第7話 レーゾンデートル
僕の研究は、都市ガスの配管に使用する材質が対象だ。何十年も前、日本の経済的繁栄と共に全国に急速に普及したガス管は、今や国内の至る所に張り巡らされている。それから数十年が経過し、寿命を迎える箇所が増加しつつある。僕はそこに着目したのだ。実質的には、指導教員である教授が着目したのだけれど。今まさに更新時期を迎えようとしている配管に対し、更なるメンテナンスフリー化を実現し、今後予想される労働力の減少に対応しようというのだ。これこそが、僕の研究が社会に最も貢献できるポイントである。
ところが、その研究の
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