美しい世界へ
鈴木茉由
美しい世界へ
蒼くて広いカーテンが私の目の前に広がった。
太陽の光を浴びながら煌びやかにそれは輝いていた。
私はその場を立ち上がり全力で走って飛び込んだ。
全身をカーテンが抱擁し、色とりどりの魚や珊瑚たちが出迎えてくれる。
それが私の青春。
学校帰りに広がるそ蒼いカーテンをみると、私は飛び込みたくなる。
しかし、私の日常は奪われた。
漂着したもので汚染されていき、蒼いカーテンは存在を消した。
私は溢れ出るものを止められず、その場で泣いた。
私はそれから考えた。
高校生ながらにできることを模索した。
少しでもいい。
自分の行動で少しでも変えることができればいい。
私は考えて行動を起こした。
海岸清掃や革命プロジェクトを進めた。
週末海岸清掃をし、学校では毎日海を守る革命プロジェクトと題し活動を続けた。
続かないと思われていた活動ではあったが、地道な後援活動やチェックリストの活用などで私の卒業まではプロジェクトを進めることができた。
今はすこしずつではあるが、また輝きを取り戻していった。
色々な生き物が存在し、それぞれ生きる権利があると私は思う。
汚染の影響で命を落とした生き物は数えきれない。
私たちはたとえコミュニケーションが取れなくても、自分のまわりに存在していないからとしてもお互い共存しないといけないと私は思う。
だからこそ、卒業してもこの活動はずっと続けたいと考えている。
すこしでも海の生き物たちの豊かさを守れるように。
美しい世界へ 鈴木茉由 @harye_12222
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