第1話 ステータス(1)
『乃亜は正面からくるラミアクイーンを止めて。衝突直後、咲夜はクイーンを横から全力で殴打。冬乃は〔
『『『了解!』』』
ラミアクイーンとラミア達が部屋に入ってきた僕らを見て早速攻撃を仕掛けてきたので、魔道具〔絆の指輪〕で3人にテレパシーで指示をする。
僕は男子達からの処刑を乃亜と咲夜の力で余裕で回避した放課後、冬乃が言っていたようにダンジョンへと訪れた。
だけど今いるダンジョンは前まで常連として利用していた〔ゴブリンのダンジョン〕ではなく、
現在ラミアクイーンとその取り巻きのラミア達と戦っているのだけど、何故かクイーンと戦ってるはずなのにここはボス部屋ではなく、ただの大部屋だ。
何故1つのダンジョンに
あれかな?
こっちにいるのは権力争いに負けたけど、クイーンを図々しく名乗り続けている方なのかな?
『『〈
僕がすごくどうでもいいことを考えている間に、ラミアクイーンが乃亜の持つ大楯、〔
乃亜はタックルする勢いで向かって来たラミアクイーンがぶつかった直後、〔
――ドオンッ!!
一方、冬乃の方はその手に持つ剣、〔
「ふっ!」
――ドンッ! ドンッ! ドンッ!
「キシャアアアアア!!?」
「まだまだ」
連続でタイヤでも殴っているかのような殴打音が聞こえる。
ラミアクイーンは上半身だけでも僕らの倍近くあり、蛇の部分にいたっては15メートルはあるんじゃないだろうか?
そんなクイーンに対し、咲夜は物怖じせずにその蛇の部分を何度も殴りつけている。
1発殴られるごとにその蛇の部分は大きく横滑りしており、その攻撃がよほど痛いのか整った顔を苦痛でゆがませ、奇声をあげていた。
しかし上半身が人間なのだから人の言葉を喋ってもおかしくないと思うのだけど、クイーンは奇声しかあげないな。
『咲夜、そいつから離れて。冬乃いけるよね?』
『分かった』
『もちろんよ』
すぐさま咲夜はクイーンを蹴り飛ばすことで、咲夜とクイーンとの距離が空く。
…………自分が離れるんじゃないんだ。
『〈
再び〔
蹴り飛ばされて体勢の悪かったクイーンは放たれた炎が自分に向かって来たことに気づいた時にはもう遅く、その炎は見事にクイーンの人間部分に命中した。
――ドオンッ!!
クイーンは人間部分の半分がえぐれてしまっており、叫び声を上げることもなくそのまま倒れてしまった。
クイーンの全身が光の粒となって消えていき、魔石だけがその場に残る。
『よし、倒せたわね!』
『うん。それじゃあ残りのラミア達も一掃しようか』
『『『了解』』』
僕らはなんとか生き残っていた数体を倒すと、その場で少し休息をとることにした。
「Fランクの〔ゴブリンのダンジョン〕からいきなり1個飛ばしてDランクのダンジョンに来たけど、結構戦えるものだね」
「
確かに
僕のスキルは増えなかったけど、3人は新しいスキルが増え、さらに戦力が増強して頼もしくなっている。
ダンジョンに入る前に互いのステータスを教えあったんだけど、色んな意味で凄かった。
───────────────
鹿島 蒼汰
レベル:65
HP(体力) :157/157
SV(技能値):149
スキルスロット(1)
・[ソシャゲ・無課金]
→派生スキルⅠ:[ガチャ]
→派生スキルⅡ:[チーム編成]
→派生スキルⅢ:[放置菜園]
→派生スキルⅣ:[カジノ]
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まず僕のステータスだけど、上杉謙信や他の魔物を大量に仲間と一緒に倒したためか、レベルが
本来なら2日目の終わりにも確認するものだったのかもしれないけど、1日戦い通しの上、敵が強くなりすぎて大変で疲れてたし………スキル、増えなかったし。
スキルが変わったなら嬉々として見ましたよ。
なんせスキルの変質が目的だからね。
だけどレベルが35も増えてスキルが全く変わらないって何!?
いずれ派生スキルが増えるまでの間隔が長くなる停滞期が来るのは分かっていたとはいえ、乃亜が言ってた通り40レベル分、レベル70になるまではスキル変わらないのかも。
そう思うと
さて次に乃亜だけど……見たらツッコミどころ満載だったんだよな……。
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