結果は…
『さぁさぁ、皆さんが盛り上がってきたと・こ・ろ・で!!1位の発表に行っちゃいまーーーっしょーーーーー!!!』
「「「「いぇーーーーーーーい!!!」」」」
ついに1位の発表!
2組だから私にももしかしたら1位になれる可能性があるってこと、だよね?
無い確率の方が高いと思うけど。
でも、少しぐらい期待してもバチは当たらないよね?
『ではでは~!まず1組目ーーーーーー!!』
デュルルルルルルル
デンッ!
『高橋、永祢ペアーーーーーーー!!』
すごい!高橋先輩選ばれたんだ!
やっぱりかっこいいもんね!
あれ?
ん?
ってことは
「私も!?!?」
「やったね永祢ちゃん!」
「すごいすご~い!真美ちゃん選ばれた~!」
「信じられないです…。」
「よかったな。」
「はい!」
「ほら、次2組目の発表されるよ~!」
『続いて同じく1位のぉーー発表ーーーーー!』
デュルルルルルルル
デンッ!
『なんとなんと!佐藤、永祢ペアーーーーー!!!』
「「「「「うぉーーーーーーーーーーー!!!!」」」」
発表に地鳴りのような男子の雄たけびが女子の歓声をかき消してしまっていた。
それも無理はないよね。
だって同じ名前が2回呼ばれるんだもん。
「信じられないです…。」
「やったな永祢。」
「はぁ、僕だけの特権だと思っていたのにな。」
「残念だったな。」
「さっすが私の自慢の幼馴染と弟だよね~!真美ちゃんもね!」
『さぁさぁ!このすごい歓声の中3名は壇上にお願いしまーーーっす!!!』
この歓声の中、壇上に行かなきゃいけないの…?
皆からブーイングされない?
「「行くよ」ぞ」
「は、はい。」
みんな発表されてからざわざわが止まらない。
そうだよね、私も信じられないもん。
高田先輩とちょっと目があったけど舌打ちされてしまった…。
壇上に上がると、司会の生徒に真ん中に誘導されて3人で真ん中に立った。
改めて壇上から周りを見てみると、体育館でのコンテストよりも人がいる気がして緊張が一気に…。
そんな事は誰も知らないから、どんどん流れが進んでく。
『さぁさぁ!1位の3名からお話しを聞いてもいいですか~?』
「どうぞ~。」
『ではでは~!まず心境はどうですか?まず高橋さんから!』
「信じられないですけど、こだわったのでその結果かなと思います。」
『ふむふむ、後で詳しく聞いちゃいますね!では次に佐藤さん!』
「同着1位は気に入らないですが、結果には満足しています。」
佐藤先輩が、そっけない感じじゃなくて普通に対応してる…。
どうか、私には話振らないでください!
『ありがとうございます!では永祢さん、今回異例の2組参加だったのですが、その2組とも1位の心境はいかがですか?』
来ますよね!?そうですよね!!聞かない方がおかしいですもんね!!
しかも、私のなんか質問長くないデスカ?
「えっと、何も知らされず参加したので、緊張しました。1位になれたのは間違いなくお2人のおかげなので、私には信じられにゃいです。」
噛んだ…。
最後、いい感じに話せてたのに。
2人とも笑いこらえられてなくて口元隠しながら笑ってるし!
こっちは恥ずかしさでいっぱいだよ。うぅ…。
『最後噛んじゃったけど、頑張ってくれて答えてくれてありがとう!さてさて、みんなが気になっているのは、ドレスじゃなーーーい???そしたら聞いてみよう!!!』
司会の人が優しくて良かった。
これのおかげでみんな思いっきり笑ってくれたし、ちょっと緊張も和らいだかな。
そういえば、ドレスはデザインをこだわってしたって言っていたけど、そんな大事なドレス私が着ちゃってよかったのかな?
『2人ともドレスでこだわった点は!!!』
「僕たちがあのドレスのデザインを考えました。さすがに作れないので、業者に頼みましたけど。とある子に向けて作ったんです。」
「だから俺らの相手は同じってことだ。」
「「「きゃーーーーーーーーーーー!!!」」」
その瞬間歓声が沸いた…けど、どういうこと?
あのドレスってだれか特定の子に向けて作ってたやつなの!?
それこそ私が着ていいやつ?
『……え?ちょーーーーっと思考が追い付いていないんですけど、とりあえずやばいですね!!』
「ということだ、これで終わりでいいか?」
「僕たちやらなきゃいけないことあるから。」
「「行くよ」ぞ」
「あの、ちょっと!!」
若干のデジャブを感じながら、司会者の人が引き留めるのも聞かずに2人に手を引かれて校舎に連れられて行く。
-つづく-
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