先輩は幼女でクールでたまにカワイイ

第3話 お昼の雑談

　俺がこの学校に編入してから2日が経った

　そして今は昼休み、みんなが各々が駄弁ったり戯れたり、寝ていたりと好きなことを勤しんでいる

「聖 彼方（ひじり かなた）2年C組 無所属 帰宅部、入学から今まで無遅刻無欠席。常に無表情だからか話しかける人は少ないがその容姿から密かにファンクラブがあるとかないとか」

　そんな中俺は一昨日、昨日で集めた情報を幼馴染に報告していた

「お前、2日でそんなとこまで集めたのかよ…」

　若干引き気味（？）の幼馴染がそんなことを言ってきた

「んで、お前はそれを知ってどうするんだ？」

　隣で確実に引いている柊真がそんなことを聞いてきた

「ん？どういうことだ？」

「いやさお前、その先輩のこと調べてどうするんだって事だよ。話聞く感じだと結構な人気があるようじゃないか、その先輩と付き合いたいってことか？」

「何を言っている幼女先輩は俺の推しであり推しと付き合うなんてそんなおこがましいことをするなんて言語道断！」

　なんとも残念な事を聞いてきた幼馴染に一喝入れてやる

「はぁ…じゃあ何のために調べてんだよ」

「だから何回言えば分かる！俺は幼女先輩の色んな表情が見たいんだ！そこで頼みたいことがあ…」

「断る」

　食い気味に断られてしまった

　しかしそんなことで俺が話を止めるわけもない。それはこいつも知ってるはずだ

「幼女先輩は調べた情報によると殆ど表情を出さないらしい」

「断る」

　悲鳴のような抗議の声が聞こえるがあまり関係ないので無視しておく

「だからそんな先輩の表情を動かす方法を一緒に考えてもらいたい！」

「お前なぁ、俺も巻き込まないでと言ったのはどこに……はぁ、わかったわかった考えてやる」

「んで、お前はその先輩の表情を動かすためにどんなことを考えてるんだ？」

「え？そりゃ俺も色々と考えたけど、そうだな例えば幼女先輩の荷物を持ってあげたり、毎日話しかけたりとかか」

「いやいやいや、お前それ本気で言ってるなら考え直した方がいいと思うぞ」

「じゃあ、どんなことをすればいいんだよ？」

「ん、無難にドッキリとかで驚かせるってはどうだ？」

　推しに対してドッキリを仕掛ける、かあまり気が進まないが他に良い方法が見つからない今は当たって砕けろの精神で挑むしかない

「ドッキリかわかった！ありがとう幼馴染！」

「おいだからこの後授業あるって…やっぱもう居ねぇし」

　そして俺は幼女先輩の表情を変えるための仕掛けを探しに行くのだった