第14話 ノビルはオオバコという同僚と知り合いになっていた。

 ノビルはオオバコという同僚と知り合いになっていた。ノビルと同様弱々しい人間だったが、それが過剰だった為に寧ろオオバコの場合は悪く働くようだった。オオバコは早速管理人達が言う”指導”を受けたようだった。


「社会では言い訳なんてできませんって言ってた」

「社会社会っていうけどあいつらが社会を知らないんじゃないの」

「でも本当にあんな感じじゃない、社会って」

「あんなわけあるか」

「でも甘えちゃダメってのは一緒でしょ。自己責任ってあるじゃない」


 とても安易な記号に染まっているなとノビルが思っていると、別の人間が割って入ってきた。その人間は早口に何か言ってそのまま去っていった。


「なんなん」「さあ」

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