言語化とは

2023.6/28



私が度々使う言葉、言語化。


感情や出来事を文字にしたり、口に出したりして、自分の頭の中にあるものを外に出すこと。



言語化になれていなかった頃、私はまだ全然人と話をすることが出来ていませんでした。


病院でもうまく症状を伝えることが出来ず、友人関係の中でも自己主張出来ず、なにがしたいのかということが自分でもよくわかっていなかったのです。




言語化に慣れようと始めたきっかけは、社交不安障害の克服の為でした。


対人関係に恐怖を抱いていたため、周りから自分を見られることに慣れる為にTwitterにさらけ出すようになったのです。




私はTwitterに書いていたけれど、書くのはオフラインで出来ることでも効果があります。


紙に書くこと、ボイスレコーダーに話すこと、記録を消しても大丈夫です。


もやもやと頭の中を漂っているままだと、中々頭の中を離れません。


思考がそれにジャックされてしまう時など、ありませんか?


そういう時にこそ、言語化して紙に全部書き出してみると、すっきりします。




私はその際、原因と感情、解決出来るものか出来ないものかに分けて考えて書き出します。


原因があって解決出来そうなものは、改善策を考えればいい。


けれど自分では解決出来ないものや、原因が自分でないものなど、とくに感情がどうにも出来ないという場合は、解決策など上げられないのです。


主にそこがもやもやと悩む種になっているかと思います。



それならば、まずは感情を書き出してみる。


それは、自分から湧き出てくる感情をそのまま受け入れるということです。


否定してしまうようなことでも、一旦、この感情があって、けれどそれを否定したい気持ちがあるんだなと、その気持ちが存在していることを受け入れられるようになるといいです。


そこからまた原因を、なぜだろう?と追求していくと、より自分のことを考えるきっかけになると思います。




自分のことを知るというのは、最初は苦しいかもしれません。


向き合うということは、いい感情も悪い感情も知って、それが自分だと受け入れることです。


それは苦しみを伴うこともあります。




しかし慣れてくるとどんどん自分のことを知るのが楽しくなり、もっと知らない自分の無意識の部分を知りたくなってきます。


これは私の経験でしかありませんが。




言語化というのは、一つだけの効果があるわけではありません。


対人関係にも大きくいい影響の出てくるものだと、私は感じています。


ストレスの発散にもなります。


自分のことをよく知ることが出来ると、他人の考えていることを想像する幅も広がります。


特にDV対策など、どういった思考回路からの発言なのかとか、今その言葉は自分を傷付けようとして出てきた言葉なのかとか、判断するには材料が必要です。


自己理解して自分の嫌な感情も知っていく際、そういう材料も揃っていくことでしょう。




他人を知りたいならば、まずは自分のことから知ることです。


完全に知ることはできませんが、行動パターンは理解しやすくなることでしょう。


自分を理解することはきっと、多くのことであなたの力になってくれます。




言語化、ぜひ意識してみてくださいね。

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