第2話 物騒な噂
どうもこんにちは!今日も一段と元気な碧です!
今日の数学の小テストはなんとか乗り切ることが出来ました。
・・・本当にギリギリでした。
いつも普段から勉強しとけって思うんですけど、なかなかやる気が起こらず一日が過ぎ去っていくんですよね~。
ってなわけで今から部活動です!!
「ねぇ碧、最近なんか変な噂流れてるの知ってる?」
部室でだらけていると、いつもぽ~っとしている芽依が言いました。
変な噂?
なんかあったっけな?
最近小テストやら課題やらで、てんてこ舞いだったから全然分からない・・・。
「教頭先生が実はカツラだったとか?」
「そんなんじゃないよ。もっと物騒なやつ。碧なら知ってると思ったんだけどな~」
物騒?少なくとも私の耳には入ってない。
「最近小テストとかでバタバタしてたから、噂自体あっても聞き流してたかも・・・」
「確かに無心で勉強してたね~。そんなにテスト前に慌てるなら、普段からやっときなよ~」
っとさぞかし当たり前のように言ってきた。
それができないんですよ!!
いやまぁいい機会かもしれないなぁ。
今日から始めてみるか。そして次のテストは絶対に勝ってやる!!!
次こそは「今回も私の勝ちだね~」ってドヤ顔仕返してやるんだから!!!
「まぁその話は置いといて、その物騒な噂ってどんなの?」
「あっそうそう、その噂というのが最近このあたりに不審者か変質者かが出るようになったらしいのよ。」
本当に物騒な噂だった。
なんか変なことが学校で起こっていると思いきや、町全体の問題だったなんて・・・。
ニュースは欠かさず見てたつもりだったんだけどなぁ。
あ、ニュース見てても、まず犯人が捕まらないとニュースになんないか。
「そんな話聞いたことなかった。いつからそんな噂が出回ってるの?」
「えっと確か三日前くらいかな?その時は、確か小テストウィークだったから知らないのも無理ないか。」
あの時かー!
確かに三日前なら教科書と毎日お友達になってたから心ここにいあらずだった・・・。
でもまぁそんなことよりも気になることがある。
「なんで急にそんな話したの?いつもぐーたらと部室で過ごしてるのに。」
「この子ったらいつからこんな生意気になっちゃたのかしら・・・。お母さんはそんな娘に育てた覚えはありませんよ!」
「まず育ててもらった覚えないわ!会ったのも高校からじゃない。」
「まぁそうなんだけどね~」
といってヘラヘラしている。ここまではいつもの絡みだ。
「で?本当のところは何でこんな話を私のところまで持ってきたわけ?」
と私が尋ねると芽依は深呼吸を挟んでこんなことを言ってきた。
「実は私の友達がストーカー被害みたいなのに会ってるらしいの・・・。」
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