こんな神嫌すぎる

「見ろ、まるで惑星がゴミのようだ」

「大地がぁ、海がぁ!」

 

 どうしてこんな事になったのだろう?僅か数時間前までこんな事になるなんて思ってもいなかったのだ。

 

 俺はワイバーンを操る秘技を代々受け継ぐ竜騎士だ。

 

 そして今日も相棒と空に舞い上がる。竜騎士なんていっても所詮はワイバーンは亜竜なので正確には竜種ではないが細かいことは気にするな。

 

 ふと、なぜか宇宙そらを見上げる。そして雲の隙間になにか巨大な球体を見つける。

 

「なんだ?」

 

 それはみるみる大きくなり遥か彼方のだが大地に激突し母なる大地を熔解させさらには気化させる。僅かに見えていた海は立ち上がり津波となる。

 

「大地がぁ海がぁ!」

 

 俺は叫ぶが相棒は衝突地点から真反対に全速力で飛んだ。真下の大地がひび割れ溶岩が噴出している。そして数時間と持たず惑星は隕石がコアに到達しており大爆発を起こした。

 

「見ろ、まるで惑星がゴミのようだ」

 

「ヤリ過ぎだ」

 

「いやーちょっと隕石が大きすぎたか。神罰ヤリ過ぎて、惑星が無くなってしまったな。もう一回やり直そう」

 

 

 どうしてこんな事になったのだろう?僅か数瞬前までこんな事になるなんて思ってもいなかったのだ。

 

 俺はワイバーンを操る秘技を代々受け継ぐ竜騎士だ。

 

 そして今日も相棒と空に舞い上がる。竜騎士なんていっても所詮はワイバーンは亜竜なので正確には竜種ではないが細かいことは気にするな。

 

 ふと、なぜか宇宙そらを見上げる。そして雲の隙間になにかとてつもなく速い物が大地へ消えていく。

 

「なんだ?」

 

 相棒のワイバーンが反転しようしたがそこで惑星が蒸発した。

 

「見ろ、まるで惑星がゴミのようだ」

 

「お前バカか?なんで質量が少なすぎると思ったら光速で隕石落とすんだよ!」

 

「どうせなら実験したくてさ」

 

「神なんだから仕事は真面目にやれ」

 

 

 どうしてこんな事になったのだろう?僅か数ヶ月前までこんな事になるなんて思ってもいなかったのだ。

 

 俺はワイバーンを操る秘技を代々受け継ぐ竜騎士だ。

 

 そして今日も相棒と空に舞い上がる。竜騎士なんていっても所詮はワイバーンは亜竜なので正確には竜種ではないが細かいことは気にするな。

 

 ふと、なぜか宇宙そらを見上げる。そして雲の隙間にもう一つの太陽が見える。

 

「なんだ?」

 

 相棒のワイバーンが反転しその場から逃げるそして無事に大地に降り立った。

 

 だが日に日に二つの太陽は小さくなり暗くなり気温は下がり海も川も大地も氷つき始めていた。空から世界の惨状見て俺は叫ぶ。

 

「大地がぁ、海がぁ!」

 

 世界から昼がなくなり全てが氷に閉ざされた。

 

「見ろ、まるで惑星がゴミのようだ」

 

「おい、爆発してないから仕事したと思ったら太陽召喚したせいで惑星がぜんぶスイングバイして惑星系が崩壊してるじゃないか!!」

 

「予想外に太陽に引き込まれないと分かったぞ」

 

「お前アホだろ?これをやるから、やり直せ」

 

 

 どうしてこんな事になったのだろう?僅か数瞬前までこんな事になるなんて思ってもいなかったのだ。

 

 俺はワイバーンを操る秘技を代々受け継ぐ竜騎士だ。

 

 そして今日も相棒と空に舞い上がる。竜騎士なんていっても所詮はワイバーンは亜竜なので正確には竜種ではないが細かいことは気にするな。

 

