第2話 リリー=ラント
リリーこと、リリー=ラントは、今は珍しいエルフの娘だ。
エルフは、500年前の“
全盛期に比べその数は減ってはいるが、
人間の家庭では“早く寝ないとエルフが
そういった
このクスコの街は、王都よりも
草木が
思い返せばベヒン村は、
そのおかげか、村人たちは
“これは薬草に似てるけど、葉に紫の筋が入ってから毒草だよ。気をつけてね”
とヤーヘルの言葉を思い出した。お
薬草を取り終えたころ、辺りはすっかり暗くなっていた。
報酬は、明日朝一で受け取りに行けばいいと思い、今日は
「泊められないってどういうことよ!」
ドンという音と共に宿屋のカウンターが揺れた。
その先に、しかめ
「
「いつ、あたしが
「今日アンタを探してるって男が3人来たんだ。若造2人と
どう考えてもあの男たちだった・・・。
「あんた追われてるんだろ?」
「いや、あれは酒場で声を掛けられただけで」
宿屋の主人が視線を
「前金から迷惑料を引いておいた。悪いがここから出ていってくれ。」
主人は、奥の部屋を気にしている。その部屋にはリリーを
宿屋の主人は、ため息をつきつつ首を横に振る。
取り付く島もないとは、正にこのことだろう。
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