分岐点




人生の分岐点を何処で間違えたのだろう。


毎日、自分に問いかけ自問自答する日々。


何時からかこれがルーティン化していた。


そして自問自答を繰り返し、答えが出る。


最高で最悪なゴミみたいな答え…




“ 産まれたのが全ての間違い。 ”




「あはは。吐くなよw 自分らまで汚れる。」


「そやー汚いから泥水で流しちゃえー!」


「せんせーこいつ友達いじめしてたぁ~。」


此奴らは彼女をいじめる主犯の2人。


ウチはこの2人に連んでる友達…いや、奴隷。


奴隷なのか下僕なのかも知らないけど。


ウチは正直彼女をいじめる気は全くない。


なんなら此奴ら一緒に居るだけで実際には、


誰よりも彼女の味方と自分では思っている。


自分は裏切りが怖い。


誰よりも味方とか思いながらもしっかりと


自衛をしている辺り、彼女の事を考えると


周りの人と何も変わらない最低な人だ。


まぁこの2人に逆らえる者も居らず…


助ける者も出てこず皆がこちら側なのだ。


つまり…


一度入った沼からは簡単には抜け出せない。 




「だ、大丈夫?怪我とかしてなぁい?」


「え、あ、はい。だ…大丈夫です。」


「あ、これ返しとくね。じ、じゃあ!」


彼女はウチに怯えていた。


痛そうな傷…弱った身体と心…小さな背中…


あぁ…またやってしまった…


こんな事を考えている事も知らないだろう。


「ウチは君の1番の味方やけん。」


こんな事言えるわけがない。


それに…彼女に寄せる想いについても…


ウチに出来る事彼女に寄せる想いを


信じて陰で助けるだけだと思う。


臆病者すぎて嫌になる。


はぁ…この気持ちはなによりも複雑だ…





復讐に取り憑かれて1年の月日が流れた。


僕は決行するのに怯んでいるのだろう。


凄くゆっくり復讐に向けて準備をしている。


怯む自分の気持ちを分かりながら復讐劇に


向けて頑張っている自分が動いている。


愛していた…愛する人を殺す。


こんなにも残酷で気持ちが怯んで泣く事は


今までの僕にはあり得ないだろう。


でも…僕は変わったんだ。


君のお陰で知る事の出来た感情を信じる。


自分の狂気が沸いて嘆いていた。


あの頃の君のように嘆いて踠いて僕は君への


復讐に染まり愛する人間…君を殺害する。

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