第8章-⑦ そして同盟領へ

「クイーン……クイーン!」

 デュッセルドルフの丘に敷いた臨時の軍営にクイーンを迎えた近衛兵団千人長のニーナは、膝から崩れ落ち号泣した。ほかにも、大勢の将官や兵が詰めかけ、クイーンの無事を喜んだ。

 しかし、事態は思わしくない。

 クイーンとエミリアは、ニーナから報告を受け、大きな衝撃とともに状況の容易ならざるを知った。

 まず、味方の被害だが、第二師団は兵15,000のうち無傷で動ける者は7,000ほど。重軽傷者は4,000を超えており、残りは戦死したか、逃亡したか、捕虜になったかということになる。一般的には部隊の3割程度が死傷した時点で、組織的戦闘力を失い、全滅と定義されるから、第二師団はその水準をはるかに超えていることとなる。ただし、実際にはそれ以上の損害を被っていても不思議ではないほどの混乱ぶりで、とにかくも撤退に成功することができたのは、カッサーノ師団長の不屈の闘志と、殿軍しんがりを務めたバクスター副師団長の万夫不当の活躍によるところが大きい。バクスター副師団長は直属の騎兵を巧みに指揮して執念深い追撃を寄せつけず、味方が取り残されたと聞くやすかさず引き返して猛然と斬り込み、救出してはまた逃げを繰り返し、全身朱を浴びたような姿でデュッセルドルフの丘に到着したが、本人はかすり傷ひとつ負わなかった。

 第三師団は終始、優位に戦局を進め、死傷率はわずか1割ほどであった。しかも敵の前線指揮官であるベルガー中将を戦死させ、その軍をすっかり潰乱に陥れた。一方で戦果を拡大せず、敵の後退に合わせ素早く軍をまとめて引き上げた手練の鮮やかさは、戦史にも残るであろう。

 この部隊は戦況が有利であったために、手持ちの輸送物資を運搬する余裕にも恵まれた。現在、デュッセルドルフの丘に運び込まれている物資のほとんどは、第三師団の分である。もっとも、それも補給を受けられなければ数日内に尽きる程度の量ではあったが。

 次に遊撃旅団。この部隊も襲撃軍に対し互角以上に戦い、戦力の損耗を最小限に抑えた。デュッセルドルフの丘を最も早く抑え、反撃の準備を整えるとともに味方の収容にも努めた。死傷者は1,200から1,300といったところで、全体の2割弱である。大打撃と称してよい数字だが、圧倒的に不利な態勢で開戦したことを思えば、望みうる最高水準の結果ではあったろう。

 そして近衛兵団だが、この部隊が被った損害は極めて深刻である。襲撃の翌朝まで待っても、生きている姿を確認できたのは負傷兵含めて229名しかいない。今回の遠征に伴った近衛兵団は2,000名であったから、その損耗率はなんと90%を超える。

 また近衛兵団千人長たるカミラが戦死と確認済み、同兵団長のヴァネッサ、同千人長のクロエが生死不明、さらに同副兵団長のジュリエットが利き腕を負傷と、将校級でも死傷が多く出た。幹部のうち無傷で残ったニーナが、兵団長代理を務めている。

 この事実には、クイーンはおろか、その意志は鉄石のごとしとうたわれたエミリアでさえ顔色を変えた。クイーンには、自らが負傷して戦場から離れたために、彼らを導くことができず、無為に死なせたという自責の念がある。エミリアも、わずか2年前まで5年の長きにわたって近衛兵団長を務めたから、自らが育てた近衛兵団、自らが鍛えた幹部将校という思いがある。

