第2話 回し足りねえ!!
「ああ、まだまだ回したいイイイイイイ!!」
「100連以上回してまだ満足してないんですね」
乃亜が呆れながら呟いているけど何をそんな当たり前な事を言っているんだろうか?
[無課金]スキルを得る前ならここからさらに最低でも400連は回すから当然だよ。
それを考えると100連程度では微妙と言える。
まあ成果があって少しだけ満足感は得たし、これ以上ガチャは出来ないから諦めるしかないか。はぁ。
ちなみにガチャ結果だけど、具体的に内容を上げると
Rは何かの衣装の欠片が10枚固定だったけど、
SR:初級特攻服×50
SR:新人用シスター服×50
SR:初級浴衣×70
SR:くのいち衣装の欠片×80
UR:羊パジャマの欠片×100
SRは最低50枚でそこに上乗せされるんだろうけど、それはともかく貰える欠片の数凄くね?
特にURだけもう欠片でくる意味ないじゃん。
欠片100枚とかもう完成品だよ。
残念ながらSRの衣装はくのいち衣装だけを除いて欠片の数が
ただそれらよりも注目するべきことがあった。
「これが玄人用メイド服ですか。何のバフもない状態なので調子がいい、程度にしか感じませんが、これでバフがつくなら10%の差は大きくなりそうですね」
乃亜が少し装飾が増えてカッコよさが増したヴィクトリアンメイド服を見ながらそう言った。
今まで新人用メイド服だったものがメイド服の欠片を15枚手に入れたことで、玄人用メイド服に進化したのだ。
当然その効果も進化しており前よりも10%強化されている。
玄人用メイド服:あらゆる能力が20%上昇する
たった10%でも以前の倍だしバフが加わればその差は大きいので、今後さらに役に立ってくれることになるだろう。
いずれ超級ワルキューレ衣装くらいにまで強化できればと思うのだけど、次の強化に必要な枚数が50枚なのでそう簡単にはいかないかな。
「……このくのいち衣装は少し恥ずかしい。くのいちだけあって露出が激しい」
メイド服のことは置いておくとして新しく手に入った衣装のほうだ。
オルガがくのいちの衣装を着て全然恥ずかしそうな表情など見せずに、腕や脚など露出の激しい黒をベースにした紅い線の入っている衣装を摘まんでいた。
「こっちは露出は少ないけどちょっと動き辛いよ。それにワタシのスキルを考えるとこれ着れないんじゃないかな?」
そんなオルガとは違い、逆に顔と手足しか出ていない羊パジャマに渋い表情をしているのがソフィだった。
どちらの衣装も不評なようなのが残念だけど、能力は悪くないんだよね。
下忍用くのいち衣装:自身の気配が50%減少
初級羊パジャマ:被ダメージを30%減少
うん。恰好はともかく能力は悪くない。ホント見た目だけが色々と問題なんだよなぁ。
くのいち衣装や羊のパジャマで戦うとかふざけてんのかと言いたくなるような格好だよ。
他のコスプレ衣装も似たようなものだから今更だけど。
「鹿島先輩のスキルは強化してくれるのはいいが、強くなれるからとは言え正直着たくはないな。特にくのいち衣装は露出が多すぎる!」
正直に言い過ぎじゃないですかねオリヴィアさん。
まあ【Sくん】の時ではコスプレ衣装を強制的に着せられた時には、次の被害者フラグを立てるような発言をしていたくらいだから、嫌がるのは分かっていることだけど。
アキバ系ではなく露出なんてほとんどない本格的なメイド服ですら渋々だったことを考えると、いざという時にしか着ないだろう。
まあ幸いにも僕が手に入れているコスプレで今のところ露出が激しいのはくのいち衣装だけだから、大概のものは何だかんだで着れるんじゃないかな?
「また変な衣装が増えたわね。能力的には悪くないのが何とも言えないわ」
「咲夜は着るなら羊パジャマ、かな? あっちなら可愛い」
「まあそうね。羊パジャマは私だと色々見た目がおかしくなりそうだけど、くのいち衣装は人前では着れないわ」
冬乃と咲夜がコスプレ衣装を着た2人を見ながら、新衣装に渋い表情を向けていた。
確かに冬乃が着たら羊の皮を被った狐とか属性が渋滞している。同じ獣属性ならどちらかに絞るべきだ。
能力的に接近戦をする人に着せる用になるから、遠距離攻撃主体の冬乃が着る機会はそうそうないと思うけど。
「とりあえず先輩のコスプレ衣装の種類が増えたことで、わたし達への支援の種類が増えたことを単純に喜びましょう。
それよりも【青龍】から手に入れた【典正装備】ですね。
せっかくダンジョンに来ているのですから確かめてみましょう」
そう言って乃亜が取り出したのは今着ているメイド服とマッチするデザインの青いブーツだった。
能力は一応分かって入るけど、どの程度の性能か実際に使ってみるようだ。
使える【典正装備】が出た人はいいよなぁ。
僕なんて2つも手に入れたのに……。
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