 ふと、なぜか宇宙そらを見上げる。そして雲の隙間になにか黒い歪みがある。

 

「なんだ?」

 

 相棒のワイバーンが反転しようしたが歪みに大地と海、そして大気が吸い込まれており逃げられない。

 

「大地がぁ、海がぁ!」

 

 俺は叫ぶ頃には惑星は途轍もなく圧縮されて消え去っていた。

 

「見ろ、惑星がゴミのようだ」

 

「何がゴミだよ!ブラックホールじゃないか!何をした?」

 

「お前の渡してくれたいい感じの隕石を質量そのままに極限まで圧縮して神罰対象の国の真上に置いてみた」

 

「なんでそんなことを思いつくんだよ!神力の無駄遣いだろ?真面目に仕事をしろ!隕石をそのまま普通の速度で落とせ分かったな?」

 

「分かったそうしよう」

 

 

 どうしてこんな事になったのだろう?僅か数時間前までこんな事になるなんて思ってもいなかったのだ。

 

 俺はワイバーンを操る秘技を代々受け継ぐ竜騎士だ。

 

 そして今日も相棒と空に舞い上がる。竜騎士なんていっても所詮はワイバーンは亜竜なので正確には竜種ではないが細かいことは気にするな。

 

 ふと、なぜか宇宙そらを見上げる。そして雲の隙間になにか黒いたくさん点がある。

 

「なんだ?」

 

 相棒のワイバーンが反転し全力で逃げ続けた。1時間程して連続的な爆発音が終わることなく世界に響く。

 

「大地がぁ、海がぁ!」

 

 空は粉塵で曇り、大地は繰り返される衝突でえぐれており、岩盤層を突破され海水が露出したマグマに触れて水蒸気爆発を起こす。そこに追加の隕石が降り注ぎ耐えきれず惑星は大爆発を起こした。

 

「見ろ、まるで惑星がゴミのようだ」

 

「なんであの条件でこうなる?」

 

「一個にしろとは言われてない」

 

「・・・お前マジの天災だな」

 

「褒めるな、天才なのは分かりきった事だろ?」

 

「褒めてない。次はこれをそのまま、普通の速度で一個だけ落とせ分かったな?」

 

「もちろんだ任せろ」

 

「不安すぎるがもうやりようはないだろ」

 

 

 どうしてこんな事になったのだろう?僅か数瞬前までこんな事になるなんて思ってもいなかったのだ。

 

 俺はワイバーンを操る秘技を代々受け継ぐ竜騎士だ。

 

 そして今日も相棒と空に舞い上がる。竜騎士なんていっても所詮はワイバーンは亜竜なので正確には竜種ではないが細かいことは気にするな。

 

 ふと、なぜか彼方の大地を見つめる。と凄まじい輝きに目がやられる。

 

「目がぁ、目がぁ!」

 

 相棒のワイバーンが反転しようしたがそこで惑星が蒸発した。

 

「見ろ、まるで惑星がゴミのようだ」

 

「なんで大爆発するだよ!おかしいだろうが!!」

 

「ん?落とす隕石とあの惑星の海の一部を拝借して核融合反応を起こしてみたが?」

 

「・・・お前全く同じ座標に二つ同時に召喚して原子核を融合させたのか?」

 

「おおー分かってくれたか!」

 

「お前の成果にしてやるからもう俺がやる!お前邪神すぎるだろ」

 

「なに言ってんだ?俺は探求神だぞ?」

 

「マッドサイエンティストだったか。これも仕事だな。やり直すから惑星に手を出さずに見てろよ」


「なんで消滅した?またお前か!?何をした!!」


「ん?太陽に太陽をぶつけたらスーパーノヴァ起こした」

 

「クッソそんな手があったか!太陽にも手を出すな!!」


 それでもこのあと10回ほど惑星が駄目になったが、生命を冒涜し尽くしていた国家は無事にいい感じの隕石により消滅した。

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