 ともに、平静でいられないのも当然には違いない。

 また敵の情勢についてだが、丘から望見するに、どの偵察将校も、この方面に展開した帝国軍の総数を6万ないし7万程度と見積もっている。撤退戦のさなかで捕虜にした帝国兵の話では、今回の襲撃作戦の最高指揮官はギャリー・メッサーシュミット大将。国防軍の重鎮で、帝国の東方領域を管轄する第二軍集団の司令官である。第二軍集団は第四軍から第八軍を麾下きかに置いており、今回はそのすべてか、少なくともほとんどをこの戦いに投入してきたということであろう。

「メッサーシュミット将軍のことは存じております」

 即席の軍議において、レイナート将軍が敵将について語った。

 ギャリー・メッサーシュミット国防軍大将。年齢は57歳。15歳にして志願兵となり、以来一貫して軍籍にある、いわゆる叩き上げの将軍。ヘルムス総統に対して絶対服従の姿勢を貫く者が多い軍にあっては数少ない良識派で、コーンウォリス公国の併合に際しても少将の身でありながら最後まで慎重意見を述べたことで知られている。総統に直接、反論するほどの気骨があるが、決して好戦的な人物ではなく、むしろむやみな戦闘や殺戮を控え、味方だけでなく敵の損害をも抑えることを最上の勝利と考えている。軍に対し常に厳しい目を向けているヘルムス総統からでさえ、一定の敬意を払われているほどだ。

「まず、帝国軍第一の将帥と言ってよいでしょう」

「レイナート将軍殿自身と比べて、どうかね」

 ドン・ジョヴァンニが冷やかしたが、レイナートは乗らない。

「私など足元にも及ばないほどの名将です。現在の精強な帝国軍をつくったのは、メッサーシュミット将軍であると評しても過言ではないでしょう」

「ほう、まるで偉大な敵将に敬服しているような口ぶりだが」

「無論、用兵のみならず、軍務全般に非凡で、さらに人格は清廉潔白で公明正大、同じ軍人としてこれほど尊敬できる者はいない。ただそれだけに、現在の状況は深刻であると言わねばならないでしょう」

 一同、沈黙した。

 確かに深刻といえば深刻である。

 兵6万ないし7万といえば、第一撃となる奇襲戦で損害を被った教国遠征軍の倍近い兵力ということになる。しかも本国との補給線を断たれ、どの師団も陣を引き払うゆとりはなかったから、輜重しちょうたぐいはそのほとんどを放棄した陣内に置き捨ててきてしまった。一方で敵は我が方に倍する戦力を持ち、しかも国内での戦いで補給線は短く、地理にも通じている。当然、士気も高く、しかも率いるのは帝国軍第一の名将ときている。これほどの優勢な敵に対し、当方は補給がなく、地理不案内で早期の援軍も到底、見込めない。

 このような悪条件が揃っていて、なおも未来を楽観視できる者は遠征軍の将軍たちのなかにはいなかった。

「とにかく選択肢を出して、検討してみましょう」

 場に出された選択肢は、下記の通りである。

 ひとつ、陸路をとって敵中を強引に突破し、本国への帰還を目指す。

 ひとつ、南下し海岸線に出て、本国と連絡をとり、来援を待つ。

 ひとつ、当初の予定通り東進し、一時スンダルバンス同盟領へ退避する。

 ひとつ、堅陣を築いて気勢を示す一方で、外交交渉によって解決を図る。

 このように整理すると、誰の目にも、同盟領への退避が現実的であるように思えた。

 まず強行突破作戦は無謀に過ぎる。この方面の敵だけで我が方の倍の戦力を持ち、これを突破するだけで至難であるのに、その追撃も振り切って長駆帝国領を進み、本国へ帰還するなど、万に一つもかなわぬことである。食糧も続かず、士気も落ちて、早期に遠征軍の瓦解を招く。自殺行為と言っていいであろう。

 海路、本国と連絡をとるというのも困難な話である。帝国軍は、海軍の規模では教国に及ばないものの、海岸線に海上警備部隊を展開しているであろう。それを振り切れるだけの船を、容易に調達できるとは思えない。また仮に連絡船が本国に到着しえたとして、増援の到着まで少なくとも数週間はかかる。その間、補給なしに、敵の攻勢をどうやって防ぐというのか。これも愚策である。

