第3話  男子チームの探索

俺・ヒカルは、ハルトとリクと共に歩いていた。


「結構いるもんだね」

「な。しかも結構強そうな人ばっかりだ」


俺たち男子チームは町の西側にきた。

どうやらここは、初心者用の森などがあるようで、早速この現状を理解してレベル上げをしにきている人で賑わっていた。

それに子供は俺たち以外にいなく、いかつい男がたくさんいる。

大体の人が装備を身につけていて、初期の装備をしているのは俺たちだけのようだった。


「ほうほう。いるんだな、人は。このオッサンたち全員本当の人間っぽいもんな」


リクは納得したように頷くと、走り出す。

俺とハルトも急いで追う。


「ちょっと、どこに行くの!?」

「そんなの決まってんだろ。東側だ」


ひ、東側!?ここの真反対って、かなり遠いぞ!?

それでも三人とも止まらず、タッタッタッタとリズム良く走る。

そして……


「つ、ついた〜!」


東側に着くなり、ハルトは地面に大の字に寝転がる。


「おい、何休んでんだ。早くしないと女子より遅くなるぞ」

リクはハルトにそんな言葉をかけて、また歩き出した。

「あいつ、体力バケモノだな……ハルト、行くぞ」

「は、はあい……」


ハルトも立ち上がり、リクの後を追った。


「東側、北側と似てるな」


リクの言葉に俺とハルトは頷く。

俺たちが住んでいるところは北側で、特に何もない住宅街だった。

東側は、ちょこっとコンビニがあるくらいの住宅街だったのだ。

でもこっちの方がコンビニがあるだけで楽だ。


「うーん、使える情報は森のことぐらいしかなさそうだね」

「ああ、そうだな。女子の方は何か収穫があるといいんだけど」

「じゃあ戻るぞ。また走れ!」


リクの言葉に、俺とハルトはガックリと肩を落とす。

しかしリクが走り出すから、俺とハルトも北側目がけ走り出すのだった。

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