しょの41「Hな小説」について

落語で。

「寝床」というお話があります。


下手な横好きの大店の御主人が。

大家でもある長屋の住人や店の奉公人に。


無理やり浄瑠璃を聞かせるという。

有名な大ネタです。


実は、この御主人の浄瑠璃。

メチャメチャひどくて。


いわば、音痴。

具合の悪くなる人が続出するほどの。


だから、みんな断るのですが。

怒った御主人が。


普段はいい人なのですが。

浄瑠璃となると人が変わります。


長屋から出ていけ!

首にしろ!


だの、大変な剣幕で。

間に入った丁稚さんが。


みんなに伝えると。

手のひらを反すように。


逃げる口実を撤回します。

丁稚さんの言葉を御主人は。


最初は取り合いません。

怒りが収まらないから。


だけど、どうしても聞きたいと。

「旦那様は、出し惜しみなさるのですか!」


などと。

丁稚さんが話を作ると。


やっぱり、聞いてほしいから。

相好を崩します。


怒り顔が、苦笑に変わり。

声を震わせて言うのです。


「みんな・・・好きだねぇ・・・。」


長い前振りでしたが。

これが私の小説のマクラ。


御容赦願います。m(_ _)m


※※※※※※※※※※※※※※※


さて、本題「Hな小説について」です。


今日、別のサイトで投稿している小説をアップしました。

文字数、何と、25万924文字。


1万字の小説、25冊分です。

三部作ですが、推敲も合わせ、2か月で書き上げました。


正確には一部目が20年前のものですから、18万文字くらいですか。

投稿してみたら、結構人気があったので、続きを書きました。


カクヨミでは投稿できない内容ですので。

二つのサイトでアップしています。


どちらも同じようなPVですが。

今日、アップした小説はまだ二部までの数字ですが。


何と。

17万PVに到達しそうです。


長編ですから、カクヨミとは比べにくいですが。

私の作品では、こちらでは100PV超えればいい方で。


断トツに読まれています。

一つのサイトでは瞬間ですが、ランキング2位に2作品、記録しました。


5作品アップしてTOP10に3つ、TOP100に全てランクインしました。

一応、5000作品ありますので、結構、嬉しかったです。


カクヨミでアップしている長編小説は10人読んでくれれば良い方ですが。

そちらのサイトは2つ合わせると5000人位に読んでいただいています。


「みんな・・・好きだねぇ・・・。」


ここで、落語の御主人の言葉が脳裏に浮かびます。

いくら無料サイトとはいえ、苦笑しながらも、無上の喜びを感じるのです。


皆さんも御理解いただけると思いますが。

自分の小説を最後まで読んでいただけること以上の歓びは無いのです。


拙作「不感症の女(ひと)」でも書きましたが。

20年前、F書院の投稿で最終選考まで残りました。


水道橋の大きな本社ビルまで呼ばれ、応接ロビーで担当者と打合せした感動は今でも忘れられない思い出です。

デビューすることは出来ませんでしたが、大きな自信にもなりました。


その後はサラリーマンに復帰したりで、プロは断念しました。

でも、書くことが好きなので、コツコツ書き溜めて投稿サイトを知ってチャレンジしてみました。


カクヨミにはアップできませんが、「不感症の女(ひと)」で何となく雰囲気は伝わりますので、宜しければ覗いてみてください。

2つのサイトのペンネームは変えていますが、ネットリした文章ですぐに私だと分かるかもしれません。


ただし、2つのサイト共に弱肉強食で。

星のやり取りなど無く、特に私は他の方の小説は一切読んでいないので、全くの素で挑戦しております。


アップしたてでないと、すぐに埋没するのはカクヨミと同じです。

私の小説もランキング上位とはいえ、アップし続けないと見えなくなってしまいます。


カクヨミと同じように、異世界ものが多く、私のような古臭い官能小説は読まれないと思ったのですが、意外なことに多くの方々に読まれております。

暴力的な描写が嫌いなのと、感情移入したいので「不条理」がテーマですが、基本はヒロインと恋愛感情を抱くストーリーになっています。


基本コンセプトは「不条理なラブストーリー」です。

他の小説やAVは無理やりレイプするパターンが多いですが、私は苦手です。


ラブコメで「あんたなんか、大っ嫌い!」というツンデレヒロインが。

「うふ~ん」とデレルのが基本、大好きなので。


実際の場合でも同じだと思うのです。

よっぽどのイケメン、BTSみたいな男性は別でしょうが。


「あなたの小説は優しすぎる」

別の最終選考に残ったWEBサイトでも指摘されましたが。


ヒロインが不幸になる内容は苦手ですね。

だから、プロになれなかったのですが。


あとは、苦労しないでホイホイできちゃうのも、ちょっと。

フィクションでも、リアルな面が欲しいな、と。


私が読んで楽しいためですが、共感いただいている方がいるのが凄く、嬉しいです。

アイデアは無限にあり、アップしていない長編だけでも、まだ10作品ほどあります。


元々、大好き(自転車でエロ本買いに走るほど)なので、蓄積したHな知識は誰にも負けない自信はあります。(いばることではありませんが)

そして、これが一番言いたかったことですが、カクヨミに投稿して皆様の小説の熱さが刺激になって、二十年ぶりの新作も書くようになりました。


今、何が嬉しいかというと。

毎日、一章分(約1000文字程度)予約でアップしているのですが。


その時間がくると、フォロワーに通知がいくのか急にPVグラフが伸びるのです。

一日、1500~2000PV程度でしょうか。


そのグラフをみて、ほくそ笑んでしまうのです。

超、嬉しいのですが、思わず呟いてしまいます。


「みんな・・・好きだねぇ・・・。」


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