 さらに外交交渉策。無条件の全面降伏ということであれば、帝国は受け入れるに違いない。だがそれは要するに、女王とその遠征軍が、自らの無事と引き換えに自国民を売るということになる。案としては出たが、本気でこの選択をクイーンに勧める者はいなかった。条件付きの講和も、帝国軍が包囲を解かぬまま時間稼ぎをすれば、たちまち糧食が尽きて、結局は絶望的な決戦か、失意の降伏のどちらかを選ばねばならなくなる。

 とすると、一時的に同盟領へ避難し、巻き返しを図るのが最良の策に思われる。

 そのような結論のもと、クイーンは即断し、遊撃旅団を先鋒、第二師団と残存近衛兵団とで中軍を固め、最後尾は第三師団の配置で、可能な限り速やかに東進し同盟領へ入ることとされた。デュッセルドルフの丘から同盟領まで、時間にしてわずか2日の距離。手持ちの物資だけでも間に合う。

 直ちに全軍が出発の準備に入った段階で、朗報がひとつと、悲報がひとつ。

 前者は、近衛兵団の旗本であるダフネ、クレア、サミアの三名が合流したことである。彼女らはヴァネッサ兵団長の指示でクイーンの姿を探し回ったが見つけられず、あきらめて本軍と合流すべくデュッセルドルフの丘へ向かう途中で帝国軍の将校斥候集団と出くわし、奇策でもって指揮官を捕え、ようやく到着したのであった。図らずもクイーンが無事であると知り、泣いて安堵しているという。

 悲報は、ビセンテが危篤に陥ったことである。ビセンテとは、この年64歳になる最年長の近衛兵のことで、前日の奇襲戦で矢傷を3ヶ所に受け、傷がふさがらず命が危ないと言われていた。同盟領に入って治療を受けられるまで持たぬであろう、とも。

 何故、一兵卒に過ぎぬ彼の危篤がクイーンにまで伝えられたかといえば、彼はクイーンが宮殿入りした頃から近衛兵として勤務し今も現役でいる数少ない古株だからである。しかも旗本ではない最下級の近衛兵でありながら、クイーンの直接の知己を得ている。

 彼は近衛兵団の調達係であった。宮殿内の物資搬入出や、備品や什器の管理、倉庫の警備や保守などが主な仕事である。クイーンがプリンセスとして初めて宮殿に上がったときは無論、近衛兵団に職を得たときからも彼は調達係であった。文字が読めず、無学で、武勇にも恵まれてはいなかったためである。

 ただ、勤勉であることはこの上ない。そのため、近衛兵団に入ってから40年以上にわたって、彼は黙々とこの調達の仕事をこなした。宮殿内を歩く権利がある、という以外は、商店の使い走りと変わるところがない。帯剣の資格もなかった。

 今日いたのが明日いなくなったとしても誰も気付かぬような他愛ない存在であったが、ほとんど唯一、彼に親しく話しかける者がいた。

 クイーンである。

 彼女はプリンセスと呼ばれるようになり、王宮を歩き回るようになってからすぐ、この男と出会った。いつも大きな荷物を抱え、あるいは台車を押して何やら運んでいる姿に興味を持って、

「何を運んでいるのですか?」

 と聞いたのである。それがささやかな出会いであった。

 彼女は王宮でビセンテを見かける都度、「今日は何を運んでいるのか」を尋ねた。毎回、答えは違った。食料のこともあれば、什器のたぐいであることもあり、武器もあれば、ワインの樽を抱えて歩いていることもあった。

 やがて聞くだけではつまらないのか、ビセンテの仕事を手伝い始めた。何がそれほどに面白いのか、大きな声で笑い、汗だくになりながら彼女はビセンテについて荷物運びをした。どこにでもいる、子供の姿と変わるところはない。

