分岐点
*
人生の分岐点を何処で間違えたのだろう。
毎日、自分に問いかけ自問自答する日々。
何時からかこれがルーティン化していた。
そして自問自答を繰り返し、答えが出る。
最高で最悪なゴミみたいな答え…
“ 産まれたのが全ての間違い。 ”
「あはは。吐くなよw 自分らまで汚れる。」
「そやー汚いから泥水で流しちゃえー!」
「せんせーこいつ友達いじめしてたぁ~。」
此奴らは彼女をいじめる主犯の2人。
ウチはこの2人に連んでる友達…いや、奴隷。
奴隷なのか下僕なのかも知らないけど。
ウチは正直彼女をいじめる気は全くない。
なんなら此奴ら一緒に居るだけで実際には、
誰よりも彼女の味方と自分では思っている。
自分は裏切りが怖い。
誰よりも味方とか思いながらもしっかりと
自衛をしている辺り、彼女の事を考えると
周りの人と何も変わらない最低な人だ。
まぁこの2人に逆らえる者も居らず…
助ける者も出てこず皆がこちら側なのだ。
つまり…
一度入った沼からは簡単には抜け出せない。
「だ、大丈夫?怪我とかしてなぁい?」
「え、あ、はい。だ…大丈夫です。」
「あ、これ返しとくね。じ、じゃあ!」
彼女はウチに怯えていた。
痛そうな傷…弱った身体と心…小さな背中…
あぁ…またやってしまった…
こんな事を考えている事も知らないだろう。
「ウチは君の1番の味方やけん。」
こんな事言えるわけがない。
それに…彼女に寄せる想いについても…
ウチに出来る事彼女に寄せる想いを
信じて陰で助けるだけだと思う。
臆病者すぎて嫌になる。
はぁ…この気持ちはなによりも複雑だ…
*
復讐に取り憑かれて1年の月日が流れた。
僕は決行するのに怯んでいるのだろう。
凄くゆっくり復讐に向けて準備をしている。
怯む自分の気持ちを分かりながら復讐劇に
向けて頑張っている自分が動いている。
愛していた…愛する人を殺す。
こんなにも残酷で気持ちが怯んで泣く事は
今までの僕にはあり得ないだろう。
でも…僕は変わったんだ。
君のお陰で知る事の出来た感情を信じる。
自分の狂気が沸いて嘆いていた。
あの頃の君のように嘆いて踠いて僕は君への
復讐に染まり愛する人間…君を殺害する。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます