね


って

お前超馬鹿か?

そっと切れ目を入れてどうする?

ここは綺麗に一口サイズに切り分けするところだろうが!


できた蒟平焼きの上にネギ味噌醤油を乗せるね


何?

ネギ味噌醤油を知らない?

お前?本当に日本人か?


分かったあるよ

ネギ味噌醤油の作り方

教えるからから聞いとけ


赤味噌に醤油を少しだけ加えるね

そこに細かく切った長ネギ、縮緬雑魚、鰹節を加えて練るよ

お前?聞いてるか?

誰が寝ろって言った?

練るよ!

だから練るよ!

寝るなー

いや、起きたら練るよ

だから、また寝てどうするよ!

この馬鹿的日本人!


おっほん・・・、

ちょっと待て

気持ちを整理するの事ある


これ便利ね

ご飯に乗せればおかず要らないし

おにぎりの具にもなるね


元に戻るね

蒟平焼きの上に

このネギ醤油味噌を乗せて

更に刻んだおネギを乗せて食べるの事よろしいある


織風風蒟平焼・・・。


何?

何か言ったか?


織風風蒟平焼・・・。

 

何言ってるか聞こえないね?


織風・・・。


うるさいあるよ!

台所の隅でぶつぶつ言うな!あるよ!


それでは食べるの事よろしいあるね

召し上がれー!

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る