 この報告には、プリンセスの身辺警護の統括責任者である当時の近衛兵団副団長レジーナが眉をひそめ、諌言かんげんした。

「プリンセス、臣民や兵卒に慕われることは重要ですが、近づきすぎると王室の権威に関わります。調達係などは卑賤のお役目。どうかご自重ください」

「荷物運びは卑しいお仕事なのですか?」

「職業は、身分です。政治を行う者、神官になる者、教師になる者、畑を耕す者、商いをする者、人の家の洗濯や汚物の始末をする者。それぞれの職業が階級として機能し、秩序を保っているのです。階級を飛び越える交わりが多ければ、この秩序が崩れる恐れが」

「それはおかしいです」

 真正面からプリンセスに否定され、レジーナは鼻白んだ。彼女が言ったことはこの時代の身分社会のあり方をそのまま述べたもので、突飛でもなければ珍しくもない。むしろ大多数の者が当然に抱いていた観念であると言っていい。

 プリンセスは8歳の少女とはとても思えぬ毅然たる論理によって、反論した。

「仕事は、人が能力と希望に応じて自由に選択し往き来できるようにした方が、世の中はよくなると思います。それに誰もが自分の仕事に誇りを持っていいはずで、人の仕事を蔑むことも、自分の仕事を蔑まれることもありません。お互いを尊重し、お互いの仕事に敬意を持つのがよくないことですか?」

 レジーナは反駁はんばくできなかった。プリンセスの正論に屈したというより、プリンセスの発言が彼女にとってあまりに異様で、この国の身分観念や階級観念を否定する危険な思想に思えたからである。

 彼女は女王に、プリンセスのその言を伝えた。が、女王はプリンセスの好きなようにさせるとよい、とだけ方針を示した。先代女王は政治家としては凡人と評される一方、教育者として後世から高い評価を受ける背景としては、プリンセス・エスメラルダの才徳を見抜き、宮廷の常識に染め上げるよりも生まれ持ったその資質をひたすら伸ばしてやることを優先し、放任をもって方針とした点にあるだろう。

 それからも、プリンセスはよくビセンテの姿を見かけると駆け寄っていって、一緒に荷を運んだ。ビセンテは日がな一日、肉体労働をしているので、ひどく汗臭い。しかし彼女は構うことなくともに汗を流した。

 エミリアら側近の近衛兵は、その姿をじっと見守った。彼女らの誰もが、姉や母のような愛情を、この利発で明敏な頭脳と感覚を持つ少女に対して抱いた。幼いが、ほかの誰にもない、特別な何かが、この人にはある。

 やがてプリンセスが成長し、その人柄がいよいよ錬磨されてゆくにつれ、荷物運びの手伝いはやめた。飽きたのではない。彼の仕事の邪魔をしたくないからである。

 だが、それでも彼女のビセンテ近衛兵に対する親しみは消えなかった。寒い冬の朝の乗馬帰り、素手で作業をするビセンテを見ては、乗馬用のグローブをたまわったり、夏の酷暑の日には自ら冷水を差し入れるなどした。

 ビセンテは異常に無口で、質問に答えたり、感謝を述べる以外は何も言わなかった。プリンセスは、彼女が生まれる前から荷物運びをしていて、以来一日も休まず荷物運びばかりしているこの老兵に、明らかに好意を持っていた。その温情は、先のレジーナとの対話と合わせて、近衛兵団では知らぬ者のないほど有名な逸話になっている。

 近衛兵団の調達係は戦闘に不向きな事務方ばかりだから本来、今回の遠征にビセンテは同行しないはずであったが、彼が常になく弁を振るって上官のフェリシア百人長に直訴したものだから、熱意に打たれたフェリシアは彼を遠征軍に加えるよう、軍団編成の当事者であるジュリエット副兵団長に願い出た。

