種族と称号
「それじゃぁ、名前も無事決定したから、次はこの【種族】と【称号】かな」
なぜ私の【種族】は???なのか。【称号】の"神の天敵"とは一体なんなのか。これをファタに問いたいと思う。
「ファタ?私の種族がハテナなのってどうして?」
『簡潔に申しますと、あなたはこの世界の存在ではないからです』
「はぁ?この世界の存在じゃないって...私一応転生したってことになってるんだけど」
『はい。転生はしました。しかし、この世界の神とは別の存在の手によって転生させられました』
「どういうこと?」
『この世界の存在は"神——メディス"により認められ生を享けることができ、その過程で種族を振分けられます。しかし、あなたは別の存在...邪神により転生させられたことによりこの世界の輪廻から外れてしまった、所謂イレギュラーな存在という訳です』
(なるほど。あの白い空間の声の主は邪神だったのか。そのわりには悪意みたいな嫌な感じはしなかったけど)
「じゃあ、私の称号の"神の天敵"って......」
『はい。あなたはイレギュラーな存在なので神にも認識できない、つまりは予測不能の存在です。結果、世界はあなたを脅威として認識し神の天敵たる存在にした訳です』
「この称号ってそんなにスケールが大きいものだったのね。嫌な予感は当たってたってことかぁ」
『しかしながら、邪神の生を享けている種族がいます。それは魔族と呼ばれている種族です。』
「魔族?いかにもファンタジーな世界ね。
……あれ?でも邪神に転生させられたんだったら私の種族も魔族にならない?」
『はい。普通ならそうなります。しかし、なっていないことを考えると、この世界に転生する際にシステムに異常が発生したか、あるいは......邪神が意図的にそのようにしたかです』
(意図的かぁ。邪神が何を思ってそうしたかは分からないけど、とりあえず深く考えるのはやめよう。疲れるし。)
「大体わかったかな〜。なんか色々考えたらお腹空いちゃった。とりあえずご飯だぁ!」
そう言いながら小屋へと向かい食材を家へと運び出すのだった。
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