第4話 伊達巧試
ガチャリ
ドアが開いた。
一体誰だ?振り返ると、一人の青年が
立っていた。
「お疲れ様です院長。」
コーヒーを持って入ってきた。
あれ?誰だこいつ?
「どなたですか?」
「何言ってるんですか?
伊藤さんが別の仕事で居ないということで
代打で来た
伊達巧試.......あぁー思い出した。
ここに来る前に連絡で代わりに伊達を
送るって連絡来てたな、忘れていた。
「ちなみに伊達君はいつまでここに居ると
いわれたんだ?」
「さあ、それについては伊藤さんが
帰ってくるまでは、わかりませんね。」
「そうか。じゃあそれまでよろしく。」
「はい。精一杯頑張ります!!」
ビジィッと敬礼した。
正直、こうゆう熱血タイプは苦手だ。
暑苦しいし、うるさいし、めっちゃ話さなきゃいけないし。
適当にあしらうか。
ぐいっと飲んで彼に渡した。
「ごちそうさま。これ返してきて。」
「この後の用事は?」
「ここで仕事するよ。では。」
「じゃあ」
「ここで仕事するから邪魔しないで。」
「その...」
はぁ。心でため息をついた。
しつこいなぁ。仕方ない、話は聞くか。
「なんですか?」
「ここに来たことについて、
白神家に行かなくていいんですか?」
そこでさっき星尾から聞いた話を思い出した。
ヤバい、ルール1でここに来たならば、
挨拶しなければいけない。
そして、ルール6破った者は制裁を下される...
「やばい、行かなきゃ!!」
急いで立ち上がり、ドアへ向かった。
ドンッ
「痛っ」
彼を突き飛ばしてしまった。
起こしてあげようとしたが、時間がない。
罪悪感はあったが、その場を後にした。
マップを頼りに、白神家へ向かった。
長いぐにゃぐにゃ道。
急な坂をのり越えて見えたのが、
立派な神社だった。
そして神社にくっついているのが、
白神家であった。
とても素晴らしい門構え。
神社がふたつあるようなサイズだった。
扉には、神社には似合わない最新式の
インターフォンがあった。
ドキドキしながらインターフォンを押した。
ピンポーン。
神社には似合わない音が響く。
「はい。」
重低音の威厳溢れた声が聞こえた。
さぁ頑張るぞ!!
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