 これまで荷物運びしてしてこなかったこの老兵に、そこまでの気概と熱意が隠されていることに、彼女らも胸を打たれ、遠征軍へ加わることが特別に許可された。

 その彼が、重い矢傷のため、まもなく息を引き取ろうとしている。

 クイーンは、この件を報告したニーナ千人長、シルヴィ百人長、旗本のダフネ近衛兵、そしてエミリアとともに、ビセンテの様子を見に行った。

「ビセンテさん」

 声が震えたのを、側近らはかすかにではあるが聞き取った。

 (クイーンが、涙を流しておられる)

 クイーンの表情は、彼女らに背を向けているためにうかがうことはできない。だが、彼女らの知る主君は、このようなとき、涙を流す人であった。たとえ女王の身であり、かつ相手が一兵卒に過ぎぬ身であろうとも、同じ人間として、対等に接しようとし、敬おうとする人であった。

 それが、かつて自らを後継者争いのなかで殺そうとした義妹の死に際し、慟哭どうこくするほどに苦しんだ、この人の精神というものであった。

 クイーンの目を見るビセンテ近衛兵は、表情は穏やかで、白い髭に覆われた唇から出る声はかすれて苦しげなのが、いかにも死を間近にした人間という姿に思われた。

「陛下」

「ビセンテさん」

「陛下、申し訳ございません。このような老兵が、足手まといになると分かっていて従軍し、武運のあろうはずもなく、思った通りに足手まといになってしまいました。しかし今回は、陛下の気高きお志によって決断なされた重要な戦い。ただただ、おそばにてお仕えしたいと思い」

「分かっています。お気持ち、本当にうれしく思います。これまでずっと、先々代の頃からあなたが国に尽くしてくれたことは、誰もが知っています」

「ありがたいお言葉」

 クイーンは静かに、この老兵の土と傷と血とで汚れた手を握りしめた。ニーナが震える口元を噛んでこらえ、ダフネは熱い目頭から涙がこぼれるのを止めることができなかった。

「謝らなければならないのは、私の方です。守るべき兵、指揮すべき兵を捨てて、私は戦場から逃れてしまった。あなたにも、ほかの兵にも、本当に申し訳ない気持ちです。そして、今回のような過ちを、決して繰り返さないと誓います」

「私のような兵は、たとえ平和な世でも、名も残らず朽ちてゆくのみ。陛下は、必ずや生き伸びられ、偉業をなさねばなりません。御身おんみをいたわりになり、必ずや、末永く国を統治されますよう」

「約束いたします。ありがとう」

 ビセンテは、もはや声に出して答えることもできず、悔いや未練の一片もない透き通ったまなざしで微笑み、やがて眠り入るようにして事切れた。

 エミリアも含め近衛兵団の幹部らは、彼自身がそう評したように、この名も残らぬ老いた兵卒が、その死の間際、これほど明晰に自分の意志を表現できたということに、意外さと感動とを覚えていた。人の死は痛ましいが、それでも、心の底から敬愛する人に看取られて死ぬのは、ともかくも一生の終わりとしては幸福な最期と言えるかもしれない。

 教国遠征軍は、進発準備を整え、直ちに同盟領へ向け東進を開始した。

 最後尾を守る第三師団のレイナート将軍は、ある疑問を胸に抱いていた。

「敵の動きが、消極的すぎる」

 当初こそ、同時に遠征軍に対して奇襲を仕掛けるという悪辣ぶりであったが、その後はデュッセルドルフの丘を遠巻きに眺めているだけで攻勢に出るわけでもなく、状況としては当然とも言える同盟領への東進を阻害するでもない。

 メッサーシュミット将軍ともあろう者が、どうしたことであろう。

 彼の問いは、完全に明らかになることはついになかった。

 いずれにしても、教国遠征軍の残存部隊は、帝国軍の追撃を受けることもなく、危急存亡の時を逃れて、スンダルバンス同盟ラドワーン王の領内へと無事に到着したのであった。

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