第8章 鉄十字の紋章

第8章-登場人物

【ロンバルディア教国】


・クイーン・エスメラルダ

27歳。ロンバルディア教国第66代女王。孤児院の出身で先代女王の養女となる。

絶世の美貌と稀有の聡明さから、臣民の人気と支持を得る。

オクシアナ合衆国からの要請に応じ、スンダルバンス同盟の紛争に介入を決定する。


・サミュエル・ドゥシャン

25歳。光の力を持つ術者。

盲人で、暴徒に襲撃され姉のリリアンを失ってからは、宮廷に暮らす。

クイーン・エスメラルダの主治医となり、同盟領への遠征軍にも同行する。


・エミリア・マルティーニ宮廷顧問官

31歳。クイーン・エスメラルダが王女として王宮入りした頃からの無二の側近。

クイーンにとっては自らの半身も同然の股肱ここうの補佐役。

クイーン・エスメラルダの暗殺未遂に際し、毒矢で左腕を失う。


・ヴァネッサ近衛兵団長

27歳。クイーン・エスメラルダと同じ孤児院の出身。

やや小柄だが、大弓の扱いに関しては神業と呼べる腕前を誇る。

クイーンに絶対の忠誠と信仰心を抱いている。


・第二師団長カッサーノ将軍

42歳。騎兵による速攻と急襲を得意とする驍将ぎょうしょう

一方で詩作を趣味としており、作品を披露しては同僚や部下を困らせる一面も持つ。


・第三師団長ルーカス・レイナート将軍

37歳。教国の六人の実戦指揮官中では最も若く、防御戦と持久戦に強い。

教国の内戦で、プリンセス・エスメラルダの勧告に従い、カスティーリャ要塞を明け渡す。

レガリア帝国の軍人だったが、ヘルムス総統の統治に反発し、教国へと亡命した。


・遊撃旅団長ドン・ジョヴァンニ将軍

49歳。ドン・ジョヴァンニは自ら名乗る通り名。

オクシアナ合衆国特殊部隊出身。ゲリラ戦術の名人で漁色家。

ロンバルディア教国の内戦で殊勲の手柄を立て、遊撃旅団の旅団長となる。




【オクシアナ合衆国】


・アーサー・ブラッドリー合衆国大統領

オクシアナ合衆国の大統領。

特に軍事面で合衆国を大きく強化した辣腕政治家。

下半身麻痺の後遺症を持っているため、車椅子で生活している。


・ジェラルド・トンプソン合衆国大統領首席補佐官

オクシアナ合衆国の大統領首席補佐官。

大統領の最も信頼する側近で、優れた外交手腕を持つ政治家。


・マーク・ハリス合衆国国務次官

オクシアナ合衆国の国務次官。

お調子者だが、外交家としての交渉能力や調整能力は一流。


・ベンジャミン・グラント合衆国軍大将

スンダルバンス同盟派遣軍の主将。


・カイル・フェアファックス合衆国軍中将

38歳。スンダルバンス同盟派遣軍の副将。

少壮気鋭の戦術家として、ランバレネ高原での勝利を主導する。

スンダルバンス同盟のラドワーン王とは、国や身分の違いを超えた知友である。




【スンダルバンス同盟】


・ラドワーン王

38歳。スンダルバンス同盟の四人の王侯の一人。高潔無比な人格者。

王国に領土通行権を売り渡したイシャーン王を非難し、挙兵する。

ネタニヤで敗北するが、ランバレネ高原の会戦でイシャーン王と王国軍を撃退する。

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