第3話 なんか定番になりつつある【典正装備】紹介
昨日は【青龍】と【四天王】でドロップする【典正装備】の違いをまじまじと見せつけられた気分だったな……。
僕はそんな事を思いながらイギリス行きの飛行機に乗っていた。
向こうで何が起こるか分からないため、全員が体力温存のために静かに体を休め仮眠している中、ふと目を覚ましてしまった僕はふと昨日の事を思い出してしまった。
「わたしの【青龍】から出た【典正装備】は〔
そう言っていた乃亜が青いブーツを履いてジャンプすると、何もない空中を踏みしめてもう一度ジャンプ、それを3回繰り返すと地面に降りてきていた。
〔
マ〇オの進化系かな?
インターバルもないし、立体機動を可能にするその【典正装備】は大変使い勝手が良さそうだった。
「……ボクも靴の方が良かった」
そう言っていたのはオルガであり、その身に着けた腰帯と見比べながら少しだけ残念そうにしていた。
でも能力的には同じ移動系で悪くなかったと思うんだけどなぁ。
〔
オルガの腰に着けた半透明の水のような帯はそれを着けて移動していると、直角に移動しない限り流れる水のごとき速さで行動できるというもの。
少しだけ行動に制限がでるものの、より速く行動できるという点では中々悪くない装備だと思う。
〔
「贅沢だね。まあワタシはその2つだと微妙に噛み合わないから、身を守れるコレが手に入ったのは嬉しいし結構気に入ってるけど」
ソフィは自身の周囲をゆっくりとクルクル回る3つの水球、〔
直接的な武器ではないけど、身を守る術が増えて戦術の幅が広がったんだからそれは嬉しいだろう。
その能力は使用者を3つの丸い水の球体が5分間、あらゆる攻撃から守る盾になるというもの。
残念ながら乃亜達のと違いインターバルが30分存在するので、1回の戦闘にせいぜい1度しか使えないだろうけど、その防御性能は冬乃の[狐火]を始めとした遠距離攻撃や咲夜の拳すら受け流すほどだった。
どこまでの威力の攻撃を防ぐことができるか色々試したところ、冬乃の他の【典正装備】を使っていない状態の〔
ただ、〔
さすがに咲夜の〝神撃〟までは止められないと予想できたのでそれは試していないけど、多少はダメージを軽減できるくらいには防御力がありそうだ。
『はぁ。〔
このセリフが何を意味しているのか察した時、アヤメがかなり物騒な事を言っている事が分かる。
【青龍】から出た【典正装備】出たのは、乃亜、オルガ、ソフィ、そしてアヤメなんだけど、この4人の中で唯一攻撃能力を持つ【典正装備】を手に入れたのがアヤメだった。
〔
読んでそのまんま、ウォーターカッターである。
射程10メートルで強力な水流が1秒射出される水鉄砲だ。
そんなおもちゃの見た目だけど馬鹿にすることなかれ。
岩なんかの硬いものすらその水鉄砲から射出される水によって切断出来てしまう威力を誇っている。
インターバルは5分あるけど、もっと長くても良かったと思う。
もしもインターバルが長いものだったら、より強力な水流が射出されていたのだから。
もう分かる通り、〔
〔
大抵の敵はその攻撃を躱わすことなんて出来ず直撃することになるだろう。
〔
そんな4人の羨ましい【典正装備】とは違い、【四天王】から手に入れた【典正装備】は普段の物とは違っていた。
普通であれば【
クロの【四天王】を倒した、というより力を削いだ時に得た【典正装備】とは違う物だったけど、名前はルビ以外一緒で、まるで手抜きだった。
しかもその能力はハッキリ言って今までの【典正装備】と違い異質で、疑似的な〔典外回状〕にできるはずの〔
僕と冬乃、咲夜が手に入れたのがコレだ。
〔
そして僕がクロを倒した時に手に入れたのがコレだ。
〔
……いや、王からの支給品ってどこぞのRPGかよ!?
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・あとがき
て、手抜きじゃないし……。
考えるの1つで良かったし、名称も統一できたから次の【四天王】から出る【典正装備】も考えるの確かに楽だけど、手抜きじゃないし……。
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