素の自分

2023.6/24



これはとあるyoutubeの心理士さんの動画を見て思ったことでした。


私は社交不安障害……つまり簡単に言えば対人不安症があります。


人が怖いという気持ちです。


その根本にあることを、その心理士さんは教えてくださり、それについて私も自分のことを深く掘っていきました。




人と会う時に仮面をかぶっている、自分に価値を感じない、自分が嫌い……そういうものが根本にあるために、人が怖いと感じてしまっているというものです。


私はこれにとても納得しました。




人と一緒にいる時、無意識にその人用の顔を作っていて、ずっと緊張していることに気付かされたのです。


自分に価値を感じられないから、自分の理想の自分を演出しようとして、疲れてしまったり、人から自分がどのように見られているのかということに恐怖を抱いてしまうのです。




対処としては、その恐怖を抱く場面で緊張をほぐすことに慣れていくこと。


腹式呼吸で深呼吸したり、家でリラックスしている時などのありのままの自分を知り、それを対人でも実践してみること。




ありのままとは、緊張ばかりしてしまう私にとっては、とても難しいことです。


Twitterを始めた頃、私はこの対人恐怖症を克服する為にも、自分が人に見られる場に慣れようという気持ちから始めたことでした。


私にとってはリハビリの場として始まったのです。




Twitterで自分を見せるようにしたことは効果があり、以前よりは人と話しやすくなりました。


同時に、感情や思考の言語化に慣れて、話しやすくなっていきました。


がちがちで、自分の気持ちをさらけ出すことが怖かった頃に比べれば、ずっと良くなってきています。




けれど、それでも完全によくなっているわけではありません。


人と会った後はどっと疲れてしまうし、仮面をかぶっていることにも気付いていなくて、「笑顔でいなきゃ」「不快に思わせないように」「言葉に気を付けないと」など、気遣えてないことを後悔してまた疲れてしまうことがあります。


考えすぎる所が負担なのだと、頭では解っているのですが、幼少期から染み付いてしまっていた癖はなかなか抜けてくれません。




まず素の自分を自覚して、リラックスしているありのままの自分を対人でも再現する……難易度の高いことですが、人といる時には深呼吸を心がけてみようと思いました。




素の自分を認めるために、私は普段から、一つ一つの自分の感情を肯定していくということをしています。


悲しいこと、嬉しいこと、イラついたこと、自然と湧いてくる感情を否定しないこと。


ネガティブな気持ちも自分の中の一部で、それを否定しないこと。




そう感じた自分がいるのなら、それを一度受け入れて、それが自分なのだと。


一日一日、その日の自分の感情を大事にしていくことを意識しています。




うつ病や不安障害に振り回されて、時には自暴自棄になりたくなる時もあります。


しかし、そういう時こそ、その苦しい感情は否定せず、その思考回路は正常ではなく病気の症状なのだと、感情と症状を切り離して考えることで、自分を保っています。


そんな時こそ言語化して、頭の中を整理して対処します。




症状でなくとも、時には不安が強くなったり、落ち込む方もいることでしょう。


けれどそういう時は自分の感情と原因を分けて考えて、対処できるものと対処出来ないものに、また分けて紙に書いていくといいでしょう。


自然と湧き上がってきた想いを否定する必要はありません。


自分の心と向き合うということは、否定せず受け入れ、改善出来るところを探していくことではないかと、私は考えます。




みなさんは仮面を被ったり、素の自分の姿で人と話せないということ、経験ありませんか?


素の自分とはとても難しく、どうしても人の目を気にしてしまうことも多いでしょう。




私にとっての素の自分は、部屋でリラックスしている時の自分。


このイメージを持って、人と話す時でも肩の力を抜いてリラックス出来るようになることが、私の目標です。

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