私と"解析鑑定さん"の名前
誰に対しての疑問でもなかった。ただの自問自答のつもりが頭の中に直接響くような機械的な女性の声が聞こえた。
「ぁえ?......えっと、あなたは誰ですか?」
『私はスキル"解析鑑定"の意志のようなものです』
「意志?人工知能みたいなやつかな?」
『そのように思って頂いて結構です。私はあなたをサポートするシステムです』
(私をサポートってことは鑑定の結果にプラスαで分からないことはこの解析鑑定さん?が教えてくれる感じなのかな?すごいご都合主義感があるなぁ)
そう思わず苦笑してしまう。
「なんとなくは理解しました。えっと......解析鑑定さん?だと呼びにくいな、何か名前を付けたいね。」
『名称の呼称はどのようなものでも構いません』
「おっけー。じゃあ......〖ファタ〗でどうかな?」
『承知しました。これから私のことはファタとお呼びください』
「うん!よろしくね。ファタ」
"解析鑑定さん"もと言いファタの名前を決めたところで次は私の名前だ。
「ねぇ、ファタ?自分の名前を設定?するのってどうすればいいの?」
『自分の名前を確認するように念じるだけで設定できます』
「なるほど。わかった」
(こんな感じかな?————"私の名前は〖ノエル〗")
「なにも変化がないんだけど......」
『"ステータス"において確認を推奨します。問題がなければ設定されているはずです』
("ステータス")
【名前】 ノエル
【種族】 ???
【年齢】 18
【性別】 女
Lv.1
HP 10000/10000
MP 300000/300000
物理攻撃力:3000
魔法攻撃力:5000
物理防御力:2000
魔法防御力:4000
素早さ :3000
運 :100(Max)
【コモンスキル】
【ユニークスキル】
成長促進 変質
【エクストラスキル】
解析鑑定(ファタ) 創造魔法 隠蔽偽装
【称号】 転生者 / 神の天敵
「おぉ!ちゃんとノエルになってる!」
『おめでとうございます』
小さいころに見たアニメに"ノエル"というキャラが居り、すごくカワイイキャラで印象的だったので、生まれ変わったらこの名前になりたいと昔は思っていたのである。
それがこうして昔の願いを叶えることができて異世界生活も悪くないと改めて思う"ノエル"であった。
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